SSブログ

・FE(新紋章の謎)縛りプレイ『二人羽織か文通将棋かテイスト的にはゲームブックか!? 選択肢はそっちで選び、プレイはこっちの《紋章の謎》。どうなることやら《ルオ・サーガ》!! 影の英雄はマジでキミだプレイ!!』 [リプレイ系記事]

というわけでまた来たぜFE縛りプレイ
今度は
新・紋章の謎!!!


えーっと、今回は ぽ村 が遊ぶわけでも執筆するわけでもなく、なんだか複雑・・・

ゲームするヒト…久遠
文章にして投下ヒト…おかのん
重要事項とか作戦とかを決定するヒト…ぽ村

って、ソレ三人羽織でね?


・ぽ村 が岐阜旅行中に 久遠 が当計画を提案し、ヲレがキャラメイクで作ったキャラ「ルオ・ルスペード」が主役。
ヒロインシステムの話もあったけど…色々とすったもんだして、恋人のオリジナルキャラ・アイシャ(盗賊)が同行しますハイ。

ルオ君の設定紹介
本名ルオ・ルスペード(職業:傭兵)
4年ほど前にどっかの国の現代世界からファンタジーな世界へ飛ばされる(当時12歳)
幸い親切な引退した冒険者夫婦(剣豪と魔女)に拾われ、元の世界に帰れるかと剣の腕を鍛えながら4年間様子見。
16歳、成長したのを期に、夫婦と別れて帰る方法探して旅開始。

行く先々で危険な目にあったが、父や母、祖父のような、立派な人物との出会いもいくらかあった。

しかし1年の旅でなんの手がかりを得ることも出来ず、しかも時代は激動の暗黒戦争時代。

そして。
最近掴んだ、いにしえの伝説によると、世界に散らばる『オーブ』と呼ばれるものが存在する事、そして、それが一所に集められていないために、世界のバランスが崩れているのだという話を聞いた。


どんな些細な手がかりでもいい。元の世界に戻りたかった。
勿論、騎士になったところで、オーブが手に入る訳でもない。
それでも、手がかりのそばにいるのだと思いたかった。






ゲーム部分の縛り内容


・シリーズ伝統のリセットに大きな制限を設ける…ゲームオーバーが確定する人物以外は、主力であってもリセットをしません。
戦略的な選択肢(増援があるかないかを提示せずに、軍を分けるかどうか聞く、村を盗賊から救うために派遣するマルスを単騎で行かせるかどうかなど)もあるので、間違えるとフツーに死ぬこともあるかも。

※実際にゲームオーバーになった時は、適当なところに巻き戻ってやり直しです。
ゲームブックってだいたいそんな感じだったし。
数値その他はゲームが勝手に記憶してくれてるしね。

つまり、 久遠 は目の前で最善の対処法が選択できるにも関わらず、遠い空の下の ぽ村 が伝聞で判断した対処法に付き合わなければならないという。。。。。

…旅行先にてじゃんけんでゲームの難易度が「ノーマル」になったけど、正解じゃないかソレ…?

そんなわけでお話御開帳☆

新・暗黒竜と光の剣のあらすじ
7ade909e.jpg
b1ee6731.jpg
be7d5a6d.jpg
88f6f940.jpg
739f744f.jpg
353bb880.jpg
e0836a80.jpg

・新暗黒竜と光の剣のリプレイ
http://pomura-zatudan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-17

・SFC版暗黒竜と光の剣リプレイ
http://pomura-zatudan.blog.so-net.ne.jp/2011-09-09


こっから「新・紋章の謎」編です☆
a9260ec8.jpg

序章 前日編 その1 出会い
いつもならこの娘がヒロイン?そして多分仲間になる二人
ec865ca6.jpg
f116401c.jpg
7c0ee839.jpg
試験開始!
15046c5e.jpg
爺さん無理すんな;
a76a34aa.jpg
b54ce24a.jpg
そして戦闘試験へ…
35fcb99a.jpg
2e8b5244.jpg

ライアン
f54d72f7-s.jpg

隊長争いに勝利?!
ff4467d2.jpg

で、こちらがもう一方のオリジナル・アイシャ
7a95c8a2.jpg

良からぬことを企む一団
9d4c3b13.jpg
2897f91e.jpg

ぽっと出の志願兵を重用せんとする英雄王…まじか
a137b9b5.jpg

昔話
d32ee98b.jpg

訓練で来た仲間…また女か…女運はよさそうですが…
e401dc59.jpg

女の子泣かしたーm9(^Д^)プギャー
e0319dd4.jpg

一緒に墓参り…
61229cd1.jpg

貰った鉢巻。なんか精悍になったなぁ
65c92de4.jpg
指導してくれる諸先輩方
307d4a9f.jpg
dc6e3318.jpg
0b612508.jpg
4d6f3dac.jpg
a5c337d0.jpg
d0722288.jpg
34f1fc34.jpg

(゚Д゚)ウゼェェェ
070d4ebc.jpg

爆死します
6c399808.jpg

グルニアの遺児
dec4b86b.jpg
f4134fd3.jpg

ロクな死に方しないであろう味方の方面指揮官
a0a6ee4e.jpg

仲間続々
404a8822.jpg
70115cfb.jpg
fe0e5ee8.jpg
b59becb4.jpg

ファイヤーエムブレム
b506bcd9.jpg
まだまだ集う仲間
1127869b.jpg
b3b376b7.jpg

生きてたあの人とミネルバさん
eb25ba8e.jpg
6725d492.jpg
・・・なんかイメージ違う二人
fd0e59df.jpg
794fe87a.jpg

暗殺団さんちの暗躍
457a505b.jpg

・・・なにがあったんだをい
a24fdabd.jpg
c3a6bc4e.jpg

グルニア編
48e11d2b.jpg
c1159a46.jpg
aa64d341.jpg
874b5bf6.jpg
7736ec07.jpg
7ac7f9fb.jpg
12803fb8.jpg
dfe18077.jpg
9dfda2df.jpg
415d2ec8.jpg
b48def64.jpg
c7dca007.jpg
nice!(0)  コメント(155)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 155

ぽ村

・序章 ルオ編

空は澄み渡っていた。
この時期のアリティアは、湿地帯なりに爽やかな風が吹く。
城を目の前に、一人の少年が佇んでいた。

ここは首都アンリ。そして王城アリティア城。
今からここで、試験が行われる。
騎士の選抜試験である。

100余年前、そしてつい半年前、暗黒竜メディウスを倒した英雄の治める国と言えど、大陸で見れば一地方の領主である。アカネイア帝国の様に一般兵の隊長まで貴族の子息とはいかない。有能なものは取り入れていかねば立ちゆかないのだ。

この選抜試験で合格すれば・・・ つまり、多少の読み書きと、アリティア騎士にふさわしい能力、そして品性を示せるのなら、見習い騎士として訓練を受ける事が出来る。
そして、訓練で一定の成績をおさめ、再度従騎士の試験を受けて、合格すれば従騎士として認められる。
いくらかの任務に同行するなどし、手柄を立てた場合は、正式に騎士として認められることさえある。
ただの村の若者や冒険者にすぎなかった者が、貴族を名乗ることを許されるのである。

ゆえに試験も厳しいともっぱらの噂だった。

(でも、そんなの関係ない)

まさにその、ただの冒険者である少年、ルオには目的があった。
アリティア王家に伝わる『オーブ』なるものが、自分の願いを叶えてくれるかもしれないという事。
すなわち、元の世界に帰る役に立つかもしれないということだ。

ルオ・ルスペード

彼はアリティアどころか、この世界の住人ですらない。
地球と呼ばれる、全くの異世界から、本人の意志と無関係に、このアカネイア大陸にやって来たのだ。

12歳の頃、それは突然であった。
そして、今までの5年間、なぜ自分がこんな目にあったのかも、帰る方法もわからなかった。

さいわい、親切な夫婦・・・・・・ 剣豪と魔女という冒険者夫婦に拾われ、元の世界に帰る方法を探しつつ剣の腕を鍛えながら4年間。
父方の祖父が元アリティア騎士だったために、その4年のうち2年間ほど、修行をつけてもらう。
16歳、成長したのを期に、夫婦や祖父と別れて帰る方法を探す旅を開始。
しかし1年の旅でなんの手がかりを得ることも出来ず、しかも時代は激動の暗黒戦争時代。

行く先々で危険な目にあったが、父や母、祖父のような、立派な人物との出会いもいくらかあった。

そして。
最近掴んだ、いにしえの伝説によると、世界に散らばる『オーブ』と呼ばれるものが存在する事、そして、それが一所に集められていないために、世界のバランスが崩れているのだという話を聞いた。

その『崩れたバランス』に、自分が異世界から理由もなしに呼ばれた原因があるのではとルオは踏んだのだ。

スケールが大きすぎて、にわかに信じられない話であったが、そのうちの一つがアリティア城にあるとも聞いたのである。

どんな些細な手がかりでもいい。元の世界に戻りたかった。
勿論、騎士になったところで、オーブが手に入る訳でもない。
それでも、手がかりのそばにいるのだと思いたかった。


どんな試練にも、立ち向かう気でいた。
その為に、はるばるやってきたのだ。

「いくよ」

にゃおん。

肩の子猫がないた。

ワーレンで拾った子猫は、もう半年経つのに子猫のままだ。
灰色の、しかし毛並みの美しい猫である。
耳と足の先だけが黒く、靴下やカチューシャでもつけているような、おかしな猫だ。

運命の歯車が回りだす。

くるくる。狂々(くるくる)と。

byおかのん

(縛りゲー選考記事から移転いたしました☆)
by ぽ村 (2012-07-25 13:52) 

ぽ村

というわけで始まっただ。

記事部分やコメント部分の修正や変更があったら修正いたしまする♪

ちなみにヲレがやる縛りプレイゲーはまた別途記事をあげるので、ソチラもお楽しみに♪
by ぽ村 (2012-07-25 15:17) 

久遠

とりあえず、記事部分の『行く先々で危険な目にあったが、父や母、祖父のような、立派な人物との出会いもいくらかあった。』のくだりが2回あるww

by 久遠 (2012-07-25 23:07) 

おかのん

毎回このクオリティは無理かな・・・
取り敢えず始めま~す。

序章 前日編 その1 出会い

門で、番兵から話を聞き、簡単な手続きをした後城門をくぐる。
質実剛健で派手さはないながらも、それでもどことなく荘厳さを感じた。
掃除が行き届いているのは勿論、作りの一つ一つが丁寧なのだろう。職人が佇まいを正して作ったのが分かる。


少し奥に進むと、そこには多くの若者達が集まっていた。

とても大勢いた。100人以上はいるんじゃないだろうか。得意とするものも様々のようだ。斧や槍を持つ者、弓や剣を持つ者。天馬や騎馬に乗っている者もいた。中には魔導に長けていそうな者も。


ルオは傭兵だ。剣を主な武器とする。
この世界に来て5年近く。それなりには磨いてきた。
とりあえず、試験が始まるまで、どこか落ち着ける所を探す。

と。


ドン!

「きゃあ!!」

誰かとぶつかった。

相手は尻もちをつき、ルオも、少しバランスを崩した。
相手が謝ってくる。

「ご、ごめんなさい!!」

「いや、そっちこそ大丈夫?」

戦いにむいているとも思えない、華奢な少女であった。

彼女はぶつかった拍子に、本を落としていた。それを拾っている間に、彼女の方も立ち上がった。

「ほら」

「ありがとうございます。私、少し考え事をしてて・・・・
あ、あなたもアリティア騎士を目指してここに?」

「ああ。ここで選抜試験と聞いてね。
僕はルオ。
マルス様のお役に立ちたいと、そう思ってる」

「ルオ。素敵な響きです。
じゃあ、一緒ですね私達。
私はカタリナといいます」

「よろしく」

握手をしようと手を差し出す。
一瞬躊躇う様なそぶりを見せたのだが、その後、嬉しそうに両手で握ってきた。
嫌だったわけではないらしい。

「でも、本当にいろんな人がいますね。みんな、強そうな人ばかり・・・・・・」

「そうだね」

皆が皆、とは思わなかったが、一目見て強そうな者達はそこかしこにいた。


「くぅ~。ついにここから始まるぜ! この暁の聖騎士ルーク様の伝説が!!」

「・・・・・・先に行くぞルーク」

「うわあ!? まてよロディ!! 相棒を置いて行くなって!!」

(・・・・・・なんだか賑やかなのもいるな)

そんな事を考えていたら、ヅィン、ヅィンと鐘の音が鳴った。

「あ、行きましょうルオ。始まるみたいです」

「うん」

さっきの男のセリフではないけれど、ついに始まるのだ。
栄光や伝説は要らない。
でも。
元の世界に帰る手がかりを得てみせる。

皆、我先にと足を運ぶ会場に、ルオとカタリナも入っていった。

 ・

皆整列し、試験官の言葉を待った。
出てきたのは、アリティアの老将軍、ジェイガンである。

先の暗黒戦争では、アリティア落城のおり、マルスを逃がすために囮となり、命からがら逃走して、その後遺症で最近まで動けなかったという。
挙兵、アカネイア同盟時には参加していないとはいえ、その決死の囮がなければ、マルスの亡命が成功していたかどうか分からない。影の立役者ともいえる人物で、いまだ現役である。

「良くぞ来た!! 我々は新たなる若き騎士を求めている。家柄、身分は関係ない。優れた能力を持つものは用い、とりあげていくのでそのつもりでいるように」

ご老体とは思えない腹に響く声である。

「き、緊張しますね」
「うん」

ルオは、ある種の高揚はあるが、あまり緊張はしていなかった。
だが、カタリナの不安を取り除くためには、同意した方がいいだろうと思って、肯定した。

「では、その場で二人一組になれ!! まず、我が軍の兵士と試合をしてもらう。訓練されている者共とはいえ、二人がかりで一人に勝てぬようなら、即刻この場から立ち去ってもらう!!」

(なっ・・・・・・)

これは・・・・・・

なかなかおおざっぱな試験である。
仲間と連れだって来たならともかく、今日初めて会った人間と協力して戦うのは難しい。
加えて、人を見る目も必要である。
協力できる人物か。
技量をもった人物だろうか。

が、そんな事を考える前に、先ほど顔見知りになったカタリナが、真っ青になっていた。

「じ、実戦なんて、どうしましょう!?
ルオ、私、軍師志望なのです。
戦略の助言ならできるつもりですけど、白兵戦の役には立ちません。いきなりこんな試験だなんて!」

カタリナは涙目になっていた。
ルオはてっきり、彼女は魔導士だと思っていた。
よもや軍師とは。
そして、すがるような、月並みだがそれこそ捨てられた子犬のような目。
どうやらルオには選択の余地がないようだった。

「わかった。僕の後ろに隠れていて。すぐに戦闘になる。巻き込まれないようにしてて!!」
「は、はい。ありがとうルオ。ごめんなさい!」

カタリナを後ろに押しやり、ルオは前に出た。

「位置に付いたようだな。では、始める!!」

開始の合図がなされ、模擬戦が始まる。
ルオはこの5年、自分なりに毎日研鑚を積み、実戦も数度経験した。
通り一辺の訓練を受けただけの兵士なら、おいそれとは負けない自信があった。

他の試験場の様子を見ると、早速合格を決めた者までいる。兵士の質はばらばらのようだ。

カタリナが近づいてきて、助言をくれた。

「ルオ!! 槍と戦う時は、まず懐に飛び込むことです。槍の攻撃範囲は、近づけば無くなります。隙を見て飛び込んでください!!」
 
「・・・・・・了解!!」

ルオは槍の先端を払いのけ、沿うようにして兵士に肉薄する。
そこから連撃を叩きこんだ。

「はぁああっ!!」

ドッ!!

「!?・・・・・・何ぃ!?」

相手の兵士は、あっさり踏み込まれて戸惑った。
理屈が分かっていても、一度は刃物のとどく範囲に飛び込まねばならない。試験を受けに来たようなひよっこにやすやすと出来ることではないと思っていたのだろう。

ドカッ!!

二撃目も叩き込む。兵士はあっけなく膝を折った。

「ぐおっ!!? ・・・・・・ま、まいった!!」

(やった・・・・・・!)

一息つき、周りを見渡す。
すると、様子がおかしい。
さっき、自分たちより先に兵士を倒していた者達が、何組か倒れ伏している。
見れば、傍には騎馬兵の姿が見受けられた。

「ルオ、まだ試験は終わっていません!!
騎馬兵との連戦に勝たないといけないみたいなんです!!」

「えええ!!?」

今度はルオが青ざめた。

騎馬兵はバランスが取れていて、一定の強さを持つ者が、その馬による移動力を加えた、ワンランク上の相手だ。
この枠の中では逃げる事もかなわない。
しかし騎馬の機動力が生きるだけの広さがある。

中には見事勝利した者もいるようだ。
だが、それらの者も二人で力を合わせただろう。
自分で決めたこととはいえ、助言を貰えるとはいえ、一人で連戦はきつかった。


間の悪いことに、ルオの印象的な踏み込みを、ジェイガン将軍が見ていたらしい。

「ほう。なかなかやるものだ。私が鍛えた兵士を・・・・・・
ん? お主は一人で戦ったのか?
二人組ではあるようだが・・・・・・

お前達が最後の組のようだな。
ならばこの私が直々に相手してやろう。
さあ、力を見せてみよ!!!!」

(えええええええええ!?)

よりによって老将軍みずからとは。
光栄なことではあるが、試験相手となると有難迷惑である。

ジェイガン将軍の兵種は聖騎士。
騎馬兵など比べ物にならない実力を持つ。
手槍をブンブンと振り回す姿は、ご老体とは思えなかった。
ただ、こちらの攻め方を見たいのか、向こうからはこないようだ。

ちなみに、肩に乗っていたはずの子猫、チビは、カタリナの胸にいつの間にか避難していた。

(あいつめ・・・・・・)

さて、どう戦うか。

>選択肢

どう戦いますか?

1・じりじりと間合いを詰める。
2・一気に懐に飛び込んだ後、後の先を取る。
3・一気に懐に飛び込んだ後、先手必勝。

アイシャ選択

1・次回からアイシャ登場。
2・試験中盤から登場(前日編は全8章)。
3・最終試験後、叙勲式にて登場。
4・本編第1章「グルニア遠征」から登場。

今回はこの二つで。

それと、私のブログの「あっぷろーだー」から、今回の写真をダウンロードお願いします。

by おかのん (2012-07-26 00:15) 

ぽ村

>>おかのん
傭兵なら先手必勝しかねぇだろ
なので「行動後に他の騎兵に包囲されないなら」先手必勝

「行動後に他の騎兵に包囲されるなら、各個撃破狙いで間合い詰め」で

>アイシャ
早めの登場が齟齬が少ない予感もするが、2の中盤あたりで。
カタリナにはあんまいい顔しなさそうだな…;
by ぽ村 (2012-07-26 01:46) 

ぽ村

>>久遠
ははは;
とりあえず、直しておいたぞい;

文章の構成を切り貼りしてるときに残っちまったんだなw
by ぽ村 (2012-07-26 01:48) 

ぽ村

>>おかのん
えーではとりあえずルオ君の話から

ルーク「なに!? リーダーかあ。よし!!そこまで言われちゃァ仕方がない。このルークが引き受けてやるぜ!!」
ルオ「(良かった…)」
ロディ「誰も何も言ってないぞ・・・・・・」
ルオ「(え?)」
カタリナ「待ってください。私、ルオを推薦します。ルオはとても強いし、私を見捨てずに、一人で二人分の試験を受けてくれたんです」
ルオ「(えええええっ?!)ちょ…カタリナさ…」
ルーク「よおしわかった!!じゃあ俺と戦って、買ったほうがリーダーだ!!
ルオ、俺と戦うのが怖いなんて言わねえよな!?」
ルオ「え、えー」
カタリナ「馬鹿にしないでください! ルオはあなたなんかに負けません!!」
ルオ「Σ(゚д゚lll)ガーン」
カタリナ「ごめんなさいでもルオあなたなら出来るわ!」
ルオ「(´・ω・`)…はぁ…」

※ロディだけこの状況を全面把握。「ルオを表に出したほうが色々とみんなの意見や考えが通るようになるのでは?幸いバカは一人だけだし…」とか思い始めてる

って感じとかどうっすか?


ともかく、最初の選択肢は2に近い5。
一人目を倒すのはマジで速攻。
二人目は砦を活用しながら、被害やダメージの回復を優先。
ライアンはヒット&アウェーで、メイン(っつか壁)は砦に陣取ることも視野に入れたルオが。
つまりは砦を駆使する感じでGO

あと、「買ったほうが」リーダーになってるので、他所に投下する際は修正をオススメいたしとうございまする♪
by ぽ村 (2012-07-27 01:03) 

おかのん

>買ったほうが
のあああああ。むしろここでもしてプリーズ。「功撃」って何。


by おかのん (2012-07-27 05:53) 

ぽ村

では続きを。


・・・さて、どう戦うか。

(将軍直々に来るからには、衛兵の2,3も一緒に来るかと思ったけど、取り越し苦労みたいだ。あくまで1対1)

そもそも、どう協力するか、という点も試験のうちなのだろう。その意味で既に掟破りなことをしている。

(なら、傭兵の戦い方は、先手必勝!!)

ダッ!!

一気に間合いを詰め、剣を振り下ろす。
歴戦の勇士たるプレッシャーは凄まじいが、それさえ受け流せば、老将軍の槍さばきは鋭いものではなかった。

「ぬっ!!」

初撃、反撃。そして、

(もう一撃!!)

ドッ!!


浅い。しかし一撃だ。このまま・・・

そう思ったルオだが、ジェイガンも流石にやられっぱなしではなかった。

「ぬううん!!」

浅い一撃で出来た隙を見逃さず、

「今度はこちらからゆくぞっ!!!!」
「!!」

バキィッツツ!!

「がっ・・・!!」
「ルオっ・・・・・・!!」

カタリナが悲鳴を上げる。
胸の皮鎧を突かれた。槍は刃を落としてあったので、貫かれることはなかったが・・・・・・

(いや、違う。わざと鎧のある所を・・・)

実戦なら、まずかったかもしれない。

「うおおおおおおおおっ!!!」

裂帛の気合を振り絞り、再度踏み込んで乱撃を放った。

ガガガガガガガガッ!!

剣戟に押され、ジェイガンはバランスを崩す。
そして、一撃が届く。

ドカァッ!!!

「ぬっ・・・・・・なんと!!」

老将軍の手元から手槍がはじかれる。

「それまでっ!!!」

はあ、はあ、はあ・・・・・・

息を整えながら、これは、勝ったとは言えないとルオは感じていた。
悔しさが顔に出る。

「ふふ、若いのう。隠そうともせんな。

手槍を持つ者を相手に、じりじりと近づくのは愚。一気に間合いを詰めた判断は正しい。が・・・・・・
お主、何故いきなり仕掛けた?」
「? それは・・・・・・
傭兵の戦い方は、先手必勝です。手数が物を言うし、1対1ならなおさら・・・・・・」
「うむ。しかし、手数を気にするからこそ、初撃を譲り、その隙をつくというのも技、戦略よ」

あ・・・・・・

こういうのを目からウロコというのか。

確かに、連撃が入れられたのは、手槍の攻撃の後だ。

こちらの攻撃をO、敵をXとする。
素早さはこちらがあるのだから、連撃は可能。そのリズムは先の先ならOXO、後の先ならXOO。
こちらから攻撃すれば、次は向こうからの先手。
そうするとリズムはOXOXOO。
向こうに譲れば、次はこちらの先手。
リズムはXOOOXO.

(僕の技なら、3撃で手槍を弾けた。つまり、先手を取ろうとしたことで、逆に敵の攻撃を一回多くくらっている)

これは、学ぶ事は多そうだ。ルオはそれだけに、不合格だろうことが残念だった。

「心配するでない。二試合目は負ければ不合格とは言っておらん。諦めぬ気概を見せたものは合格としておるよ」

え。

(それじゃ・・・・・・)

「傭兵ルオ。ならびにカタリナ。見習い試験は合格である!!」

「やった。やりましたルオ!!!」

カタリナが抱きついてくる。

他の見習い候補生達も、勝てた者はあまりいないようだ。
それでも、立ち向かおうとした者は合格であった。

「・・・良かった・・・・・・」

ルオはその場でへたりこみそうになった。
が、そこへジェイガンの激が飛ぶ。

「せいれぇぇぇええええつ!!!!
マルス様の御前であるッ!!!!」

合格した者は前に出て整列。

「わあ、ほ、本物のマルス様です!!」

マルス直々の、見習いたちへの激励が送られた。

「平和とは、当たり前にそこにある物ではない。
それを享受していいのは民だ。
平和とは、僕のような国を治める君主が何としても保つもので、騎士とは、文字通り君主に命を懸ける者。
僕はそれを成し遂げると約束しよう。
その光の道を歩む助けとなって欲しい」

(・・・・・・へえ)

綺麗事を並べるのはどこの王族とてなかなかのものだろうが、自分を追い詰めかねない綺麗事をまっすぐに言い放てるというのは稀だ。

(元の世界へ、という目的を抜きにしても、この人のためになら、戦いがいがあるかもね)

そんな事を思いながら、案内された宿舎へ歩き出す。
ルオの運命は、若き従騎士達との出会いでどう変わっていくのか。

「なおん」

カタリナの頭の上で、チビが一鳴きした。


その1 出会い 終

LVUP!!
現在のステータス 傭兵
HP24 力7 魔力0 技12 速さ11 
幸運3 守備6 魔防0 武器ランク 剣D

はい。というわけで。

1・じりじりと間合いを・・・ 20点
2・後の先を取る。     100点
3・先手必勝。       65点

といったところでしょうか。
実際、1だとステータス次第で負けもあります。
3は負けることはありませんが、余計なダメージがありました。

では続いてその2。



序章 前日編 その2 若き従騎士達

次の日。

見習い試験に合格したのだから、合格した100余名は今日から従騎士である。訓練は小隊制で行われるらしく、ルオは第7小隊に配属された。

「ルオ!!」
「カタリナ?」
「よかった。また一緒です!!」

どうやら同じ小隊に配属されたらしい。奇妙な縁である。

「そっか。僕も嬉しいよ。ほかのメンバーは・・・・・・?」

昨日の試験の力量などによって、だいたい4~7人で構成されるらしい。
この場にいるのは5人。

「オレはルーク! 暁の聖騎士ルークと呼びな!!」

一人目は、試験会場前で騒いでいた男だった。
緑髪で短めの、ノリの軽そうな男。

「私はロディ。よろしく頼む」

二人目はその相棒と言われていた、茶色の髪の物静かな男だった。

「あ、あの、僕はライアンといいます。弓兵です・・・」

最後に子供のような顔立ちの弓兵。

カタリナとルオの自己紹介も終わると、今日の訓練のメニューが渡される。そして、カタリナが口を開いた。

「ジェイガン様から言付かっているんですが。今日中に小隊のリーダーを決めろと」
「なに!? リーダーかあ。よし!!そこまで言われちゃァ仕方がない。このルークが引き受けてやるぜ!!」
「誰も何も言ってないぞ・・・・・・」

ルークのボケに的確にロディのツッコミが入る。

「待ってください。私、ルオを推薦します。ルオはとても強いし、私を見捨てずに、一人で二人分の試験を受けてくれたんです」
「よおしわかった!!じゃあ俺と戦って、勝ったほうがリーダーだ!!
ルオ、俺と戦うのが怖いなんて言わねえよな!?」

言わないよ、と返す前に、

「馬鹿にしないでください! ルオはあなたなんかに負けません!!」

そのセリフを君が言っちゃうのはどうなんだカタリナ。と心の中で突っ込みながら、しかし、その方が早い気もした。
負けてもリーダーを譲るだけだ。

戦闘は、こちらはライアンを加えて、ルーク、ロディ組との2対2。砦が二つあり、ライアンは弓兵。
ルークは一人で突っ込んで来る気のようだ。

選択肢

どう戦いますか?

1・ライアンは参加させずに、ルオだけで片付ける。
2・ライアンと協力して、ガンガン攻める。
3・ライアンと協力して、待ち伏せする。
4・出来るだけライアンを戦わせ、ルオは補助(削り役)に回る。
5・その他(要記述)

砦はどう使う?

1・砦を駆使する。
2・砦を無視する。

それでは、どうぞ。

by おかのん
by ぽ村 (2012-07-27 17:48) 

ぽ村

>>おかのん
一応御指摘の字だけはなおしたよん

おkなら上のコメントは消すでな♪

>功撃
あれだよ!
功夫(くんふー)による打撃だよきっと!
by ぽ村 (2012-07-27 17:50) 

おかのん

おkです。消してくらっせ。

>ルオ君会話文編
ルオ君のキャラは当然そちらの方が掴んでるわけで、こういう掛け合いの追加はどんどんしてって下さい。
こっちもそのほうが面白いス。

では続き。


戦闘は、こちらはライアンを加えて、ルーク、ロディ組との2対2。砦が二つあり、ライアンは弓兵。
ルークは一人で突っ込んで来る気のようだ。

「部隊長を決める勝負であれば、チーム戦というのは妥当だが、どう戦うつもりなんだ?」

そう聞くロディに、

「お前は後方で休んでろよ。相手はルオと子供だ。オレ一人で十分さ!!」
「・・・・・・・・・・・・」

失望の色を隠さないロディに、それを全く気にしないルーク。

一方こちらはルオチーム。

「騎馬の移動力は高いです。それと、昨日のジェイガン様との戦いは例外です。先手を取られていいことなんて何にもありません。
ライアンが間接攻撃で出鼻をくじいて、ルオが連撃を叩き込んで終わりです。
2対2でなく2対1の2回なら、負ける要素がありません」

ルオやライアンも同じ結論だった。
というか、論じるまでもない。


勝負が始まった。

「いやはぁぁあああ!!!」

文字通り特攻してくるルーク。

まず、ルークより少し離れた所からライアンが攻撃する。

「子供は隠れてたほうがいいぜ。俺の相手はルオだけだ!!」

ライアンも流石にこの物言いにはむっとしたようだった。

「僕だって、試験を受けて合格したからここにいるんです。子供なんかじゃない!!」

ヒュウガッ!!

「なにぃぃいいっ!!?」

利き手でないのはわざとなのか、見事に左腕に当たる。
矢尻は丸くしてあるので貫けはしないが、この戦いのうちでは十分なダメージだ。

「く、くそっ!! ルオ、どこだ!!」
「ここだよ」

死角から十分に近づいた。これで馬の機動力は死んでいる。
そのまま後ろから殴ってもよかったが、後でごねられるのも卑怯者呼ばわりも面倒くさいので、完膚なきまでに叩き潰す。

(というか、彼の指揮で全滅とかしたくないしな)

実はこの中では、ロディが一番、隊長としての『役目をまっとうしようとするだろう』性格から、むいていると思うのだけど・・・・・・

(前に出てひきいたいタイプじゃ無いんだろうな。ルークとうまくやってるところを見ると)

なら、リーダーは、そんな参謀役の意見を取り入れる姿勢を持ったヤツのほうがいい。
しかし、言う事を聞きっぱなしでもいけない。だから・・・

(僕しかいないか)

ルークのあの作戦で何も言わないところを見ると、ロディも勝つ気がないというか、ルークに部隊長をやらせる気がないようだ。

「お前の噂は聞いてるぜ。ジェイガン様と一騎打ちして引けを取らなかったって大評判だ!
オレだってあの試験は勝って合格して注目株だったはずなのに、お前のせいで霞んじまったぜ!!」
「そりゃすまない」
(望んであの状況だったわけじゃないけどね)
「だからおまえに勝って、俺が一番目立つ男になってやる!!」
「・・・・・・・・・・・・」

どちらにしても、彼の力量は、ルオより少しずつ全てが劣っていたし、傭兵であるルオの技や速さには全く届いていなかった。

「疾ッツ!!!!」

薙ぐように放った斬撃と、切り上げのコンビネーション。

「おわあっ!!? ば・・・馬鹿な。
明日の聖騎士ルークが、こんな所で!?」

セリフにまだ余裕があったが、ルークはそのまま落馬した。
リタイヤでいいだろう。

「・・・・・・やはり勝てんか。しかし勝負は勝負。
私も君の力量を見てみたい。部隊長となるなら尚更な。
アリティア従騎士ロディ、一手所望する!!」

とはいえ、こちらは砦に戻って間を置く。
彼の間合いにいる義理はない。
近づいてきてこちらの間合いになったら、同じ手だ。

協力者のいない状態では策も何もない。
同じ流れであっさりロディは膝をついた。

「く・・・ さすがだな」

ルークも復活して負けを認めた。

「わかった、俺も男だ。隊長はルオだ。
けど、俺も腕には自信があったのに、なんであそこまで敵わなかったんだ?」
「俺達は2対2の戦いを、自分達で2対1X2にしたんだ。勝てるわけがないだろう。
今の戦いでその点にも気づけない奴が隊長なんて出来るものか。ルオに頼んで、せいぜい先陣をきって目立つ方がいいんじゃないか?」
「成る程!! それもそうだ。
オレはルオの指揮でかっこよく戦うぜ!!」

「どうやら丸く収まりそうですね」
引っ掻き回したのは当のカタリナな気がしたが、ルオはあえて言わなかった。

そして、収まりそうなところで、ルークはまた変なことを言い出した。

「そうだルオ!! 俺が異名をつけてやるぜ」
「君の『暁の騎士』みたいなのかな?」
「よく覚えてましたね、ルオ・・・・・・」
「コイツは自称の異名をコロコロ変えるんだ。だから私はサウザンド(千の異名の男)・ルークと呼んでいる」
「ロディさん。付き合いが良すぎると思います」
「で、ルオ。お前の異名だが・・・・・・
お前はタレ目気味だから、タレ目ルオ、略して、
『タレルオ』だ!!」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
「それ、異名というよりただのあだ名・・・・・・」
「よろしくな。タレルオ!!」

アイシャがこの場にいたらどんな反応をするのか見てみたいようで見たくないルオだった。

前日編その2 若き従騎士たち 終

LVUP!!
現在のステータス 傭兵
HP25 力8 魔力0 技13 速さ11 
幸運4 守備6 魔防0 武器ランク 剣D

はい。というわけで、今回は相手が弱くてピンチにはなりませんでした。
堅実な運びで余計なダメージも少なかったです。

続いて、その3です。


序章 前日編その3 訓練開始

「俺が貴様らの教官を務める騎士カインだ!
アリティアを守る騎士を育てるためと思って、ビシビシ行くのでそのつもりでいろ!!」

「「「「「はいっ!!!」」」」」

見た目通りの熱血教官と見た。
ある意味扱いやすいはずである。

「・・・・・・ところで、今日の訓練だが・・・・・・
俺とその部下が、まずお前らの力量をはかってやるはずだったんだが、予定が変わった。
光栄にもこの方がお前達の相手になる」
「みなさん、よろしくね」

「「「「「シーダ様!?」」」」」

何故従騎士の訓練なんぞに英雄王の婚約者が。

「シーダ様はこう見えて天馬乗りとしてお強い。
いいかお前ら。間違ってもお怪我をさせぬようにな」

どうしろと。

「これは難題ですよルオ。どうしましょう」
「ああ、いいや。その辺りは僕がなんとかするよ。
それより、純粋に戦いとして君の意見を聞かせて」
「あ、はい。では・・・」

こちら側にまた砦が二つ。森も多い。
相手はまず、タリス傭兵隊の二人。
傭兵剣士と斧戦士である。
二人を倒すとシーダが現れるだろう。

選択肢

シーダに初撃を与えるのは誰?

1・ルオ
2・ルーク
3・ロディ
4・ライアン

戦法は?

1・待ち伏せする。
2・特攻する。

チームメイト選択
こいつは極力使わない、またはこいつのみを使うなど、この四人のうちで要望があれば。(要記述)

それでは、どうぞ。

by おかのん (2012-07-27 20:46) 

ぽ村

>>おかのん
うっす了解でわ消すわ

>ルオ
お、ホントけ?
えーっと、ついでに…
「元の世界に帰る方法探しながらアイシャの目も治してあげる!」
なんて言ってしまってる。
まぁ使えればどうぞ


では選択肢
4・ライアン
完膚なきまでに…としたいところだけど、怪我の無いよう弓兵の一撃で退場願います

戦法は「相手の移動力を把握した上で届かないところ&地形効果が高いところに」待ち伏せ。

チームメイト?
OGみたく二人一組で1ユニットとか?

まぁ解説もあるだろうし今回は使わない方針で

>タレルオ
…やる夫の同族かいな…
by ぽ村 (2012-07-28 09:21) 

おかのん

>チームメイト
いや別にそんな特別な話じゃなく。
んと例えば、今回レベルアップするとしたら一人だけになりそうですが、誰にしたい? とか。
(ルオ含めて)
敵の数が限られてるので、誰を育てるのかって話。
まだ闘技場とかないので、全員育てるって当分無理なんで、ちょっと重要。

by おかのん (2012-07-28 12:00) 

ぽ村

>>おかのん
ああ、使うキャラの選定か…
色々不自由しそうだし、そっちの使いたい(話が作りやすそうな)連中でいいよ。

そうね強いて言うとルオちんは怖い場所が基本苦手なので、少なくとも本人は闘技場に行かないってことくらいかな;
by ぽ村 (2012-07-28 22:48) 

おかのん

>そっちの使いたい連中でいい
それぞれにエピソードはあるので、掘り下げる方向性を決めときたかったですが、じゃあまあそれぞれ適当に。
(最終メンバーは半分以上制作側で決めちゃってるので、どうせあまりいじれませんし。マルスと、主人公と、OOOのXXXXを救うメンバー4人、ロロロロと、△△、うわあ12人中8人決まっちゃってる)
ちなみに久遠に任せるとほぼ残りが女の子になりますよ?
「あ、こいつ使いたい!」っていうキャラが登場したらゆってくださいね。逆に言わないと次の章から出てこなかったりしますから。
なにせ73人・・・・・・のうちの4人。ですんで。

by おかのん (2012-07-29 00:20) 

ぽ村

>>おかのん
えーっと、じゃあちょっとだけ傾向をば

男女とも初期メンバー以外は事情中心で。
軽いノリで参陣のひとはハブり、同情を買うような人は採用…という傾向
無論、「OOを仲間にするにはこの人が不可欠」っていうなら、そっちを優先
女の子は…アイシャがヤキモキさせてばかりのパターンは避けたいからちょっと控えめにw

あとはパターンとしては…うす甘い思考を戦場に持ち込むルオに苛立つ(っつか、嫌う)人が居てもいいかな。
話が作りやすそう。
by ぽ村 (2012-07-29 11:09) 

ぽ村

>>おかのん

ぬああなんと;
リアリストが浮く軍隊w

あとルオ君カッコよすぎる

上の「距離を撮る」を多分訂正すると思うので、コチラに改訂ぷりーづ


矢に驚いたペガサスが暴れ、シーダが振り落とされる。
掴んだヤリを支点にシーダをふわりと抱き寄せて地面に転がし、組み伏せた。

「「きゃあ・・・!!」」

何故かカタリナも悲鳴。

「うわぁ!?」

少し遅れて、ルオが間の抜けた声を上げてシーダから離れる
「ご、ごめんなさい…」


その謝罪の理由を正確に見ていたロディが
「勝負あり、ですよね」
と、カインにすかさず確認を願う

「う、うむ。それまで!!」


胸甲を直すシーダが何も言わないことに安堵して、ロディが「このラッキースケベ野郎・・・」と小声でルオを小突く。


もう一人の教官はしょげた表情のルオを見て、別の解釈したらしい。
安心させるべく、評価を口にした。

「うむ、満点に近い。ただし、シーダ様を押し倒したのは軍法会議モノだが」
「!! ちょ、ちょっとまってください!?」
「はっは。もちろん冗談だ」

なるほど、カタリナの方の悲鳴はそれか。
あの謝罪の理由には気付いていないようだ。

どこまでも幸運な隊長だよ…
ロディは内心肩をすくめた
(以下略)

というくらいの感じで…どう?(/ω\)イヤンなら訂正ナシでヨシ



で、選択肢だが!
ぽ村「知ってます!仲間になるヤツ以外皆殺しです!無駄なく経験値です!皆殺し王子パネェっす!」ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )

もとい、
ルオ「大きな戦いの方は。…伝聞くらいですけど…」
と、まぁ一般常識レベルのやつで。
ジェイガンが語りたい内容に照らし合わせて、そっち判断してちょー
by ぽ村 (2012-07-30 02:15) 

おかのん

>距離を撮る
うあああああ。最近誤植多すぎ。
慣れてきて逆に緊張感にかけてるのでしょか。

>改訂
うーん。展開自体はお約束のハプニングにどうこう言いませんが、ロディはもうちょっと実直な子なので、「このラッキースケベ野郎・・・」という毒づき方は違うなーと。

「・・・隊長。今のがわざとなら私は見損なったというしかないが」
「違う違う事故だ事故!!」

とか、

ロディはジト目で呟く。
「役得だな隊長殿」
「そういう冗談をいうキャラだっけ君」

「うむ、満点に近い。ただし、シーダ様を押し倒したのは軍法会議モノだが」
「えええ教官まで!?勘弁して下さいよ!!」

みたいなのはどうかなと思うのですが。

>みんなうすら甘い
調べてみたら皆でもなかった。
奴隷剣闘士から身を立てたオグマや、剣鬼ナバールはそれなりにドライ。
アカネイア弓騎士のジョルジュも貴族の汚い部分を知ってるのでシニカルかも。

選択肢の方は・・・まあ流れ的には「知らない」寄りにしたほうが収まりがいいかな。

by おかのん (2012-07-30 18:09) 

ぽ村

では続き。

「あ、はい。では・・・ 演習場として定められたエリアは、ちょっと狭すぎます。 すぐに間合いを詰められてしまうので、先手を取るほど距離を取るのは難しいでしょう」
「うん。なら、特攻したほうがいいかな?」
「いえ。シーダ様が出てくるとなると、下手に距離を詰めていると先手を取られます。タリス傭兵隊の方たちに先手を譲ってでも、シーダ様との戦いに備えたいです」
「先手を取られること承知で、待ち伏せるんだね。わかった」

シーダに初撃を与えるのはライアンということになった。
カタリナの作戦を皆も同意し、演習が始まった。

「始め!!」

地形効果の高いところに待ち伏せるのは基本だ。が・・・

(とにかく、反撃のできない弓兵、ライアンを守らないと)

砦にライアンを陣取らせて、それを三人で守る。
なんとか向こうの攻撃に耐えて、押し返して片付けた。

「・・・ふう」

「戦い方は心得ているようね。ならば次は私が相手よ」

ヴァサッ!!
羽音がして、シーダがさっそうと出てくる。

(よし)
ルオはわざと姿を現し、誘い出す。

シーダが突っ込んできた。

「ルオは傭兵なのね。ふふ。頼もしいわ」

(オグマさんのイメージがあるんだろうな)

ルオは剣を鞘に収めたまま、シーダの突いたやりを逆に掴んだ。

「!?」
「今だ、ライアン!!」
「はいっ!!」

ヒュン!!

ヒヒィイン!!

矢に驚いたペガサスが暴れ、シーダが振り落とされる。
掴んだヤリを支点にシーダをふわりと抱き寄せて地面に転がし、組み伏せた。

「「きゃあ・・・!!」」

何故かカタリナも悲鳴。

「うわぁ!?」

少し遅れて、ルオが間の抜けた声を上げてシーダから離れる
「ご、ごめんなさい…」


その謝罪の理由を正確に見ていたロディが
「勝負あり、ですよね」
と、カインにすかさず確認を願う

「う、うむ。それまで!!」


胸甲を直すシーダが何も言わないことに安堵して
「・・・隊長。今のがわざとなら私は見損なったというしかないが」
「え・・いや今のはその…」


もう一人の教官はしどろもどろのルオを見て、別の解釈したらしい。
安心させるべく、評価を口にした。

「うむ、満点に近い。ただし、シーダ様を押し倒したのは軍法会議モノだが」
「!! ちょ、ちょっとまってください!?」
「はっは。もちろん冗談だ」

なるほど、カタリナの方の悲鳴はそれか。
あの謝罪の理由には気付いていないようだ。

どこまでも幸運な隊長殿だ…
ロディは内心肩をすくめた

「良い戦いだったわ。強い騎士になって、マルス様を支える力になってね」
「はっ」
「貴方達の訓練は、私も顔を出すことにするわ。ペガサスナイトが必要な場面が出てきたら、言いなさい」
「え・・・・・・?」

奇妙な話になった。
どうも部隊ごと気に入られたらしい。

選択肢

このあとの会話で、「マルスが先の戦争をどのように戦ったか、知っているか?」と、ジェイガンに聞かれます。
どう答えますか?

1・知っている
2・知らない

by おかのん
by ぽ村 (2012-07-31 17:11) 

ぽ村

>>おかのん
…と、いう感じに誤字修正&改変してみましたがどうでしょうか?
ロディの性格を踏まえて&ルオ君の不器用ですからなやり取りにしてみたんじゃが…

順番が妙になるので、おkとかより改変がありましたらそちらの改変文投下後、その後の話も順番変えて投下しまする~

>オグマ・ナバール
しかも同職だなw
旧キャラに目の敵にされたり舌打ちされるのって胸が熱くなるな…そこまでいかなくてもその傾向を採用で★

>戦法
おおそういえば戦法を前提にした戦いかたしてる?!
剣豪&魔女の教育の賜物なんだろうか…

>リフ
あの色ボケで覗き魔老人の リ フ か よ 


では選択肢
シーダへの反応
1。やっぱ心配なので

ライアンへの反応
1。人の顔色うかがってる性格なのと、なにより同族臭がするのでw仲良くできそうだし

ジョルジュ
…ヲレがプレイヤーなら3が確実にも思えるが、クリティカルによるライアン敗北や戦線の膠着が怖いな。
迎撃用意させて2で
by ぽ村 (2012-07-31 17:28) 

おかのん

うん、よろしいんじゃないでしょか。
なんかプレイより小説の方が二人羽織?

>オグマ他
まあいずれ。

>リフ
本編では敬虔な僧侶さんですて。
まあキャラが立たないんで日陰ですけど。
色ボケ老人でキャラだちしても困るなー。

by おかのん (2012-07-31 17:53) 

ぽ村

プレイを見てたら、なんか「大きな戦いを伝聞程度」でも「知ってる」寄りっぽい。ので、知ってる話で。

では続き。


奇妙な話になった。
どうも部隊ごと気に入られたらしい。

「ありがたい申し出ですけど、いいんでしょうか・・・?」

婚約の発表もあって、あまり仕事を押し付けないように皆がしているうちに、むしろ暇になったのだろうか。
どちらにしても、万が一にも怪我をされては困るお姫様が部隊に加わるのは、ルオとしてはいっそ迷惑だった。
しかし、100%好意でおっしゃっているとわかるとなれば、理由もなく断れない。

「どうなんでしょう? 私、ジェイガン様に聞いてきます」
「ああ、待ってよ。僕も行く。シーダ様。ジェイガン将軍の許可が出次第お声をかけさせていただきます」
「ええ。それじゃあまたね」

ほかの部隊の訓練を見ていたジェイガンを見つけ、聞いてみると、
「構わぬ。これ以後もそういう申し出を受けたときには力を借りると良い」

・・・という意外な答えであった。
それ以前にシーダ姫様の身の安全の話として扱って欲しかったが、ジェイガンとしても変な部分でシーダに信頼をおいているところがあるらしく、頓着していない。

「い、いいのでしょうか。シーダ様もその一人ですが、歴戦の勇士の姿も多いアリティアの城内でのこと。
助けを借りられるとあっては、僕たちの訓練にならないんじゃ・・・・・・」
「ふむ、お主は、マルス様が先の大戦をどのように戦ったか知っているかな?」

それが今の話と、どうつながるのだろう。

「ええと、大まかに伝聞でなら。
タリス傭兵部隊との連合であった解放軍は、ニーナ様を擁するオレルアン軍と合流、マケドニアのミネルバ殿のアキレス腱であるマリア姫を連れ出すことで、白騎士団の一部をミネルバ殿ごと統合し、アカネイア・パレスを奪還。
コーネリアス陛下の仇国グラを叩き潰し、グルニアの老将軍、太古の竜族さえ味方につけ、ドルーアを打倒したと」
「うむ。ここで例えたいのはそこじゃ。マルス様はともに戦おうと願い出るものは拒まなかった。
勿論スパイや暗殺者の不安はあったが、それが結果的に軍を大きくし、短期で劣勢のかの戦争を逆転させたのじゃ。

どんな者とでも、出会ったその瞬間から、息のあった戦いをしようと思えること。それすらも経験がモノを言う。
自らを鍛えることにも手を抜いてはならぬが、誰かとともに戦うことに尻込みしてはならぬ。
それでこそつかめる勝機というのも、戦場にはあるものじゃからな」

どちらかというと、一人での旅の多かったルオにとってみれば、弱いうちから誰かに頼るようではいけないと思った。
だが、ともに力を合わせることに引いていてはいけないという話もわからなくはない。

「・・・わかりました。訓練のうちと思って、ありがたくお力を借りるとします」
カタリナは単純に、素敵なお姫様とお近づきになったと喜んだが、ルオとしては、やはり力を借りるメリットより、姫君の身を預かる重圧の方が重かったが。

序章 前日編その3 訓練開始 終

LVUP!!
HP26 力9 魔力0 技14 速さ11 
幸運4 守備6 魔防0 武器ランク 剣D

なんか・・・
HPと力と技ばっか上がるなあ。ルオくんてば超攻撃タイプ。


でわ続き。

序章 前日編その4 新たな仲間

「・・・ふぅ」

集まって早々、ルークの超絶似合わないため息。

「どうしたんだルーク」
「ああタレルオ」
「その異名やめてくれないか」
「いやあ、どっかにさ、若くて綺麗で優しくて可愛いシスター居ないかな?」
「こちらの要望はスルーしながら勝手な妄想全開だな」
「ノリで生きてるルークさんらしいのでは?」
「まあそうだな」

カタリナやロディにも散々な言われようである。
とはいえ朝も早くに集まって、いきなりこのノリは疲れる。

「やっぱ騎士にはロマンスが必要だろう。小説とかでも英雄の隣には可愛いヒロインがいるもんだし」

そりゃあ小説ならいるだろう。むしろこのセリフ、ルークが本を読むことの方が意外であったけれど。

「な、いた方が戦いも盛り上がる。いいことだろタレルオ!」
「盛り上がりとその異名ネタが続いてるのはとにかく、癒し手が欲しいのは確かだね」

そんな話があった日の午後。

「癒し手を見つけてきました!!」

「「「早!」」」
「やった!!マイシスター!!!
どこだ、どこにいる!?」
「この方です!!」

そこにいたのは、禿頭の壮年の男性であった。

「リフと申します。よろしくお願いしますね。
おや? そこの彼は顔色がよくないようですが・・・・・・」

「ははは・・・・・・」

事情を聞かせて幸せになる人間がいない。

「気にしないで下さい。よろしく」

ルークのロマンスは当分おあずけのようである。

 ・

「では、今日も実践訓練だ!
今回の教官を務めていただくのは、アカネイア王国から来訪されていたジョルジュ将軍だ!!」

(ええええええええ)

弓をとらせれば大陸一と名高い、アカネイア五大貴族メニディ家の当主である。

(なんで従騎士の教官なんか)

しかし、やってくれるというならありがたい。
大陸一の技は弓のみにその片鱗を映すわけではないだろう。学ぶことはあるに違いない。

「ゴードンにせがまれて弓を教えに来たんだが、話を聞いてな」

ゴードン、という名にライアンが僅かながら反応した。

「で、軍師殿。どうしようか?」
「廃墟を利用した戦いになります。
具体的には・・・・」

ロロロロロロロロロロロ
 R   |
  ーー+敵 +ー
     敵  |
      敵 | J
ロロロロロロロロロロロ

こんな風に、ぐねぐねの細い通路です。
まず、近い間合いにいる三人をどうにかしませんと。

メンバーとしては、ルオ、ルーク、ロディ、ライアン。
そしてリフさんと・・・


選択肢

シーダには声をかけた?
(ゲームでは強制出撃だが選択肢如何でいないものとして扱う)

1・かけた
2・かけてない(問い3の4は選べなくなる)

ライアンの反応、気になる?

1・気になる
2・気にならない

ジョルジュとはどう戦う?

1・適当に全軍突貫。そのついでで倒す。
2・ルオが誘い出して、取り囲む。
3・壁越しにライアンと打ち合いをする。1ターンごとにリフが回復
4・(シーダ出陣の場合)シーダが囮になる。

ではどうぞ。

by おかのん
by ぽ村 (2012-07-31 18:09) 

ぽ村

>>おかのん
おkおk、
では続くコメントも投下&消去して順序も整理っと。

>二人羽織
キャラクターの理解もお互い深まるので楽しいぞね★
by ぽ村 (2012-07-31 18:12) 

おかのん

>シーダに声かけ
いや、本編までスカウトはありませんし。
スカウトするときはヒントっぽいことくらいは言いますから。

では続き。



「メンバーとしては、ルオ、ルーク、ロディ、ライアン。
そしてリフさんと・・・
シーダ様も」

(・・・正直、お姫様には出張って欲しくないんだけどね)

カタリナは会いたいようなので何も言わない。

「よっしゃ行くぜ!!」
「相手はスナイパーだ。攻撃範囲は考えるより広い。
乱戦になった時のことを考えると怖いな」
「ジョルジュ将軍は隙があれば見逃してはくれません。憶病なくらいでもちょうどいいと思います」

最後のライアンのセリフは、さっきのジョルジュ将軍の言葉の時の反応と相まって気になった。
廃墟の建物にたてこもって、迎撃する作戦にした。

「ライアン。君、あの『大陸一』さんと何かあるの?」

こっそりと聞いてみた。

「あ、えと、僕の兄さんの話は知ってますか?」
「? いや」
「僕の兄さんは、ゴードンといいます」
「・・・・・・  ええええ!?
あ、あのアリティアの撃墜王!?」

アリティアの英雄の中でも、かなり有名だ。噂にも事欠かない。一説には、あのメディウスに止めを刺したのも彼のパルティアであるなどという荒唐無稽なものまである。
アリティア内での名声に限れば、ジョルジュ将軍にも引けは取らない。

「で、でも、僕にとっては優しくておっとりした、ただの兄です。ジョルジュ将軍にも気に入られて、すごいけれど、みんなにどう話していいのかわからなくて」

(成程ね)

「まあでも、兄さんは兄さん、ライアンはライアンだし。言う機会ができれば話せばいいよね」

「う、うん」

そんな事を話しているうちに、

「状況を開始する!!」

カイン教官の号令が聞こえた。


「皆、廃墟の影に隠れて!!」

ルオは廃墟の入口で陣取って、迎撃をする。

その後、皆で一斉に攻撃する。

予定だったが。


「とぇやぁあああああっ!!!」

ズバァッ!! ザンッ!!

(・・・ええ!?)

「ル・・・ルオ君? やりすぎじゃあ・・・」

シーダ様にも咎められてしまった。

「こらタレルオ!!なんで俺達の活躍の場を残しておかないんだよ!?」

「い、いや・・・ごめん」

ルオはこともあろうに、迎撃するだけで先陣部隊を全滅させてしまった。

これにはジョルジュも呆れた。

「これはこれは・・・・・・なかなかワンマンな隊長さんだな」
「い、いえそんなつもりは・・・・・・」

この短期間でも、ルオは力をつけたようで、一般兵相手なら手加減が必要になっていた。
騎士見習いとなるものは、厳選された才あるものであるから、おかしなことではない。
しかしそれにしても、この攻撃力は飛び抜けていた。

(まずいな。僕が前面に出ると、みんなの経験が積めない。二面作戦や部隊を分ける必要が出来た時のために、折を見てみんなにも戦ってもらわないと)

流石に若干のダメージはあり、リフにライブをかけてもらったが・・・

「まあいい。俺も実は仲間を率いるよりも、個人技の方で取り入れられたい方でね。
さあ、始めようか!!」

(えええええ!?)

速い。

セリフの終わらないうちに駆け出し、廃墟を利用して仕掛けてくるジョルジュ将軍。

(市街戦慣れしている・・・そういえば先の戦争では、アカネイア騎士団内で唯一人脱獄を成功させてゲリラ活動をしてたって)

そんなことを考えている間に、接近を許す。

「一手ご教授願おうか!!」
「セリフ取らないでくださいよっ!!?」

ヒュオンッ!!!

「っ!!!」

(なんて鋭い攻撃っ・・・)

注;ルオ君は幸運が4と低めなので、この時必殺率が6%ありました。

「皆、取り囲んで!!」

弓騎士の弱点は、利点である間接攻撃の逆である。
近接攻撃が出来ないので、取り囲むのが正解だ。

「くっ。やはりそこは抑えてくるか!」
「ジョルジュ将軍、ご覚悟を!!」
「シーダ姫!? ち、多勢に無勢か!!」

穂先を首に向けたのはロディであった。
「勝負あり、ですね」
どうやらこのセリフ、気に入ったらしい。

LVUP!!
ロディの速さと幸運がUP!!
(ロディは技や速さが上がりやすい傾向があります)

「見事だ。特に隊長のお前。
後半の指揮はなかなかだったし、前半の腕も流石だった。
名は?」

「ルオといいます」

「覚えておこう。
ゴードン、いるか?」

「はい」

(え、補助教官だと思ってた!! あの人が撃墜王ゴードン!?
影うっす!! でもライアンそっくり!!)

僕にはただの兄さんだ、と言ったのがわかる。
見た目ぽやっとしていて、英雄っぽくない。

(人のことは言えないか)

アイシャにはよく『強そうに見えない』と言われた。

「ゴードン、こいつらに俺から学んだことを叩き込んでやれ。人に教えるというのも、修行にはいいもんだ。
責任がある分、身が締まるし、基本をやり直すのにいい。誰にでもわかるように噛み砕くということは、本質を掴んでないとできないことだ」
「分かりました。第七小隊のみんな、よろしくね!」

こういってはなんだが、先生というより、同僚が増えた気分だった。

後で勿論ライアンとの関係の話になり、驚かれたが、皆がもっと驚いたのは、彼があのアリティアの撃墜王であるという話になった時であった。
何度も名前がでているのに、なぜ誰も気づかないのだろうか。

「ところで、ここで中間発表だ。
約20ある部隊の中で・・・・・・
お前たちは・・・第一位だ!! 自己評価はどうだか知らんが、脱落者や解散するグループも多い中、一人も欠けていないのはここだけだ!!
さすが教官がいいだけあるな!!」

そこまで過酷なのか。
確かに普段の基礎訓練だけでもかなりきついが・・・

・・・

「そういえばカタリナは普段の基礎訓練の時はいないけど」
「あ、はい。軍師志望だと話したら、ジェイガン様が特別カリキュラムを組んでくださって、モロドフ様と勉強してます」

ずるい。

 ・

その日。

城中にまだ慣れないルオは、小隊の部屋を探していた。

・・・迷子になっていたとも言える。

「まいったな・・・」

さまよっていると、ふと、人の気配がした。

選択肢

気配の方に行ってみる?

1・行ってみる
2・行かずに離れる
3・誰なのかこっそり見てみて、それから判断する

主人公は方向音痴である設定があります。
この設定を・・・・・・

1・ルオ君も引き継ぐ
2・そんな設定は無いものとする
(本筋に影響はなく、小説部分での描写が若干変わる程度です)

by おかのん (2012-07-31 23:02) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙っす♪

>荒唐無稽
(爆)ウチのプレイのことかー?!

選択肢は知らない人にはチキンハートなので3かなぁ


設定は1寄りかと。
とにかく面倒そうな場所に居てしまう…おかげでアイシャとかに会えた訳だが…ひょっとして今の訓練場も?!
by ぽ村 (2012-08-01 16:39) 

ぽ村

>>おかのん

でましたね愛車つかアイシャ。

>修正
ルオちん、そんなクサい台詞をアイシャの前以外で吐けません…
「守ります。マルス様のお心を。この魂の限りに!!」
が、「よく解りませんけど…なんだか、ぼ…オレの考えていたよりずっと近い人のような…守るなら、身近な人のほうが守れる気が、します。あ。でもそんな偉い人を守るだなんて偉そうなことはその…」
と、いう感じ・・・長くて冗長になったよ…エリス姫何かがくすぐられるでござるの巻?


>愛の手
みんな優しい?
って、コレも修正候補か
迷った際のルオちんはいい感じです。
他にも「苦笑いしながら誤魔化そうとして誤魔化せずに謝る」とか「ごめんなさーい…と、言い訳できずに凹む」とか失敗時のバリエーションが…


アイシャは性格はいまんとこズレなし。
細かい口調かな…
「~無差別な強盗どもと一緒にするなっ!!」
ではなく「~しないでっ!!」ってこの程度?
まだ盗賊暦が浅くて擦れて無い感じで。
…カタリナとかぶっちゃうかな;


選択肢
刹那の判断では反射的で直情かつ短絡的なな感じ…
最初のは1

二番目は信用してるより、信頼してる連中を。
1。

三番目は、状況が落ち着いたら気が抜けますw
2をば。
by ぽ村 (2012-08-02 02:07) 

おかのん

いや、それテンパりすぎっぽいというかたどたどしすぎませんか・・・・・・?

もっとこう・・・・・・

ルオは、アリティア軍の強さの秘密がわかった気がした。
きっと、この話は、誰もがどこかで耳にするのだ。

「ぼ・・・ 俺、マルス様の『命令』とか『指揮』で、アリティアを守るようなつもりでいたけど、でも」

自分が死んだら、王は悲しまれるのだ。
手の届かぬところから、憧れの目を向けるのがせいぜいと思っていたマルス様は、自分を見ているのだ。
敬愛する英雄が、自分の死で間違いなく心を痛めるとするなら。御身を責められるというなら。

死ねない。
死ねるわけがない。
死ぬことが許されるわけがない!!

「今は、マルス様を守りたいと、そう・・・思います。
家族や、友達と同じくらいに」

ちっぽけな自分の、でも、かけがえのないもののように。

その誓いを・・・・・・


という感じではダメですかね?

王女様のまえだし、最初のほどじゃなくても、ちょっと格好つけてほしいな。とか。

>愛の手
即刻直してプリーズぅ。

>カタリナとかぶっちゃう?
その状況ならカタリナは「一緒にしないでくださいっ!!」かな。かぶりませんよ。
むしろ敬語のかぶるカタリナとライアンが難しい。

by おかのん (2012-08-02 20:54) 

おかのん

ところでプレイ写真の続きと、アイシャのイメージを作ってみました。近いの選んでうpして下さい。
私のブログの「あっぷろーだー」まで。

by おかのん (2012-08-03 01:55) 

ぽ村

>>おかのん
お?
言われてみるとテンパりキャラだったような思い出がw
テンパると本音が勝手に口から出て、でも本音自体は悪い内容じゃないので、相手から妙に気に入られる感じ?


…そうねー姫様がぽっと出て来て、テンパってるイメージで書いたんだが…
ちょっとテンパり具合を抑えても良いかも…


えーとね…ルオのマルスに対する忠誠心がいきなりMAX状態な表現が違和感あったのかも知れん;
マルスに一度も会ったことが無くて、しかも自分の目的(オーブ入手?)の重要なステップ程度に考えてるので、他の連中とは一歩離れた立ち位置の気が…


そこで他の連中(目的がアリティア軍入りと活躍?)と温度差があってトラブルになったりするかなぁとも。


上の「守ります。マルス様のお心を。この魂の限りに!!」の台詞が、カタリナだったらかなり説得力あるんだけど。

カタリナと行動してたことにして、

カタリナ「・・・! エリス姫!? し、失礼しました!!」
ルオ「え、姫?」
エリス「まあ、『姫』だなんて」
カタリナ「ルオちょっと、頭下げなさい!」
ルオ「うあっ」
と言う感じで、会話はカタリナ。
そのやりとりを聞きながら、
『マルス様が、弱い?
暗黒竜を打ち倒した、伝説の英雄を指して?』や、
『ルオは、アリティア軍の強さの秘密がわかった気がした。
きっと、この話は、誰もがどこかで耳にするのだ。』

といった心象はルオので、エリスが離れたら

カタリナ「礼儀作法くらいは学んだほうが良いわよルオ?」
ルオ「…あ、うん。でも今の話聞いてて、マルス様って…スゴイ人と思ってたけど身近な人に思えてきたよ。」
カタリナ「(゚Д゚)ハァ?マルス様はとてもスゴイ人よ?!ついでにカッコ良くて賢くて偉いの!失礼なこと言うものではないわ!」
ルオ「ははは…ごめん;でも本当に、カタリナが頑張ろうって思わせる人なんだね。(身近と思えるからこそ働ける気がするんだよなぁ…)」
カタリナ「(´・ω`・)エッ?(…アナタは違うの?)」


と、いう勢い…
枝葉の部分だから、ここまで回り道する必要ないかなぁ;
上のカタリナが居る改変文は、修正候補ではなく、空気として「こんな感じ」とでも捉えてくれると嬉しい


>愛の手
即刻したいけど、この件が決着してから修正投下でヨイ?
再投下時の順序には気をつけますけん♪

>敬語
短い台詞とかだと、男女差がなかなか付けられないのがねぇ…
by ぽ村 (2012-08-03 01:57) 

ぽ村

>>おかのん
おおおう投下時間が被っていて、見逃してたでござる…

では早速コピー&投下☆
by ぽ村 (2012-08-03 03:05) 

おかのん

あー・・・
そうですねルオくんは忠誠心とかまだ薄いっぽいイメージあるんだ。
本来の主人公は「アリティア騎士になるべく、ちっちゃい頃からじいちゃんに鍛えられた」設定なので、改変時に注意しないと。

カタリナが信者すぎるw
むしろ彼女前日編後半は主人公信者なのでこのハイテンションの方が違和感・・・・・・

ルオ君、直接会話はしてませんが、試験合格の折に激励されて、(ちょっと頑張ってみるか)くらいの意識は持っているので、


ルオは、アリティア軍の強さの秘密がわかった気がした。
きっと、この話は、誰もがどこかで耳にするのだ。

「ぼ・・・ 俺、マルス様の『命令』とか『指揮』で、アリティアを守るようなつもりでいたけど、でも」

自分や仲間たちを死なせない事が、マルスの心を守るというのなら。
その為の努力を惜しむ理由はそもそもないのだ。

「今は、マルス様を守りたいと、そう・・・思います。
ええと、家族・・・・・・や、友達と同じくらいに。

失礼、なのかな。けど・・・・・・」

雲の上の偉い人じゃなく、身近な誰かのように。
ちっぽけな自分の、でも、かけがえのないもののように。


「僕は、そんな人達をこそ守りたいから」


ルオのその答えに、もう一度月明かりの中で微笑んだエリス王女は、天女のようであった。



・・・・・・こんな感じでよければ。
ちょっぴりおどおどとさせてみましたが、この場面は最後、ちょっと格好つけて欲しいなあ。

>温度差
・・・・・・むしろ温度はルオ君版のほうが近い気がする。
家計のためとか目立ちたいからとかいますしね。


by おかのん (2012-08-03 10:29) 

ぽ村

>>おかのん
お、今投下の修正文はかなり良い感じw
最後恰好つけるのが難しい;
このままでも…(オドオドw)

って、一応止めたままのがアレなので、修正投下しておこうかな…

>主人公信者
まじか
嵐の予感

>温度差
こりゃー旧キャラに「最近の若いモンは・・・・」とか言われそうだ;
by ぽ村 (2012-08-03 13:06) 

おかのん

でわこれで。
で、すいません。せっかくキリついたのに、これから夜勤入りなので、今日の投下はありえません(´;ω;`)

あ、アイシャの「一緒にするなっ!!」と「しないでっ!!」の部分も、変えてもらっておkですよ?

by おかのん (2012-08-03 14:19) 

ぽ村

はいそれでは。


・・・・・・さまよっていると、ふと、人の気配がした。

(誰だろう。見回りとは違うようだけど)

それは、ルオより少し年上の女性だった。
その優しげな瞳は、誰かに似ている気がした。

「あら・・・・・・」

!?

「誰かいるの?」

(気配は消したつもりだったのに)

ともかく、出ていくしかない。

「・・・あの、ごめんなさい。道に迷って・・・・・・」
「従騎士の人ね? ふふ、慣れないところでの生活は大変ね」
「あの、貴方は?」

彼女はニッコリと微笑み、

「私はエリス。あなたに分かりやすく言うと、マルスの姉よ」
「・・・! エリス姫!? し、失礼しました!!」
「まあ、『姫』だなんて」

そう言ってコロコロと笑う。

「マルスの力になってあげてね。あの子は弱い子だから」
「はっ・・・・・・??」

マルス様が、弱い?
暗黒竜を打ち倒した、伝説の英雄を指して?

「あの子は、英雄と呼ばれる武勲をあげました。でも、あの子の優しさは知っているでしょう?
敵である者を助けようとしたり、命懸けの説得をしたり。
その優しさは、諸刃の剣。
あの子の優しさは、神すら恐れぬ、傲慢に近いとさえ思えるものです。
敵も味方も等しく、この大陸に生まれた仲間、家族のように思っているのです。
あの子は神ではない。なのにそれでも神に等しい救いの手であろうと努力します。その思いは、どれだけ多くの民を救っても、救えなかった民の事を思って、自らを蝕んでいる」
「そんな・・・・・・」

王とはいえ、人の子だ。神ではない。
すべての民を幸せにするなど、出来るはずがないのに。

「だから、貴方は死なないでね。
貴方が戦死すれば、マルスは間違いなく自分を責める。
誰の間違いでも誰のミスでも、マルスにとっては『自分の力がいたらなかったから』でしかない。

一人でも多く戦場から帰って来れるようにしてあげて。
一度でも多く戦わずにすむ場面を作って。

あの子を、守ってあげて」

「・・・・・・はい」

ルオは、アリティア軍の強さの秘密がわかった気がした。
きっと、この話は、誰もがどこかで耳にするのだ。

「ぼ・・・ 俺、マルス様の『命令』とか『指揮』で、アリティアを守るようなつもりでいたけど、でも」

自分や仲間たちを死なせない事が、マルスの心を守るというのなら。
その為の努力を惜しむ理由はそもそもないのだ。

「今は、マルス様を守りたいと、そう・・・思います。
ええと、家族・・・・・・や、友達と同じくらいに。

失礼、なのかな。けど・・・・・・」

雲の上の偉い人じゃなく、身近な誰かのように。
ちっぽけな自分の、でも、かけがえのないもののように。


「僕は、そんな人達をこそ守りたいから」


ルオのその答えに、もう一度月明かりの中で微笑んだエリス王女は、天女のようであった。

序章 前日編その4 新たな仲間 終


と。

はいまあそんなわけで。今回は演出上の選択肢だけでゲームには直接関係ないんですけどね。

さて続き。

序章 前日編その5 行軍任務

今回の訓練は、行軍である。
花形が実戦部隊であっても、補給部隊が無ければ戦は成り立たぬように、行軍というと途中のどうでもいい部分に見えて、重要な行程である。

そんな訓練のさ中、ルークの調子の良さそうな、しかし今日はどことなく白々しい空気を持つ声が響く。

「ああ、森ってのどかだなあ」

「そうだな」

「こういうとこ歩いてると癒されるなあ」

「ホントですねえ」

ロディやライアンの合いの手もどこか棒読みだ。

「あの木なんか、大きいよなあ。でも、さっきもあれくらいの木を見た気がするなあ」

「ええ。3回目です。目印のリボンがありますから」

「うん。これって、オレ達道に迷ってるよな?」

「「「・・・・・・」」」

黙るしかない。

「なあタレルオ!?おまえこっちが近道って言ったよな。言・っ・た・よ・な!!?」
「・・・・・・m(_ _)mごめん。ほんとにごめん。
実は僕、方向音痴なんだ」
「俺ならともかくお前はそういうことするなよ!」

きっちりキャラを掴んだ発言と言えた。

「け、喧嘩してもしょうがないですよ。なんとか帰り道を」
「今日中にアリティア城に着ければお咎めはないだろう。だが、仲間割れで怪我でもしたらそれは厳罰だ」
「アリティア騎士が自国で迷子って、ジェイガン様に殺されるぞこれ・・・」
「つくづくごめん」

その時であった。

「・・・・・・! 悲鳴?」
「剣戟だ!」

「あそこ!! 村が襲われています!!」

「行こう!!」

第七小隊は、この手勢で盗賊団と戦うことになる。

 ・

「ぎゃははははははははっ!!」
「全部奪え! 逃げる奴は身ぐるみ剥いでぶっころせ!」

「ウキキキキキキ。そうだ。もっとやれ。
これで計画が進む。ウキキキキキキキ」

奇妙な模様の仮面の男。こいつがならず者どもを煽っているようだった。

刹那。

ヒュオッ!!

「ウキ?」

キィン!!

後ろからの刺突に、仮面の男は反応してみせた。

「ちっ!!」
「おお? お前、見た目盗賊。でも声かけた奴らの中にはいなかったな」

藍色の髪の、気風の良さそうな娘だ。
眼帯が少し痛々しいが、雰囲気とは合っている。
先ほどの逆手短剣も、慣れたもののようだ。

「当たり前でしょ!! あたしはギルドの人間よ。無差別な強盗どもと一緒にしないでっ!!」
「ウキ。勝てないとも思わないが、やりあいたいとも思えないな。逃げろー」

躊躇なく逃げ出す仮面。

「待ちなさいよっ!!」
「ウキキ。俺にかまってる暇があるのか?
さっさとしないと村は全滅だぞ」
「くっ・・・!!
せっかく尻尾を掴んだのに・・・・・・!!」

しかし仮面の言うとおり、村も放って置けなかった。
せいぜい逃がす手伝いしか出来ないが・・・・・・

結局仮面の男にも逃げられてしまった。

(奴ら、何が目的でこんなこと・・・・・・
暗殺集団の色が濃いと思っていたけど、こんな目立つことを、あんな目立つやつがやっているとなると、違うのかしら)

女子供を殆ど逃せたのは良かった。
だが、一人であいつらを相手にするのは無理だ。
このままでは蓄えが奪われてしまう。

せめて5,6人。
戦える者がいれば・・・・・・!!


選択肢

ルオはどうする?
1・皆と一緒に先陣を切る。
2・後方からカタリナと指揮をするが、臨機応変に戦場に出る。
3・今回はみんなに任せる。

誰を使う?
1・第七小隊の面々
2・先の大戦の英雄達
3・指名する(指名してください)

クリア後、ルオの様子に気づいたカタリナに聞かれます。
仮面の男については、盗賊ギルドの少女に告げられるのですが・・・・・・
「なにか気になることでも?」との問いにどう答える?
1・うん。仮面の男がいた気がする。
2・いや・・・ さすがにお腹がすいたよ。

(最後の問は、ゲームの展開に変化がありますが、どちらが正解というわけではありません)

前回の方向音痴の選択は、ルオがそうでないなら、カタリナにドジってもらう予定でした。くらいのものです。

ええ、登場ですよ彼女さんが。
得意武器とかが違うとか、セリフ回しの違和感とかあったら修正してプリーズ。

by おかのん
by ぽ村 (2012-08-03 14:35) 

ぽ村

>>おかのん
おkおk
では上のコメントをいくつか整理。

ヲレも今日夜勤やわ…お仕事ガンバッテー☆
by ぽ村 (2012-08-03 14:37) 

おかのん

ええと選択は1・1・2。と。

ではでは続き。



せめて5,6人。
戦える者がいれば・・・・・・!!

その時だった。

「まずは村を包囲する!! 撃破のためじゃなく、逃げ出している村人の盾になれるように!!」
「シーダ様やゴードンさんは、村人たちをお願いします!!」

(騎士団!?)

あまりにタイミングが良すぎる気がしたが、ありがたかった。
これで最悪の事態に続いて、ほとんど被害を出さずにこの場をおさめられるかもしれないのだ。
しかし、盗賊の姿をした彼女は、更に驚く。
知った顔を見つけたからだ。

「ルオっ!?」
「? ・・・・・・あ、ああっ!?
アイシャっ!!?」
「「どうしてこんなところに!?」」
「「・・・・・・って、そんなことはいいか」」
「こいつらを片付ける!!」
「頼んだわ、ルオ!!」

それなりにコンビを組んだ仲だ。
状況がなんであれ、互いに味方なのは決定事項だ。

「みんな、一人に二人以上でかかってくれ!
一人倒したら、必ずリフさんにライブを!!」

幸い、人質となる村人は全員無事らしいし、逃がしたら逃がしたでかまわない。
蓄えを持ち出そうとするような奴は、動きが鈍い。
ルークやロディあたりに後ろから串刺しにしてもらえばいい。
向かってくる奴に遠慮はいらない。ライアンに射かけてもらって、動きを止めたところを切り刻めばいい。

阿鼻叫喚の絵が、役どころが逆転した。
ゴロツキ盗賊どもは、あっという間に退治されたのだ。

「・・・・・・見事だね。 ええと、赤い髪の傭兵君。きみが隊長かな?」

そちらを見やると、そこには一人の魔道士がいた。
緑色の髪の青年で、どこか気品が見えた。

「確かに僕が隊長ですけど・・・貴方は?」
「僕は『風の聖剣』マリクだ。ここには偶然通りかかったんだ。従騎士の教官としてアリティアに招かれているんだが、道に迷ってしまってね。
案内を頼めるかい?」

「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

全員が絶句した。

「私達はどうとでもできるのだけど・・・・・・」
「これが『課題』である以上、付き合わないとね」

シーダもゴードンもなかなか厳しい。

「お取り込み中悪いけれど」
「ああ、ごめんアイシャ」

確かにアイシャである。
盗賊ギルドの長の娘で、わりと長い期間パートナーであった。
騎士団に入ることとなれば、会えなくなるだろうと思っていたが、意外な再開であった。

「道案内は私がするわ。道中色々話してもらうんだからね」
「うん。僕も聞きたい。どうしてこんなところに?」
「あ、あのルオ・・・・・・その人とはお知り合いなんですか??」
「ああ、少し前に、冒険者だった頃のパートナーで」

どうやら、話のネタには事欠かなそうである。



 ・


「ふふ。チビ、久しぶりね」
「なおん」

アイシャの胸に抱かれて、チビは気持ちよさそうに寝ている。

「・・・・・・で、その・・・・・・暗殺集団を、各ギルドで追ってるのか」
「ええ。知ってのとおり、ギルドはその職に就くものが『世間的』にまともである為にあるわ。
盗賊ギルドはその最たるものといっていい。
『盗む』事でしか取り返せない損害、得られない利益・・・・・・治外法権の大使館関係者に盗まれた書類や、逆に国家機密の奪取、王族のスキャンダル潰しと、盗賊だって社会の役に立ってる。
そのそれぞれの盗賊たちをまとめるのがギルドだもの。

今回、暗殺集団の情報がギルドに寄せられたわ。
退治は騎士団に報告すればいいけど、潜伏場所の割り出しや情報収集は盗賊ギルドの役目。

奴らは手段を選ばない。
だから逆にこっちの網に引っかかったんだけど・・・・・・

この件に関しては私だけじゃない。盗賊ギルド全体が力を入れてるの。

なにせ、奴らの目的が目的だしね」
「目的?」


 ・


「ウキキ」

この巨体、緑色をした顔全体を覆う、狩猟民族の祭事のモノのような仮面。

これだけ目立つ容貌をしていながら、彼のせいで木々が揺れることもない。小鳥が飛び立つこともない。

誰もいなくなった廃墟に飛び乗る。

「これでまずまず計画通り。後はアイネがうまくできるか。
まあ、心配はしてない。
あいつは色々と上手。忍ぶ事しか出来ない俺とは違う」

「ローロー」

下から声がした。
見ると、長い金髪で少しつり上がった目をした、可愛らしい少女がいた。

「あり? クライネがいる。
別のとこで仕事があったんじゃ?」

「あんな簡単な仕事、とっくに終わらせたわよ。子供の使いじゃ無いんだから全く・・・・・・
私はね、アンタ達みたいなグズとは違うの」

「ウキキ。そうだな。
お前は優秀だから、時間が余ってしまって、俺達のグズな仕事ぶりを笑いに来る余裕があるもんな」
「そのとおりよ」

彼女が心配して見に来たのはローローも分かっている。
それを素直に言えないのも、今の皮肉をそのまま受け取ってしまう馬鹿正直さも、ローローは好きだった。
だいたい、クライネだってアイネの能力は認めているのだ。

「オレ達は仕事ぶりはグズだが、任務はきちんとこなす。
言われた通りに・・・・・・」

仮面の下で、見えるはずのない顔が笑った気がした。

「マルスを、殺す」


 ・


「マルス様の暗殺!?」
「声が大きいわよバカルオ!!」

皆とは離れているため、聞こえてはいないだろう。
しかし、冗談ごとではなかった。

「まだ、裏は取れてないわ。でも、手をこまねいていられるような話でもない。
さっきも言ったけど、ギルドが力を入れてる。かなり大きなヤマになると思う」

「そうか・・・・・・」

暗黒竜が倒され、平和な時代となったというのに、マルスの暗殺とは。
勿論、英雄が誰の恨みも買わないなどありえないが、それでも驚きを隠せない。

「ルオは、オーブ目当てだっけ?」
「ああ、うん。手に入れられるとは思ってないけど、それに関わる話を集めておきたくて」

大地のオーブのことを探ってるということは既に話した。

「どうせ、今は騎士になるのが先とか言って、調べてなんかないんでしょ。
いいわ。どうせこの仕事はアリティア関連だし、ついでに調べておいてあげる。
代わりに、そっちの噂話や、ちょっと怪しい人間のリストとか頼むわね」
「了解。ありがとうアイシャ」

のんきなルオには、情報源となるアイシャとのコネクションはありがたかった。
従騎士の間は、寮住まいで、外出もそうそうは出来ない。

「こっちこそ、その・・・・・・
今日は、ありがとう、ね」
「いや、文字通り『当然のことをしたまで』さ」
「ふふ。そうね、騎士様だもんね」

そしてお互い、またコンビが組めるのが嬉しかった。


 ・


一方。

積もる話があるだろうからと、二人を離れて先行させたカタリナは頬をふくらませていた。

「突発おたふく風邪とかかカタリナ?
うつすなよ。オレだって家族計画くらいあるんだからな」

この男の空気の読めなさは天下一品である。

「おかまいなく」

話が終わったようで、アイシャと別れてこっちに来るルオを見て、カタリナは極上の笑顔を見せる。

(この子の猫かぶりもなかなかのものだな)

ロディは少し安心した。
外ヅラくらいは作れねば軍師は務まるまい。


 ・


「やれやれ。やっと帰って来れたぜ」

ルークの一言が耳に痛い。

ジェイガンに叱られるのは避けられまい。
足取りはここに来てまた重くなる。

「? どうしましたルオ?」

カタリナがルオの様子に気づく。

マルス暗殺計画。この事は仲間に話すべきだろうか。
余計な混乱を植えつけるだけの気もした。

「いや、流石にお腹がすいて」
「ふふ、私もです。今ならまだ間に合うかもですね。
行きましょう。ルオ」


第七小隊の長い一日が、ようやく終わった。





今回はここまで。
選択肢は今回はありませんのであしからず。
by おかのん (2012-08-05 09:30) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙ん♪

>風の聖剣
自分で言うなマリクw


アイシャの感覚は結構出てるなぁ
強いて言うとルオの騎士団入りはあんまり賛成していない(っつーか向いていないと思ってる)し、ルオの能力を若干過小評価してる&心配してる感じが次回からでも加われば随分ナイス☆

あとはー…チビのう
あれは「自分より格下と判断した人の頭の上に乗る」という悪癖があったりする。
ルオは格上なんだが、アイシャは格下認定された。
…文中ではカタリナもか…

なんかクオリティが上がってるような気がするけど、どぞ無理なさらず♪
by ぽ村 (2012-08-05 14:37) 

おかのん

>強いて言うとルオの騎士団入りはあんまり賛成していない

過小評価は考えてなかった。
のんきな部分を指摘してはいたけど。

>チビは「自分より格下と判断した人の頭の上に乗る」という悪癖が

おおおおおう。
カタリナがいつの間にか格下にされとりました。
まあいいか(酷い(つд⊂))

ではでは続き。


次の日。
ルオはマルスに呼び出されていた。

勝手に軍隊としての作戦行動をとった事が懲罰対象になったのかと怯えるカタリナだったが、

「いや、振るえるはずの『民を守る力』を振るわない方が問題だよ。
ましてや、そういう罰を受けるかもしれないと思っても、人々を助けようと思ってくれたなら、これほど頼もしいことはないさ」

「・・・・・・・・・・・・」

気持ちとしてはルオも同じだが、姿を現すわけにはいけない隠密行動中や、時間を定められた、もしくは一刻を争う救援行動の最中には出来ることではない。
マルスが行き過ぎた理想主義者なのが、ルオにもだんだんわかってきた。

「どうだろう。正式な騎士となった暁には、二人とも僕の近衛騎士になってくれないか?」
「「・・・・・・はい!?」」

とんでもない話になっている。

「今回の従騎士の小隊の中で、今だ一人の脱落者もないのは第七だけだ。君たちの才とチームワークは飛び抜けているよ。
今すぐでもなければ、強制でもない。
考えておいて欲しいだけさ」

話はそれだけだった。

その場から下がり、二人は寮に戻る。

カタリナは、魂が抜けたようになっていた。

カタリナの手を引きながら思う。

(元々の動機がオーブの話を探りに来ただけの僕に、そんなことが務まるだろうか。
けど、暗殺集団がマルス様を狙っているこの状況で、『自分以外』を薦めることもできない。
従騎士の誰かが刺客でもおかしくないんだ)

板挟みの思考が、頭の中をグルグル巡る。

気がついたときには、ルオはカタリナと一緒に迷子になっていた。


序章 前日編その5 行軍任務 終


LVUP!!

ルークのHP、ロディの守備と速さ、ライアンの技と幸運が上がりました。


序章 前日編その6 絆

「商隊を襲う山賊?」
「ええ」

あれからアイシャは時々会いに来る。
ギルドの仕事の一環ということになっているので、今や顔パスだ。

「その中に、山賊にしては手際が良すぎる奴らがいるの。襲いっぱなしになってる惨状が、いかにもただの野党に見える。
でも、一撃目と思われる、御者への的確すぎる一撃が違うと言ってるの。
10中8、9奴らだわ」
「対策は?」
「なるべく寄り集まって、護衛を多めに雇うしかないわ。
アリティアはこういう時、マルス様のつるの一声で、騎士団が動くからいいわよね。
実際、時間を決めてだけど、希望者には護衛をつけてくれるのよ。出るって言われてるあたりで。

要人護衛の訓練としては絶好の機会でもあるし、個人や家族単位の隊商は助かるはずよ。
そして、道すがら聞ける他国の情報は、実は価千金であることがある。護衛してくれる騎士になら惜しみなく喋るしね」

「へぇ・・・・・・」

昨日の理想ばかり先走った話を聞くと、マルスのおぼつかなさを見るような気持ちになったが、こういう実際やっていることは意外と質実剛健で、しかも互いに利があるように考えられている。
あの王子様は本当に興味深い。

「それから、オーブだけど」
「うん」
「オーブは5つあるらしい事と、そのうちの二つの行方がわかったわ。
行方っていうか、状態、かな?」
「状態?」
「『光のオーブ』と『星のオーブ』よ。
この二つのオーブによって、マフーを破るスターライトが生み出され、役目を終えたオーブの片方、星のオーブは、砕けて大陸中に散らばったという話よ」
「ええっ・・・」

5つならまだしも、砕けて飛び散ったとなると、いくつ探せばいいのかもわからない。

「・・・・・・ねえルオ。大地のオーブの話が聞けそうだからって、騎士団を志願するのは先走りすぎよ。
情報収集ならどう考えても、うちのギルドを頼ればいいだけじゃない。

騎士自体あんまり向いてない気もするし、何より遠回りになっちゃうんじゃない?」

確かにそんな気もしないでもない。
けれど。

「・・・・・・それでも、リーダーだしね。
僕が抜けることで、隊のみんなが迷惑することを考えると、簡単にはいかないよ」
「・・・・・・」

そこへ、カタリナがやって来た。

「あの、ルオ。今日の訓練の事で・・・」
「ああ、今いくよ。じゃあね。アイシャ」

ひらひらと手を振りながら、アイシャはルオに対する、嫌な予感を振り切れなかった。

なにか、胸騒ぎがする。


  ・


「今回の訓練からなんですけど、仲間が入ってくれるかもしれません」
「なかま・・・・・・って?」
「ほら、他の小隊は脱落者が多いってマルス様も言ってたでしょう?
才能はあるのに、仲間とのめぐり合わせが悪くて不合格になっちゃった人もいるんですよ。
で、そういう人の中にいい人がいたんです!!」

確かに、それでも残ろうとしている根性だけでも評価できる。仲間は多いほうがいい。

「それから、新しい武器とかも手に入れてきました。良かったら、使ってください!!
新しい仲間が持ってくるはずなんで!!」
「・・・・・・うん。ありがとう。
でも、よくそんなツテがあったね?」
「えへへ。頑張りました!!」

そろそろ時間である。
今回は二つの狭い橋のある川を挟んでの戦闘だ。


選択肢

今回から出撃メンバーが選べます。
ルオ、ルーク、ロディ、ライアン、リフ、シーダ、ゴードン、マリクのうち5人。
少ない人数で出すこともできますし、「こいつとコイツ以外は適当に」でも構いません」

新しい仲間は使いますか?
1・ガンガン使う
2・様子見程度に
3・使わない

カタリナの武器は使いますか?
(一ランク上の鋼系です)

1・ガンガン使う
2・臨機応変に
3・使わない

作戦は?

1・橋の前にユニットを置いて塞ぐ。
2・一旦後退する。
3・ガンガン攻める。

それではどうぞ。

by おかのん (2012-08-07 00:14) 

ぽ村

>>おかのん
>設定
まぁ使えそうなものを拾ってちょんまげ…と、思ってたら結構使われてるw
ありがとう随分近くなったわ☆

ついでにそっちの話作りの良いネタになってると嬉しいが…


選択肢か・・・
メンバーはゴードン・マリク・シーダはいらねぇ。
本編で外れる予感がする。

新しい仲間は
アーマーナイトなら1。
それ以外は2の様子見。

カタリナの武器は…なんか余らせそうだな。
2。ただし、威力を知る程度で、残りは本編突入時に。

作戦はアーマーナイトがウチに居るなら1。
敵弓兵がいない場合も1。
どちらも当てはまらないなら2。

2はこういう感じ希望

____ ___
______橋_____
    味敵味
      味
by ぽ村 (2012-08-07 14:33) 

おかのん

りょーかーい。
では結果。



そろそろ時間である。
今回は二つの狭い橋のある川を挟んでの戦闘だ。


教官のカインが出てきて、号令を出す。

「ようし、早速はじめる!!
今回の試験官はこの人だ!!」

「っ!?」

「え、英雄オグマさん!?」

先の大戦では、その剣を存分に振るった傭兵である。
カタリナが驚くのも無理はない。

「さあ、誰で来る?」


「る、ルオ。ここはこちらも英雄の方々に・・・
いえむしろシーダ様を人質に・・・!!」
「落ち着きなよカタリナ」

ルオも魔導士マリクあたりには力を借りたい気もしたが、むしろせっかく暗黒戦争の勇者と手合わせを願えるのならと思った。

「いつものメンバーで・・・第七小隊のみんなで行くよ。リフさんに回復役をしてもらう程度かな」


再度カインの声が響く。

「始め!!」


 ・


「まずは、俺の指揮する兵達に勝ってみろ。
話はそれからだ」

手加減されているのがわかる。
オグマが自分で切り込むタイプなのは知っている。

(試される段階で怖気付くわけにもいかない)

「みんな一旦下がって!!
橋を渡り切る所に身を潜めて待ち伏せるんだ!!」

そこへ、騎馬が駆けてくる。

「!?」
「来ました、ルオ!!」

嘶きと共に騎馬がとまり、場上の人物が話しかけてくる。

「はぁ、はぁ・・・・・・
ルオってのは誰!?」

「え、あ、ぼ、僕だけど君は?」

「あたしは元第九小隊のセシル!!
カタリナの誘いに乗って、入隊しに来たわ!!」

(あ、新しい仲間って、女の子!?)

しかも、気の強そうな赤毛の娘で、ハチマキまでしている。
男勝りを絵に描いたような子だ。

「鋼の武器も、持ってきたわ!!順番に持って行って!!」
「あ、ああ。助かる!!」

鋼の武器は、少し重めではあるが、一撃の威力が強い。
素早さが相手より少し高いときは、今までの鉄の装備なら、二回攻撃ができるし、敵の方が少し高めなのに鋼の武器を持っていると、二回攻撃を喰らう恐れがある。
しかし、互角の相手なら、ぜひ手にしておきたい武器であった。

「ぐあっ!!」

「ロディ!?
リフさん、回復を!!」

なぜ、待ち伏せていたロディが?

その疑問には、カタリナが答えた。

「ルオ! この細い川の幅は、矢の届く距離です!
川に隣接していては、弓兵の攻撃を受けてしまいます!!」

(しまった!!!)

慌ててロディを後方に下げさせる。

「ぎゃーっ!!」

今度はルークの悲鳴である。

「く、くそっ!!
ルオ、橋は二本あるって言われただろ!?
待ち伏せをしようったって、セシルを入れても六人でギリギリなのに、リフのじいさんや弓兵のライアンも入れて、あんな布陣を両方の橋に出来ねえよ!!
片方にすれば、空いてる方の橋から強襲されることくらい分かれよ!!」

(馬鹿に理屈で怒られた!!)Σ(゚д゚lll)ガーン

「ルオ、これはまずいです。総崩れになります!!」

(くっ・・・・・・!!)

「みんな、一旦下がって、強襲に備えて!!
川からも離れるんだ!!」

「で、でもルオさん、両方の橋から強襲されたら防げません。せめてどちらかの橋は塞いでおかないと・・・」

ライアンの言うことももっともだった。

「僕が一人で橋一つ塞ぐ!!
強襲を警戒しながら各自回復を!!!」

こうなったのは自分のせいだ。責任を取らないと。


 ・


「・・・ほら、向いてないじゃない」

アイシャは、見下ろせる木の上で、そんなことをつぶやいた。


 ・


なんとか橋の上を守りきり、強襲もしのいだ。
鋼の武器のおかげで、早めに敵を倒せたのが幸いした。

「ふむ。お前は指揮などより、自分で切り込むほうがいいかもな」

苦虫を噛み潰した顔しかできない。

(叱責にしか聞こえないよ・・・)

皮肉ですらない。


「いやいや、褒めているんだ。
『自分のせいだ』と思っても、責任を取るために、その時一番過酷な状況・・・・・・
『橋を一つ塞ぐ』のは、おいそれとは出来ない。
自分を指揮する立場においては尚更だ。
『指揮する自分がまず五体満足でないと話にならない』という言い訳がきくからな。

しかし。

それでは部下はついてこない。
上から安全な場所で指図するだけでは駄目だ。
最低限、ピンチの時に、危険に身を晒すポーズはできないと、『コイツのために戦おう』とは思えないんだ」

「・・・・・・」

甘っちょろい信頼話に聞こえるようで、実はドライな『人心掌握術』についての講義だ。

(成る程。これが『傭兵オグマ』か)

「褒美だ。お前は、最後に俺が相手をしてやる。
訓練と思うなよ。殺すつもりでこい。

でないと、死ぬぞ」

ヒュガァン!!

っ!!!!!!!?

(速いっ!!?)

ルオがギリギリ対処出来る速さだ。

キィン!!

あっという間にルオの剣が弾かれる。
速さはルオもひけを取らないが、経験が違いすぎる。

剣の先を向けられる。

(くっ・・・・・・!!)

「・・・残念だな。お前は、ここで終わるのか」

ゾクッ・・・・・・!!

その凍るような目は、確かに死の恐怖を感じさせた。

自分が。

終わる?
ここで。


え?


「ルオさんっ!!」

ヒュオッ!!!


風切り音と共に、オグマの肩に矢が刺さる。

「ぐっ!?」


い ま だ。


弾かれた剣を掴んで、斬りかかる。


ギィン!!

受けられた。
次だ。

相手に考えさせるな。
隙を見せるな。
殺さなければ、殺される!!!!!

「うあああああああああっ!!!」

「そこまでっ!!!」


が、鍔迫り合いが終わらない。
ルークが声をかけるが、響かない。

「ルオ、もう終わりだ。ルオッ!!?」

なに言ってるんだ。殺さなきゃ、終わらな・・・


「ル・オッ!!!!!!!!」


アイシャの、声。



「終わり、だってさ」


「あ・・・・・・」


これは、『訓練』なのを思い出す。


「ご、ごめん、なさい・・・」
「いや、今の気持ちを覚えておけ。
戦場では、敵も味方も、みんな同じ今の気持ちなんだ。
そして、生き残るために、それにのまれるな」


「・・・はい!!」

今回の訓練は、ルオに得るものがあった。

 ・


その日の夜。


今回は軽傷とはいえ怪我人も出てしまい、ルオは少し落ち込んでいた。

『いや、まあ気にすんなよ。お前はまだ従騎士だ。俺と同じ未熟者なのは分かってる。
俺だって、一人前になるためには、その命令を聞きつつ、生き残ってこそ騎士だ』
『そうだ。英雄オグマが口にしたとおり、あそこで《僕が一人で橋一つ塞ぐ》と君が言った時。
俺は君と共に戦おうと改めて思えた。

明日には胸を張って歩いてきてくれ。
それさえも隊長の務めだ』

そう言ってくれるからこそ。
彼らを危ない目に合わせたくない。
自分の指揮の間違いで、死地に赴かせることになるかもと思うと、怖い。

(この先、本当に僕に隊長が務まるんだろうか)

どうしても眠れず、夜風にあたろうと、庭へ出る。


と。先客だ。

「あ・・・ ルオ」

カタリナ。



選択肢

カタリナは、マルスに近衛騎士にならないかと言われたことに対し、「ルオと一緒に、マルス様を守ってゆく未来を素敵だと思う」と語ります。
ルオの答えは?

1・僕も同じ思いだよ。
2・ごめん。頷ける気分じゃない。


ではどうぞ~

by おかのん (2012-08-08 13:46) 

ぽ村

>>おかのん
ぬあああああああああああ
橋が二つあったのを認識し損ねてたあああああああ
訓練だからまだいいけど、本編だと阿鼻叫喚だったな;
読み落としで戦死者出したら切ねぇよきっと気をつけよう
ルークにまで怒られるしw;

ルオ『だから隊長なんてヤだったんだよぉ…(凹)』
チビ「ナーゴw」

選択肢か
気分は果てしなく2だぜ。
っつかカタリナ空気嫁w

しかし、近衛兵になるのはかなり良い。
目標にぐっと近づく印象…気分は乗らないけど、目標に近づくのはやるしかない感じでひとつ…
by ぽ村 (2012-08-08 16:09) 

おかのん

>気分は乗らないけど、目標に近づくのはやるしかない感じ
あ、ここでどう言おうと、ゲーム進行上近衛兵にさせられます。なったところで特典ないし。
そして答えたことと全く関係ないことに変化が起きます。

ぶっちゃけると、前回「腹減った」と言わずに「あそこに変な仮面の男いたんじゃね?」と言ったら、今回の相手が重騎士ドーガでした。
ほらね関係ない。
でも意味はあるときた。

今回久遠パニックw
ルーク死にかけましたからニャー。
ここが二人羽織の怖くておもろいとこでもありますが。

by おかのん (2012-08-08 16:55) 

ぽ村

>>おかのん
そか、では「2」で。

>死にかけ
コッチの言った選択肢に固執せずに、ある程度不利になたら状況に応じて対応してちょw
一つの戦略に固執したら確実に死ぬっしょ;
by ぽ村 (2012-08-08 19:48) 

ぽ村

>>おかのん
まぁ実際の戦闘はそちらのアドリブに任せることにしようw

>GMとP
えーっと、お互いの齟齬に気付いたら、時間を巻き戻してでも修正を図ったりするんだけど…
ここの場合は修正が効くのが文章だけじゃのう;


メンバーは「1」

戦略は「3」だが、固まった砦一つか二つを落としたら、ソコを拠点に敵を迎撃。コチラの戦力は可能な限りバラけず、集団で敵少数を嬲る各個撃破を心がける感じで。

あと、砦が多い=増援が怖いので、空の砦に近づくのは前線ユニットのみで、砦は常に蓋をしてる感じで一つ。

>自信
が、「自身」なってる箇所があるぞい。ルオが凹んでるとこ☆
by ぽ村 (2012-08-09 01:06) 

おかのん

>齟齬に気付いたら、時間を巻き戻してでも修正

おお!?
そういうものなんですか。
セーブの前ならできますが・・・・・・
そのへんもおいおい探りますか。

砦が多い=増援が怖い
ふむ。気付きましたねw
そうですココから「増援」が可能性として出てきます。気をつけてください。

>自信
しゅ、修正ぷりーずぅ・・・


そしてカタリナについてはコメントなしw;

by おかのん (2012-08-09 08:12) 

ぽ村

>>おかのん
そうなんすよ…「起こるはず無い事象が起きて展開してる」ことになるので、早期に気付けたらやり直せる感じっす

>カタリナ
や。
選択肢にはそれらしい意味は無いようだしw
泣かして悪いとは思うが、一番泣かしたくない娘が(#゚Д゚)y-~~イライラするので正解w

>修正
ほっ
by ぽ村 (2012-08-09 12:40) 

ぽ村

>ある程度不利になたら状況に応じて

いや、それじゃあ選択肢にした意味ないし。
「間違った選択肢」を選んじゃっても続行だからそちら側視点からのゲームブック的な遊戯性があるわけですし。

ちなみに一番最初に点数表示したみたいに、鉄板、奇策、明らかに間違いな選択肢も盛り込んでいきますので。
ミスリードや曲解もちょこちょこ入れますので。
悶えてください。
GM的にもP的にもそこが面白いわけでw
ほら、正解の選択肢選んでても、戦闘であっさり負けるかもっていうのも、テーブルトークならあるわけだし。

んでは、「2」



「あ・・・ ルオ」

カタリナ。

「眠れないんですか?」
「・・・・・・うん」

カタリナは察したようだった。

「気にしないでください。というか、むしろ私のせいですよね。本来軍師は私なんだから、気がつかなきゃいけなかったのに、セシルが来てくれたことが嬉しくて・・・」

そういえば、第七小隊は女の子はカタリナ一人だ。
カタリナは少し浮かれていたのかもしれない。

そして、意外にカタリナに頼っていたのにも気づいた。
戦況や地形を的確に判断して、ちゃんとアドバイスをくれ、正解に辿り着きやすいように説明してくれていた。

(・・・・・・結構、優秀なんだな)

最初にあまりに頼りのない姿を見ていたから、守ってあげてるようなつもりでいた。
馬鹿な思い上がりだ。結果、ろくに観察もせずに、いつものようにやったつもりになって、みんなを危険に晒した。

(マルス様は、仲間となりたいものを拒まなかった。
それは、得意分野を持ち寄れば、より大きな結果を出せることを・・・・・・力を合わせることの大切さを知っていたからなんだ。
僕は強いつもりだったけど、僕が強いだけじゃ出来ない事なんて、きっといっぱいある)

少しルオが押し黙ったのを見て、カタリナは話題を変えた。

「あの、近衛騎士の件、どう思います?」

「え?」

「私は、やりたいです。ルオや、みんなと一緒に。
戦争で荒れ果ててしまったアカネイア大陸を、元の豊かな地に戻すための希望、マルス様を守れるということ。
仲間がいて、誇れる仕事をして、日々を営んでいけること。
そんな未来を思い描いて、それだけでも幸せな気持ちになれます。

ルオは、どうですか?
ルオも一緒に・・・・・・」

ちょっと前のルオなら、それもいいね、くらい返せただろうか。
けれど、失敗をしてしまった自分。誰かに頼りきりだった自分。本当は、自分のためだけにここに居る自分を改めて感じて、落ち込んでいたルオには余裕がなかった。

そして。

「ごめん。いまは、頷ける気分じゃないよ」

自分の不甲斐なさから出た、自信がないという意味の返しだった。

でも、カタリナには、別の意味に取れた。

その時の傷ついた顔を、ルオはうつむいていて見ていない。

「そ、・・・そう、ですよね。
すいません。わたしったら、一人で舞い上がっちゃって・・・・・・

ご、ごめんなさい。わすれて、ください 


おやすみ なさ・・・」


その涙声も、ルオは聞いていなかった。
明日、どうしたらいいか考えていた。

ほんとは、簡単な事。
なんでも自分で背負い込まずに、頼れば良いのだ。

そのために、仲間はいるのだから。


序章 前日編その6 絆 終


LVUP!! ルークの幸運がUP!!



はい。こうなりました。
やあ。泣かせてしまいましたね。

まあこれもドラマ。
それでは続いて。

序章 前日編その7  最後の試練


その日、ルオはまだ思い悩んでいた。
自分に隊長たる、近衛たる資格があるかと。

なんとなく、近くの丘で歩いていたとき・・・・・・

「あ・・・・・・」

「やあ、ルオ」
「・・・・・・マルス様」

マルスに、出会った。

「どうしてこのようなところに?」
「ああ。この先に、墓地があるんだ。
祈りを捧げてきたところだよ」
「墓地・・・・・・ですか」
「うん。

僕が、殺してしまった者達だ」
「!?」

ころして、しまった?

「先の大戦の、英霊たちだ。
僕が指揮した戦で、命を落とした」

「え・・・・・・」

マルスは寂しそうな顔をした。
「わかっているよ。勝ち戦だって兵は死ぬ。少ない犠牲で勝てるのなら、それに意味はある。

けど。

僕の命令で、結果死んだ。それも動かしがたい事実だ」

この話をすると、誰でもそんな顔をするんだ。とマルスは続ける。

「甘い考えなんだろう。王たる器ではないのかもね。

・・・・・・それでも、目をそらせない。割り切れないんだ。
どうしようもなく苦しいんだ。


恋人に振られても、新しい恋をすればいいかもしれない。
友人がある日いなくなっても、他にそばにいてくれるものはいるかもしれない。
母親がいなくても、子供は誰かが育てるかもしれない。

けど。

それは、その人じゃない。

そうだろう?
君の代わりは・・・・・・この世にいないよ。
ねえルオ。君がもし死んだら、君のこれまでは途切れるんだ。
誰だって同じだ。その人の代わりは誰も出来ない。
出来ないんだ。


だから僕は、助けてくれる人は誰でも信じた。
一人も死なせない。そんなことは不可能だけど。
そのためにする努力はしすぎることはない。
そのための力はいくらあっても足りない」

ああ。
そうか。

力を借りることを躊躇して。もしそれで力及ばず誰かが死んだら。

この人は自分を許せないんだ。

(カタリナ)

彼女の能力を借りよう。僕の付け焼刃の勉強じゃ見落とすことがある。きっと。
なら、任せたほうがいい。
自分より優秀な人間に任せる。それはむしろ勇気がいるんだ。
でも。

自分を委ねる事が出来るくらい信用できるなら。
それは、気高い事なんだ。

この人、みたいに。

「僕も、祈ってきます」

マルスは、少し驚いて。


それから、微笑んだ。


 ・


その帰り。

今度はカタリナにあった。

「・・・・・・カタリナ?」

!?

「あ、ルオ・・・・・・」
「泣いて・・・いたの?
どうして・・・!?」

ふと。この間のことを思い出した。

(・・・!!!)

今から考えれば。

あれは、拒絶をしたのも同然じゃないか。

「カタリナ、ごめん!!
あの時は・・・・・・

隊長をやり通せるのか、みんなを怪我させずに終われるのかって、不安で・・・・・・
自分に自信が持てなくて、それで。

君と近衛騎士になるのを拒んだつもりじゃないんだ。
ただ、自信が持てなかっただけなんだ」

手を取って、そう言った。
カタリナは、びっくりしていた。

「あ、あの・・・・・・違うんです。
確かに、ちょっと悲しかったけれど、後で考えてみれば、ルオが一番落ち込んでた時に、変なこと聞いた私が悪かったんです。

今のは、そうじゃなくて、その・・・」


少し、息苦しそうにして、カタリナは俯く。

「きっと、話します。
今は、次の訓練のことを」

そう言って、カタリナは寮に戻っていった。

「カタリナ・・・・・・」


寮に戻ると、張り紙があった。

次回の訓練を、最終試験とする。と。

演習場は、川の流れる山間部で、砦が多い。
弓兵、傭兵、斧兵、各2人ずつ。
囲まれている状態から始まる。

「これは・・・・・・」

なかなかきつい試験になりそうだ。

選択肢

メンバーはどうしますか?

1・主に第七小隊(リフ入れる)
2・主に英雄達
3・任意(前回のメンバーにオグマ含めて6人)

戦略は?

1・ガンガン突っ込む
2・待ち伏せて迎撃
3・砦の取り合いをする

では行きましょう。

by おかのん
by ぽ村 (2012-08-09 12:41) 

おかのん

ハイ続き。


「これは・・・・・・」

なかなかきつい試験になりそうだ。


 ・

「告知のとおり、これを最終試験とする。
今回の試験官はこの方だ」

そこに来たのは、一人の天馬騎士だった。

「元マケドニア白騎士団エストよ。今はダーリン・・・・・・元『黒豹』アベルと雑貨屋やってまーす♪
お近くをお通りの際にはぜひウチに・・・・・・」
「営業するな」

カインに釘を刺される。

「天馬騎士の中でも天才と呼ばれた人です。
・・・・・・まずいですね。今のみんなは、普通の兵の相手は出来ても、あの人では相手になりません。
鋼の槍の2連撃をくらってやられてしまいます」

止めを刺すくらいしかできないということか。

「ライアンに待ち伏せをさせて、一撃で仕留めるか、ルオが戦うしかありません。
しかも、ルオが後手になって、止めを誰かに任せる流れでないと倒しきれないでしょう」
「・・・・・・ライアンを待ち伏せさせたほうが良さそうだね」
「でも、それも弓兵のライアンを前線に引っ張り出さないといけません。この演習場も狭いですから、初動で迎撃しないと。
一度仕掛けられたら勝ち目のない者がほとんどなのに、地形無視で飛び回られたら、被害甚大です」

「思ったより更にきつい試験だなあ・・・・・・


「更に、この砦の多さが怖いです」



「休める場所が多いのはいいことじゃあ?」
「いえ、伏兵の可能性が高いんです。
最終試験だけに、そういうのに備えられているか、または対応できるかを見られているかもしれません。
そして・・・
実戦でそれを見抜けなければ、全滅につながります」
「・・・・・・」

よく勉強している。
まるでその怖さを知っているかのよう。

(軍師志望の子って、みんなこんななのかな)

「はじめ!」

とにかく始まった。

「ライアンを前線に出せるように、砦を確保しつつ増援に警戒して、初動でエストさんを迎撃できる布陣を張って・・・・・・」

なかなか難題である。

 ・

「うおおおおおおっ!!」

ルークが吠える。

「熱くなるなルーク!!傷薬も使っていけ!!」

「その距離では弓兵が来ますセシルさん!!」
「ご、ごめんライアン。でも、こいつをなんとかしないと、あんたが危ない!!」

思ったとおり乱戦となってしまった。
しかし、中央の小島と砦のいくつかを抑えたいとなると、うって出るしかない。

新人のセシルとも息はあっている。
いきなり「女と思ってなめないでね」と凄まれたりしたが、勝気な割に面倒見のいい姉御肌だ。


なんとか相手の攻撃が止んできた時。

ボシュッ!!

「信号弾!?」

煙を上げて打ち上がるそれと同時に、予想通り増援が現れた。

「地形を利用して囲まれるのを防いで!!
エストさんに初動で捕まる位置にいちゃダメだ!!」

「・・・・・・ふむ。なかなかの指揮ぶりね。
結構優秀なんじゃない??」
「ああ。元々結構無理難題を出して、ボロボロにしたところを説教する予定だった。
他のチームは予定通りボロボロになったし、説教も存分にした。
それで凹んで逃げるような奴はいらんしな」
「・・・このチームしか残んないわけだわ」

既に騎士候補は五人になっていた。

「一般兵を雇うんじゃない、アリティアを支える次世代の騎士たちだ。
年によっては合格者を出さない時もあるんだ。妥協なんぞ出来ないさ」
「ま、そのへんは私が口を出すことでもないけどねー。でも、じっくり育てることも必要だと思うわよ?」
「優秀な教官が多くいればそう出来るが、現状では厳選するしかないんだよ。
俺の『相棒』が残ってくれれば、もう少し残しても良かったんだがな」
「うわあさりげにあたしのせいか。
じゃ、行ってくるわ!!」
「加減はしてやれよ」

 ・

「ライアンは中央の小島の砦に隠れて!」
「増援の足を止めろっ! 切り込まれてリフさんをやられたら後がないっ!!」
「無理をするものではありません!! 動けるうちに戻ってください。治癒魔法を!!」

大混戦となってきた。
演習だというのにこの大騒ぎ。
数万の人間が戦う戦場というのは、一体どんなものか。

しかし、前回の反省を踏まえていたため、多少危ない場面はあっても、総くずれという心配はなかった。

「む、少し出遅れたかしら」

エスト教官が来る頃には、迎え撃つ準備は出来ていた。

「ライアン!!」
「はいっ!!」

「弓兵ッ!!!?」

ヒュオンッ!!!

バッ・・・!!!

「羽を・・・・・・!!」

戦場の地形を無視し、素早い攻撃を繰り出す驚異の天馬騎士の弱点である。

「てやぁぁあああああっ!!!」

ザンッ!!!

「くっ!! 強い・・・!?」
「そこまで!!」

カインの合図が聞こえる。

「結果を発表する。というか、一人の脱落もなしにここまでやった時点で文句もでん。
お前らは合格だ!!」

・・・・・・!!

「やった。 ・・・やった!!」
「俺達は、騎士になれたんだな」

「そうだ。見習いでなく、騎士だ。
勿論、ここが始まりだ。どんな騎士たるかはお前ら次第だ。
しかし、今日くらいはただ喜べ。
後日、叙勲式の予定を伝える」

そのカインの声をきちんと聞いていたかどうかはわからない。皆それほど喜んでいた。

(これで、果たせた。隊長も終わりか)

肩の荷が降りた。

(これから、どうしよう?)

オーブの事は、確かに騎士になったところでどうなるわけでもない。情報収集はアイシャに任せる方がいいだろうし。
仕事のついでがあると言っていたから、頼んで構わないだろう。
近衛騎士の話をければ、マルスは残念がるかもしれないが、小隊の誰かがなるだろう。
自由騎士扱いにしてもらえば、義理を欠く事もないだろうか。

そんなことを考えながら、ルオも輪の中に入っていった。

 ・


「なおん」

チビがアイシャの頭の上に乗る。

「あんた、最近はあの女の子の上がお気に入りだったんじゃないの?」

そういえば、ここのところカタリナの所にはよっていかない。

「なーご」
「ま、いいけどね」

猫の好みなど知ったことではない。


 ・


今回はうまくいった。
で、興奮して眠れない。

ルオはまた、庭で夜風にあたろうとした。

「あれ」
「あ、ルオ」

また、カタリナだ。

「今度は、叙勲式だね」
「ええ」

カタリナは、マルスを慕っていた。
なら、ここに残るだろう。

「いよいよ、ですね」
「うん」
「・・・・・・ルオ。私の生きていた場所の話はしましたか?」
「いや、聞いてないよ」
「私、ノルダの孤児だったんです」
「え・・・・・・」

アカネイアの下民層の街、奴隷市場まである暗黒街。

「あそこでは、力を持たないものはゴミです。庇護の手のない子供は、特に。
面白半分でぶたれるのも、数日食べるものがないのも当たり前。
生きるためには、人に迷惑をかけなきゃならなくて、そんな自分が惨めで・・・・・・

でも、そんな時、助けてくれた人がいました。
自分の世話も出来ないあたし達を、生かすために力を尽くしてくれた人が」
「それが、マルス様だったの?」
「違いますよ。でも、奴隷市場を潰して、孤児院を作ってくれたりしましたね。

私が救われたのはもっと前です」

え。

「私は、その人のためなら、どんな努力もしようと思います。
一緒に育った仲間たちも、そう思って頑張ってます。

私も、頑張ります。
騎士になったら・・・・・・

式が終わったら・・・・・・

ふふ。おやすみなさい」

「うん・・・・・・」

「あ、そうだ。これ」

渡されたのは、ハチマキだった。

「セシルが、隊長にって。試してみたらどうですか?」

「うん」


近々、叙勲式がある。
そこで皆、騎士となる。

そして。



序章 前日編その7 最後の試練 終

LVUP!!

ルオが2LV上がり、魔力と魔防以外全部2つ上がりました。
(嘘みたいだけどありえなくはない)
強くなりすぎだよルオ君・・・・・・


今回は選択肢はありません。
by おかのん (2012-08-09 14:02) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙☆
今回の得点はいかほどだったのかしら?

っつかマジで営業すんなエストw
しかしやはりこの強力すぎる面子…ヲレのゲーム脳が「本編ではほとんど居ないから」って告げてるんだが…

>カイン
んなこと言ったら薄い本でアベルとドッキングされますよってからにw

>成長
なにそのチートw
今までの上昇能力とかちょっとチェックしたが、ルークがなんか…こう…残念な伸び方してるな…;
そいうのも考えてメンバー選定しなきゃいけない時も来るか…
by ぽ村 (2012-08-10 02:18) 

おかのん

>今回の得点
満点に近いです。むしろギリギリクリアが望ましいというか、例えばマリクの魔法が使えればもっと楽だったんですが、本編突入時にはいないというのはぶっちゃけ正解なので、ここは小隊メンバーでいきたい場面です。

しかし、それだと待ち伏せが辛い。
ロディやルークが育っていないので、エストに狙われたら即死という状態はかなり痛かったはずです。
この状況では砦の取り合いをして、初動で迎撃できる形に整えないと、誰かギブした可能性がありました。

加えて、このゲームはバランスよく全員育てるより、見込みのあるユニットを集中して育てたほうがいいので、ここで主人公が結構強くなっているこの状況は有りといえば有りです。

でもこの状況でルオのLVが7、HP28力11技17速さ14守備8・・・
むしろこれ傭兵LV15,6の強さじゃね?

とりあえず、新しい写真うpするので、私のブログの「あっぷろーだー」から、よろしくです。


by おかのん (2012-08-10 22:38) 

ぽ村

>>おかのん
(/ω\)イヤン
ロディもルークも経験値は割り当ててるはず(?)なのに育ってくれてないのかよ;

カタリナは軍師で終了なのかね?
戦力の話とか無いんだが…

まぁ良い。

アップローダーから画像は取ったよん。

>ルオ強
そこを性格が足引っ張るんですよ…きっと…
by ぽ村 (2012-08-11 03:25) 

ぽ村

>>おかのん
おやまぁビックリ
では選択肢を(反応薄ッ!)

セーブポイントは3の使わない。
チュートリアルくらいノーセーブで越えてみせる。

戦闘流れは1。
突っ込んでくる連中は逆に蜘蛛の巣にかかった状態にしてやるw

メンバーは1。
経験値は貴重だしな。
って、待った。
オグマだけは前線に入れてもらおう。

ルオはカタリナを殺せない。
むしろ救おうとする。
っつか、「今なら許してもらえる」だの「許してもらえないなら一緒に逃げよう」とか甘っちょろいこと言い始めるので、オグマで一思いにやってしまって。

っつか、オグマさんの怒りにも期待w


鉢巻だけど、今回のことで隊長失格と自信喪失なので、隊長の印っぽいのはナシで。


ちなみにお話ですが、
アニメなら
ヲレ「( ´∀`)bグッ!」

ゲームなら
ヲレ「ヒャッハー返り討ちにしてやんよ!!」

と、まぁ裏切り系のイベントにはえらく張り切ってしまうヲレ

でないと「凹む」しかヲレの選択肢がなくなるので;
まぁぶちのめした後凹むけどw


あ、それと
>彼女に、この試験の後は、自由騎士を志願することは行っただろうか。

「言った」かにょ?
by ぽ村 (2012-08-11 15:10) 

おかのん

>では選択肢を(反応薄ッ!)

え、バレてた?? ただこーゆーのに慣れてるだけですか?

>「言った」かにょ?
あううそーですぅ・・・

>チュートリアルくらいノーセーブで越えてみせる。
このゲームはフィールドが狭いとむしろ難しいので、チュートリアルの前日編が意外に難関。
でもまあハード以上の時に如実に出るだけで、ノーマルなら大丈夫でしょうけどね。


ええといつもの人らとリフとオグマ、迎撃しつつオグマでトドメ、ハチマキはなしで。

というわけだよ久遠。おk?

by おかのん (2012-08-11 18:52) 

ぽ村

>>おかのん
>バレ
カタリナがユニットじゃない軍師ってところと、チビが最近頭に上らない話で、少なくともこの訓練で抜けるな…的には予想してたよん


>途中セーブ
中断とかもあると思うが、 久遠 のプレイ環境に合わせて勝手に使ってもらっても良いよん。
ほれ、急用やトラブル・選択肢を思いついて途中セーブが必要になったとか…
by ぽ村 (2012-08-12 14:14) 

ぽ村

>ロディもルークも経験値は割り当ててるはず
今回育ってくれないにゃー。それでも使ってると強くなったりーならなかったりー。
『確率』で強くなるので、若干ムラがあるのがこのゲームの成長システムの長所で短所。
思い通りにいかないところがちょっとあったほうがゲームは面白いものです。 ちょっとだけのバランスが難しいけど。

>カタリナは軍師で終了
今回化けます。超いろんな意味で。

>画像
早速どーも。

>ルオ強っ
いや・・・プレイ上は加減とかできませんし。
君既に英雄オグマ超えてるよどうするよ。
訓練の時カッコつけるの大変だったろうなオグマ。ハッタリしかうわてのモノがないなんて。


では叙勲式の始まり~


セシルに貰ったハチマキをしめてみる。
くれた本人を中心に、それなりに褒めてくれた。

「いやあしかし、なんだかんだで叙勲式か!
これも俺がタレルオに隊長を譲ったおかげだぜ!」

((((その通りだよ))))

という皆の心の声がきこえるようだ。

「でも、ホントにそうね。あんたには感謝するわ」
「ああ。君がいてくれたからこそだ」
「ルオさん。ありがとうございます・・・・・・」

「そういっぺんに褒めないでよ。というか、ぼくはその、一生懸命やったつもりだけど、うまくやれたとは思えない。
何度かポカもやったし、勝手なことも・・・・・・」

本心だった。頑張った自負があっても、実戦にはなんの意味もない。
そして騎士となるからには、失敗の許されない戦いの連続になるのだ。

取られた砦を取り戻す。襲われてしまった村の盗賊どもを退治する。そんな場面は出てくるだろう。けど。
そうなる前になんとかする。それが当たり前。

そんなことをやっていけるか?

やれないからこそ、冒険者や傭兵が必要とされるのだ。
それでも、そうあれるようにならなければ。

「教官達が文句なく合格だと言ってくれても、自分の至らなかったところを噛み締めて研鑽しようとする。
ルオったら、マルス様みたいですね」
「カタリナ」

思えば、彼女との出会いと同時に、この『騎士への道』は始まった。

「これでみんな、騎士なんですね。
・・・・・・ルオ。私、忘れません。あなたと一緒に過ごした日々を」
「・・・・・・うん」

あれ?

彼女に、この試験の後は、自由騎士を志願することは言っただろうか。

「さあ、式が始まりますよ」
「うん」

厳粛な雰囲気の中、式が始まる。

 ・

「アリティアの祖アンリと、マルスの名において。
 ルオ・ルスペード。
 貴君をアリティア騎士として任命する。
 騎士とは単なる身分ではない。
 一つの精神であり、一つの資格。
 如何なる時も弱き者の庇護者となり、
 敵に背を見せず、人を欺かず、
 己の品位を高め、信念に従い、
 不義と悪に対して戦う、
 正義と善の勇者であれ」

ひとりひとりにその優しげな声で、そのレイピアで肩をたたき、叙勲するマルス。
ほどなく全員が、ルオ、カタリナ、ルーク、ロディ、ライアン、セシルが肩を叩かれ、叙勲式が終わる。

「これで君たちは正騎士だ。よく頑張ったね」

「いやー、長かったぜ!!」
「そうだな、色々な事があった」
「ぼ、僕涙が出てきました・・・・・・」
「あ、あたしは泣いてなんかいないんだからね!」

皆がお互いを讃え合う。

そこへ。


「マ、マルス様、ジェイガン様!!」

兵士が駆け込んでくる。

「なんだ騒々しい。神聖なる叙勲式の最中であるぞ」
「敵です!! このアリティア城を攻める集団が!!」
「なんだとっ!!!?」

え?

「既に侵入されました!! 城内は混乱しています!!」
「!!! 数は!?」
「分かりません!! 確認が取れる状態ではありません!」
「警備の者は何をしていた!?」
「殆どが原因不明の昏倒を起こしています!!」

・・・・・・!!!!

ルオは飛び退いた。そしてマルスのそばに駆けた。

「ルオ?」
「奴らの狙いが、マルス様かもしれない。
この場には、僕らしかいないんです。
なら」

身を呈してでも。

「カンがいいですね。ここが一番楽なタイミングだったのですけど」

!?

「カタ、リナ?」

「でも、遅かれ早かれ、です。
蜘蛛が、巣にかかった獲物を逃がすことはありませんよ」
「それは、誰も邪魔しなければの話よね」
「!!?」

ヒュト!

短剣がカタリナの足元に刺さる。

「アイシャ!?」

アイシャがルオとカタリナの間に立つ。

「ルオ、彼女は・・・・・・
暗殺団の一員よ」
「!!?」
「そうよね? アイネ」

カタリナが眉間に皺をよせる。

「よく調べましたね。でも、計画に齟齬が見られない。
わかったのはついさっきですか」
「残念ながら間に合ったとは言えない。でも、ここからでも阻止はできるわ」
「やってみるといいです。
できるものなら」

ゴォッ!!

「!? エ、エルファイアー!?」

ルオが初めてあった時に感じたこと。あれは間違いではなかった。
彼女は、魔道士だ。
それも、高位の!!!

ドグゥァッツ!!!

「もうすぐここに・・・・・・謁見の間に、私の仲間達が殺到します。
そうなれば多勢に無勢。どうにもなりませんよ」

「カタリナ、嘘だろ・・・・・・」

「ごめんなさい、ルオ。
今まで騙していて。
アイシャさんの言うとおり、私はアイネ。暗殺集団の幹部の一人です。
・・・マルス様を、殺しに来ました」

すすっと、カタリナが後退する。

謁見の間は入口がひとつしかない。つまり、閉じ込められた格好だ。

「流石に盗賊ギルドに目をつけられると厄介ですね。でも今回はうまくいった方でしょう。
これだけ長い間潜入出来ました。渡した地図で内部構造は一人一人が完璧に頭にあるはず。
兵のほとんどは、今朝の朝食の遅効性の毒で、数日動けないでしょう。
後は、嬲り殺すだけです」

「カタ、リナ・・・・・・」

ルオは、何を言えばいいのかわからなかった。

あの泣きそうな彼女、はしゃぐ彼女、大慌てする彼女。
どれも、ウソだったとは思えなかったから。


 ・

「ウキキ。順調順調。
才能のありそうな奴にくっつく。甘える。媚びる。
あいつは、アイネはほんとに上手い。

外に出た任務の時に、それとなく誘導して、俺たちが雇ったゴロツキに襲わせた村を助けさせる。
マルスが好きそうな話。信用する。重用される。

手下は山ほど連れてきた。
アイネ、しっかり殺せー。
ウキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!」

いつぞやの仮面の男である。
城門のたもとで奇妙な笑いを上げながら、ゆらゆらと揺れている。

アリティア城は、かつてない危機を迎えていた。

序章 前日編終章 英雄王暗殺



選択肢

初セーブポイント!(一回のみ)
どうしますか?

1・増援が途切れ次第使う
2・カタリナとの対峙の前に使う
3・使わない

戦闘の流れは?

1・増援を迎撃する
2・一緒くたに戦う
3・ガンガン突っ込む

メンバーは?
マルスとルオは強制出撃。

1・主に第七小隊(リフ+1入れる)
2・主に英雄達
3・任意(前回のメンバーにエスト含めて6人)

カタリナは誰で戦う?
(カタリナの攻撃力は16。魔法なので、ほとんどのメンバーがそのままのダメージを喰らいます。誰でもトドメは可能ですが『誰にするか』で戦略は変わります)
ユニット指名をして下さい。

ハチマキ
どうしますか?
(今後も、帽子や仮面、スキンヘッドなど、髪型をかえる話が出てきます。その都度変えることもできますが、その場合『ハチマキに戻す』などという選択はないですし、戻すときには元の髪型に戻ります。逆に元の髪型にするには、別の髪型にする選択をして試したあと、『やっぱりやめる』と言わないと戻りません)


 ・

・・・・・・はい。

カタリナ敵でしたw
初プレイ時ホントにびっくりした。
私まだまだ青いなあ・・・・・・


ではどうぞ。


by おかのん
by ぽ村 (2012-08-12 14:18) 

おかのん

続き続き。


序章 前日編終章 英雄王暗殺


「どういう事!? なんでカタリナが・・・・・・」

こっちが聞きたい。とルオは思った。

しかし、そういえばおかしなことはあった。

まず、彼女の能力の高さだ。

軍師志望とはいえ、戦略の立て方はかなり的確だった。少し荒事に慣れすぎてやしないかと思うほどに。

森で道に迷った時もそうだ。
迷い始めた時に、流石にまずいと思って分かれ道でカタリナにアドバイスをもらった。
あの後とったルートは、本道から外れすぎていた上、目印のリボンは同じものだったのに、木が違うような気がした。

極めつけは、鋼の武器だ。
外部に連絡を取れない自分達に、どんなつてがある?
しかもその頃は、商隊が襲われる事件のことをアイシャと話した気がする。
取られたものの中に武器はあっただろうか。

「どっちにしろ、追い詰められた格好だぜ。
うかつに近づけないのに、出入り口はひとつしかない」
「ど、どうしましょうルオさん。僕ら、カタリナさんと戦うんですか・・・・・・?」

・・・・・・

「ご、ごめん。考えさせて・・・・・・」

そこに口を挟んだのは、マルスだった。

「みんな、ここは僕が単独で脱出をはかって、囮を兼任する。
君たちはその隙に各々逃げて・・・・・・」
「王子様。貴方アホなの?」

アイシャの一言に皆固まる。

「ここにいる人たちは、国そのものである『貴方』を守るためにいるのよ。
貴方が単独で逃げて、しかも囮も?
それはむしろ、騎士たちの存在意義さえ台無しにする発言よ?」

そのとおりではあるが、それはその『国そのもの』くらい偉い人にぶつける言葉だろうか。

「・・・・・・ごめん。
みんな、力を貸してくれ。
そして、ひとつだけ命令するよ。
君たちには、このアリティアの未来を背負ってもらうつもりでいる。
こんな所で死ぬことは許さない。
必ず、みんなでここを出るから!!」

「「「「御意!!」」」」

その声の中に、ルオの物は混じっていなかった。

「ルオ・・・・・・」

シーダの護衛として居たオグマが、ルオを見下ろす。

「オグマ、さん。
カタリナがこんなことするはずないんだ。
だって、そんな風にはみえなかtt・・・」

バキィッ!!

思い切り殴られ、ルオはへたり込んだ。

「気がつかなかったのは、しかたない。
しかし、間違いなく敵に回ったとわかるのに、そんなことを言い続けてなんになる?
貴様、マルス様の喉元に剣を振りかざされても、『君がそんなことするはずない』と言い続ける気か?
現実を見ろ。

あの時、貴様は自分の間違いを認めて、戦局を立て直すために、一人で橋を守った。
オレを失望させるな」

そう叱咤されても。
ルオは諦められなかった。

「身代わりに僕が死ぬぐらいの覚悟はあります。
でも、仲間を見捨てろと教わった覚えはありません」
「このっ・・・・・・!!」

そこにまたマルスが口を挟む。

「待ってくれオグマ。僕も、ルオにはギリギリまで諦めて欲しくない。
彼は、他でもない、仲間のことで葛藤しているんだ」

続けてアイシャが言う。

「ルオ、ここは私達が引き受ける。
貴方はカタリナを何とかすることを考えてて。
マルス様。時間を稼いで頂きたいのですが」

マルスは、権力をかざす。

「第七小隊は、僕の指揮下に入ってくれ。
まずは、守りを固める!! 特攻をかけてくる暗殺者を迎撃して!!」

隊員達の思いは、それぞれある。
しかし、カタリナの事をただ敵であったと割り切れる者はいなかった。

戦場では、それで仲間や自分の命を失うこともある。
命は、失ってからでは取り返しがつかない。
それでも。
諦めずにいればなんとかなるのなら、諦めたい者などいない。

なんとかなるのなら。

だって、諦めたくないのも仲間の命なのだ。


 ・


「うわあっ・・・!!」

暗殺団だけあるというべきか、敵の素早さはなかなかのものだ。
セシルやロディはついていけるが、ライアンは再攻撃を受けたりして苦戦している。
それでもなんとか、敵に対応していた。

「ここは通さねえぜ!!」

こういってはなんだが、ルオが使い物にならない以上、皆が動くしかなかった。

こうして矢面に立つと、ルオの強さが実感出来る。
頼りなげにしている時もあった。実際今はあてにならない。
しかし、後ろに守るものがある、そして自分を守る誰かがいないこの状況。

皆、きついと思った。
けど。

自分がいるからこそ守れる、大切なものがあるという事。

((((悪くない))))

その事実に、力がわく。
心が研ぎ澄まされ、手にこもる力が鋭くなる。

「隊長、安心しろ。
カタリナと話せ。
私も、敵でしたと言われてはいそうですかと殺意を抱けるほど割り切れていない。
だが、敵として振舞うものに油断はできない。
叩き伏せてからでないと、尋問もできん」
「そうよ、ルオ隊長!!
とにかく、あの子を止めてからよ!!」

隊長。
まだ僕を、そう呼んでくれるのか。

「おいタレルオ!!いつまでヘタレルオになってやがんだ!!
あいつは、ずっとお前にくっついてたじゃねえか。敵だとしても、観察には行き過ぎなくらい!
まだ信じてるって言うなら、迷うなよ!!
仲間を信じるのが、アリティア騎士だろ!?」

信じて、失うかもしれないものがある。
見限れば、確実に失うものがある。

そうだ。まだ失われていないなら。
諦めたくない。

俺は何も失わない。
失ってたまるか!!

「うおおおおおおおおおおおっ!!」
「ルオ!?」

アイシャの声も届かず、ルオは駆け出す。
護衛の暗殺者を倒し、カタリナに近づく。

「・・・・・・エルファイアー」

巨大なふた筋の炎が荒れ狂い、ルオをめがけて飛ぶ。

「はっ!!」

なんとかかわし、言葉をかわす。

「カタリナ・・・・・・」
「ルオ。ごめんなさい。
そうです。私は貴方をずっと騙していました」

感情のこもらない、うつろな声。


『じ、実戦なんて、どうしましょう!?
ルオ、私、軍師志望なのです。
戦略の助言ならできるつもりですけど、白兵戦の役には立ちません。いきなりこんな試験だなんて!』


『ほら、他の小隊は脱落者が多いってマルス様も言ってたでしょう?
才能はあるのに、仲間とのめぐり合わせが悪くて不合格になっちゃった人もいるんですよ。
で、そういう人の中にいい人がいたんです!!』


『私は、やりたいです。ルオや、みんなと一緒に。
戦争で荒れ果ててしまったアカネイア大陸を、元の豊かな地に戻すための希望、マルス様を守れるということ。
仲間がいて、誇れる仕事をして、日々を営んでいけること。
そんな未来を思い描いて、それだけでも幸せな気持ちになれます。

ルオは、どうですか?
ルオも一緒に・・・・・・』


あの言葉も、この言葉も。
演技だったっていうのか。

「最初の試験のあの時、戦えないって言ったのも嘘なんだね」
「ホントですよ。私が魔道士なのは隠しておきたかったから、軍師志望で来たんです。
だから魔道書も持ってきてなかった。
身体検査をされるとまずいと思ったので、暗殺道具も持ってきてなかったし」

「セシルを引っ張ってきたのは、何のため?」
「言ったじゃないですか。解散しちゃった組にも才能のある人はいたって。
私、孤児だったからかな。自分と重ね合わせて、ついつい助けちゃうんですよ」

「近衛騎士を一緒にって言ったのも嘘?」
「仲間がいて、誇れる仕事をして、日々を営んでいける。
それは幸せな未来です。やりたかったです。
でも、ノルダに居た時に、差し伸べてくれた手。
それを振り払う理由にはならなかった。
それだけです」


ルオは適当にあしらわれている。
皆、そうとしか思えなかった。

しかし。


・・・・・・




ルオは、あることに気づいた。

「・・・・・・カタリナ。ひとつだけでいい。
『本当の事』を言ってくれ」
「私は、一度も嘘なんか言ってませんよ」

にこやかに微笑む、カタリナ。


第七小隊の皆は、肩を落とした。
マルスも、シーダも。
オグマに至っては呆れ返ったため息をついた。

「もういい。貴様には心底失望した。
この娘は俺が切り捨てる」

「・・・・・・」

次の瞬間。

モーションなしで喉を突く。

「やめろおおおおおおおっ!!!!」

「くっ!!!」

ルオのタックルのせいで、半歩届かなかった。

「貴様ッ!!!」
「カタリナは、いった!!『一度も嘘を言っていない』って!!
騙していたのも認めた。でも、彼女は『嘘』を言ってないって!!

彼女は、俺達と一緒に騎士になることを思って、幸せになれると言ったんだ!!」
「敵の言葉をなぜ信じる!?」
「敵じゃないって、言ってるじゃないかぁぁああああっ!!!!」

そこへ。

またこの玉座の間に来る者がいた。

敵の増援。誰もがそう思った。
が。

「お嬢。下はギルドの腕利きが取り返しましたぜ」
「ネクス!! 上出来!!」

傷だらけの顔の、バンダナをかぶったいかにも盗賊な男だった。金髪と相まって虎のようだ。

「誰あれ」
「アイシャ嬢が盗賊ギルドの助っ人を呼んでおいてくれたということだろう」

カタリナが歯噛みする。と。

「ウキキ。どうやら、多勢に無勢はこちらのよう。
アイネ。どうする?」
「撤退します。残存戦力もない今、到底勝てません」
「やっぱり?
まあ、機会はまだある。今は逃げろー」

窓枠にひらりと飛び乗り、そのまま降りていった。

「・・・追わなくていい」

マルスが呟く。


「ルオ。貴様・・・・・・」
「オグマ。その先を言うなら僕からにしてくれ」
「私も」
「シーダ様・・・・・・」
「ルオ。君を近衛にこの場で任命する」

!?

いきなりのマルスのセリフに皆驚く。

「どうやら僕は目をつけられているらしい。
そして、あの子は・・・・・・カタリナは位の上のものの一人のようだ。
彼女と、向き合ってあげて欲しい。
『嘘をついていない』のなら。
君がそれを信じたのが伝わっているなら。
彼女には、君にしか言えない言葉がある。きっと」

「はい」

第七小隊は、近衛騎士ルオの指揮下となった。

マリクはカダインに戻り、オグマは契約を終えて別の仕事にゆく。
リフも旅に出ることになり、エストもアベルの待つ店に戻る。

ハチマキは、なんとなく返した。
しめて奮い立つような気分ではない。


 ・


後日。

「で、本当に近衛騎士をやるつもり?」

鍛錬を繰り返すルオに、アイシャは語りかける。

「ほうって・・・・・・おけないんだ。
彼女は幸せになりたいって、ちゃんと言ってた。
でも、きっと彼女の周りは、そうさせてくれないんだ。
わかるんだ。
元の世界に帰りたいのに、どうしたらいいのかわからない僕みたいに・・・・・・
苦しんでるのが。

ノルダで手を差し伸べてくれた人がいたって言ってた。
その人の手を振り払えないとも。
なら、どうして暗殺団にいるんだ。
彼女は、それを楽しいとは思っていないだろうに。
そこにいても幸せになれないのはわかっているはずだ。なのに。

アイシャ・・・・・・」

ふい、と目をそらす。

「分かってる。協力するわ。

ルオは、そういう人だもんね。
あたしを助けてくれた時も、目のことでもそうだった。
・・・・・・誰にでも、そうなんだよね」

「誰にでもじゃないよ。
彼女は・・・・・・カタリナは、守ってあげなきゃって、そう思うから」

アイシャの顔が、歪む。

「妹みたいに、思えちゃったのかな。
だから、『この子となら、きっと僕はどこまでも走っていける』って思わせてくれた、アイシャとはまた違うんだ」

「・・・・・・ばか」

そのままアイシャは去ってしまった。
声が震えていたような気がするのは、気のせいだろうか。


序章 前日編終章 英雄王暗殺 終


はい。チュートリアルの閉幕ですー。
次回本編に入ります。
なので選択肢はありません。

今回ロディとセシルの成長がめざましかったです。
二人ともLV6で、早さがフタケタに。


では次回!
by おかのん (2012-08-12 22:25) 

ぽ村

>>おかのん
投下サンクス

アイネ=カタリナだったのかのう?

ともあれ、あれか。
ルオ君の選択肢はソチラの好みに合う行動だったんだろうか?

ルークは成長率がんばるべき。

えー…もう少し先の話かもしれないシチュエーション希望をば

アイシャ「二人っきりだね?あの子のこと気にしてるでしょ」
ルオ「・・・」
アイシャ「(抱き)泣いても、良いんだよ?」
ルオ「ゴメンね…(´;ω;`)ブワッ」

あとスマン、ルオ助のヤローはカタリナに一切恋愛感情とかねぇ…そこにカタリナと齟齬が発生するかも知れない。

あと、オグマやナバールとはその後も仲悪くいきたいね。
ナバール「『強い敵より弱い敵が怖い』と言い放った東の国の王が居たが…なるほどな。マルスの近衛を見ていると、そう思わせてくれる」


しかしまぁ…あの彼女とおしゃべりしてて、その後ろでほっぺた膨らませてたのが敵ねぇ。。。。。
by ぽ村 (2012-08-14 01:58) 

おかのん

>アイネ=カタリナ

・・・・・・
前回その記述があるはずなんだけど・・・・・・
そんなに印象薄いですかあのシーン。

>ルーク成長率
ダメな子じゃないはずですが、まあ確率ですし。

>ルオ助のヤローはカタリナに一切恋愛感情とかねぇ…
あ、『妹みたいだ』とか言ってる時点でその設定です。浮気する類のキャラじゃないのは書いててわかりますんで。
でも誤解するようなシチュを演じてしまったりはする・・・・・・と。

>オグマやナバールとはその後も仲悪くいきたい
・・・・・・あ、そうですか。支援会話どうするかな。設定上仲良くならないキャラはいないので。

>アイシャとおしゃべりしてて、その後ろでほっぺた膨らませてた敵
これからもちょこちょこ出てきます。暗殺団。

by おかのん (2012-08-14 06:10) 

ぽ村

>>おかのん
ヲレの脳内でアイネはなぜか別人カテゴリなのさ…

カタリナはココで死ぬと思っていたけど逃げのびたか。
再登場のたびにややこしい話になりそう…
(むらむら)
かったりーなぁ
(=゚ω゚)つ)゚∀゚)グァ

>ルーク
キャラ的にもおいしいポジションだし、もう少し様子見るか

>誤解させるシチュ
悪意なく女の子泣かせるタイプですな…

>オグマ・ナバール
あからさまに悪い感じではなく、
「ルオが好人物なのは判るが、局所的に我慢ならん価値観を持ってる」
という半々な感じ?
支援会話はお任せで★
by ぽ村 (2012-08-14 13:16) 

おかのん

はいそれでは。

第一章 グルニア遠征

『暗黒戦争』と呼ばれた戦いの後。

生き残った英雄達は、縁のある場所に帰り、それぞれ復興に力を尽くした。
グラとグルニアは滅亡しているし、一度滅ぼされたアカネイアや、しかけたマケドニアも前途多難であった。
オレルアンとて安楽ではない。

そんな中、よい話もあった。
オレルアンの王弟にして、マルスと肩を並べる今回の英雄、ハーディンと、アカネイア王妃ニーナとの結婚、ハーディンのアカネイア皇帝即位が決定したこと。

ハーディンのやり方は多少強引過ぎる所も見受けられたが、瞬く間に国力を回復していくアカネイアと周辺諸国の賛同もあり、平和と復興が積み重ねられた。

そして、マルスとシーダの婚約も発表され、式を指折り数える日々。

が、そんな時。
アカネイアより命令書が届いた。


グルニアで大規模な反乱が勃発。それをアリティアに鎮圧せよ、というものだ。


グルニアはロレンス将軍がアカネイアの許可の下、治めているはず。一体グルニアで何が起きている?当のロレンス将軍は・・・・・・?



腑に落ちない事が多いが、アリティアはアカネイアに忠誠を誓っている。命令ならば従わねばならなかった。


勿論、アリティアを空にするわけにもいかない。
カインら優秀な騎士たちに留守を任せ、マルスはドーガの重騎士団、ゴードンの弓騎士団、アランの聖騎士団、そして、近衛騎士隊と共に、グルニアの反乱を鎮圧にかかる。


 ・


「ルオ隊長。お会いしたいという娘が来ているのですが」
「誰だい?」
「アイシャと名乗る、眼帯をつけた冒険者風の女です」

アイシャか、なんだろう。

「会うよ。ああそれから、その子はこれから顔パスでいい」
「はっ」

入ってきたアイシャは、早速用件を切り出す。

「今回の遠征、盗賊ギルドも一枚噛ませてもらうわ。
『マルス様を狙う暗殺団を調べる』のなら、護衛も兼ねて周辺にいたほうがいいもの。
で、ほら、商人ギルドのツテもあるから、簡単な御用聞きなら出来るわ。下取りもしてるし、鍛冶屋にも口利きが出来るし。

ああ、ルオには報告だけ。
先にマルス王子には許可とってあるから」
「・・・・・・はは、しっかりしてるなあ。
まあ、軍隊は何かと入り用な上に、その度に地元の商人ギルドと交渉するのも手間だしね。マルス様の負担も減るし、ありがたいよ」

戦闘や冒険だと先走り気味なアイシャだが、仕事となると、流石は長の養女である。
互いの利を考え、やることにソツがない。

輸送隊がある上に、物資の売り買いができるのは便利である。ここは甘えることにした。

 ・

今回の編成は、先に述べた通り、ドーガの重騎士団、ゴードンの弓騎士団、アランの聖騎士団、そして、近衛騎士隊である。

「敵軍の殆どは既に壊滅状態であるという。その戦に紛れて、盗賊どもが出没しているということだ。
そのような状態なら、マルス様のそばまで敵が迫ることもなかろう。聖騎士アランに任せておいて、実際の進軍や実戦の雰囲気を掴む程度で・・・・・・」

そう言い出すジェイガンに、アランが口を挟む。

「お言葉ですが、彼らは既に戦力です。
次世代の騎士だけに、万一にも潰れてもらっては困りますが、かといって、実戦に勝る経験なしと思えば、かかしのように立たせておくなど勿体無い。
このような機会にどんどんと前線に出すべきです。どうせ、お守りするマルス様も、猪武者ではないにしろ、後方で指令だけというお方でもない」
「ふむ。一理ある。
だがどう使うかはマルス様次第だ。勿論お前達の希望も言うだけは言うがいい」
「はい」

そんなことを話しているあいだに、反乱軍の立てこもる城の麓につく。

そこでマルスやルオ達を迎えたのは、禿頭で初老のジェネラルであった。

名を、ラングというらしい。

「今頃ご到着とは呑気なものですな。
まあいい。せっかくお越しいただいたのだ。ロレンス将軍を始末するのは貴殿に任せよう」

「「「な・・・・・・!?」」」

皆、ロレンスが・・・・・・ かつての仲間が困っていると思っていたから、ここまで意気揚々と駆けつけたのだ。

まさか、反乱の首謀者がその仲間だなどとは、思ってもいなかった。

「ど、どういうことなのです!?」

何も聞かされていないマルスや英雄達は、動揺を隠せなかった。


選択肢。

今回はインターミッションなので多いです。

メンバーは、マルス、ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン、ゴードン、ドーガ、アラン。
ぶっちゃけマルス一人でも事足りる面です。
なので、「使わない3人」と、「主にレベルアップさせる3人」を選んでください。

参考資料
マルス 良くも悪くも平均・・・よりは上。単独行動を迫られる場面もあるので、そこそこには鍛えておきたい。
ルオ この時点で別格。使えば便利だし成長もするが、一人で無双する可能性大。
ルーク・ロディ・セシル・ライアン ルークは力、ロディはバランスと幸運、セシルは速さ、ライアンは技と、それぞれ得意分野とそれなりの成長率があります。
ゴードン、ドーガ、アラン 今は第七小隊のメンバーより強いですが、成長はあまり望めないメンバーです。
特にアランは、前線に出すだけ経験値の無駄と言えます。

兵種変更
今回から、制限付きですが、いわゆる転職ができます。
主にルオをそちらに任せるとのこと(by久遠)。
勿論しないのもアリですが、例えば既に技が17あるルオの場合、早々に技がカンストする可能性があります。転職したほうが、別の能力を上げる機会に恵まれるかも。
LV10でクラスチェンジするのも、早いうちに上級職で戦えるメリットはありますが、能力UPの機会は多いほうがいいというのも確か。
そこで、方向性を決めます。
途中で方向は変えられますが、上がった能力の巻き戻しはないです。ただし職種ごとの補正があります。

ルオの最終的な上級職を何にしたい?
1・このまま上級職の勇者に。斧も使える。
2・馬に乗りたい。弓も追加されるホースメン。
3・斧と弓で遠近両用。ウォーリア。
4・槍と弓と鉄壁。ジェネラルになりたい。
5・斧一択の必殺ファイターに。バーサーカー。
6・今からでも魔導の道に!?杖も魔法も。ソーサラー。

そしてその他のメンバー。
1・久遠の好みで転職させていい
2・転職は控えて欲しい
3・いろいろ自分で試してみたい(誰を何に変えると記述。ちなみに今はルオとドーガ以外は、騎馬、弓兵、剣士、魔道士、僧侶。セシルのみ天馬も選べます)

ボーナスアイテムについて。
成長率を上げるアイテムと、そのステージだけ各能力を2上げるアイテムがダウンロード特典としてあります。
使うかどうかはまた後で。まず『いるかいらないか』。

1・いる
2・いらない

最後に、オンラインショップ。
高価になることが多いですが、その時点では手に入らないアイテムが買えることが。(品揃えがランダムなので希望の品があるかどうかは運)
この店を使ってみたい?

1・使ってみたい
2・使いたくない

ストーリーはまた次回に。

それではどうぞ。

by おかのん (2012-08-15 23:30) 

ぽ村

えーっとでは
選択肢から
ルーク・ロディ・セシルの三人がメインに使うで残りはフォロー。
フォローの中心はマルスとライアンで。

今回ルオ・ゴードン・ドーガは無し。
ルオあたりは暗殺未遂の一件で旧メンバーから目ぇ付けられてるかも知れんねぇ;
ラングに妨害されてるのでもヨシ
アランは当然案山子w


転職は
ルオは勇者でFA。

その他のメンバーは、その職業で芽が出なかったヤツ(いまだとルーク?)あたりの起死回生な感じで。
イメージとか大切なので、他の連中は可能な限りそのままの職業でお願いしたい。

ダウンロードやオンライン系は別にいいやw

不明な点とかあったら言ってちょ♪
by ぽ村 (2012-08-16 02:16) 

おかのん

ええとそ-すると。
騎馬の三人育てて、マルスとライアンでフォロー。
ルオは勇者。他のメンバーもとりあえず転職はしない。と。

『勇者』の育て方についてはまた後述します。
では続き。





「ど、どういうことなのです!?」

何も聞かされていないマルスや英雄達は、動揺を隠せなかった。

「どういうことも何も。反乱をおこしたのはロレンス将軍なのだ。始末をせねば・・・・・・」
「それはわかりました。その前です。
ロレンス将軍はユベロ王子、ユミナ王女の後見人としてグルニアを治めていたはずでしょう?」
「少々食い違っておるな。最初のうちはそうであったが、治安の問題が長らく解決しなかったため、私がこの地に派遣され、治安維持を務めると同時に、暫定的に統治を行っていた」

つまり、ロレンスはその処置に不満があったということだ。
というか当然だ。
いくら復興に手を貸してもらっているとはいえ、治安維持における暫定的統治。期限を設けずこれをしてしまっては、ただの乗っ取りだ。治安はどんな統治をしても、完全には出来ない。犯罪や事故は件数0いうのは不可能なのだから。

「アリティア軍が後始末をしている間に、我が軍は反乱に加担した者達の一族郎党、女子供も含めて皆殺しにするという大変な任務をせねばならん」

マルスは愕然とした。

「馬鹿な!そんな非道を行う必要がどこに・・・・・・」
「馬鹿とは何だ!! 反乱の芽を根こそぎにし、反乱を起こした者の末路をしっかりと示さねばまた同じことが起こるではないか!!」

これはラングにも一理ある。
しかし、マルスの理想とは真逆のものだ。

ジェイガンが止めに入る。

(マルス様! ラング殿はこの戦災復興の、かつて敵地であったグルニア、ドルーア、マケドニアを統べる西方統治軍最高指揮官ですぞ!!)
(だからどうだと言うんだ。こんな非道や理不尽に黙っていてはいけない。せっかく戦争が終わったのに、これではこの地に生きる人たちが幸せになどなれない!)
(しかし、この男に逆らえば我々は、アリティアごと反乱軍にされてしまいます!
ハーディンに連絡を取りましょう。この現状を知れば、彼とて黙ってはいません。が、今逆らえば・・・・・・)
(くっ・・・・・・!)

黙るマルスを見て、納得したとでも思ったのか。
ラングは話を続ける。

「理解できたなら、さっさとロレンス将軍の討伐を済ませてもらおう。グルニアの遺児どもは、こちらで利用するので引き渡すようにな」
「・・・・・・!」

仮にも一国の希望である遺児達を、犬っころでも譲れと言わんばかり。
マルスは歯を食いしばって耐えた。
そのままラングは何処かへ行ってしまった。反乱軍の家族を殺しに行ったのだ。

「ジェイガン!! どういうことだ。なぜあんな男がこの地を治めている!?」
「情報が足りません。とにかく、今騒いでも不利です。我らの怒りだけ取り沙汰され、情報を操作された挙句、陥れられる可能性がありまする」

・・・・・・!?

「マルス様は幼い頃より、正義に燃えるコーネリアス陛下と優しき王妃どのとおられたためわかりにくいでしょうが、アカネイアの中枢は、権謀術数に長けた、自分の利益のために他人を陥れるのが得意な人間もいるのです。
ラングはどうみてもそんな輩の一人。
その上であの暗黒戦争を生き延び、新生アカネイア帝国で、3つの国の復興を一手に引き受ける重役を任されているところから、その筋のかなりの手練です。

何、こちらにもハーディンとの繋がりはあります。先の戦争で生死を共にした戦友の訴えが届かぬはずもない。
即刻調べ上げ、ラングの真の姿を知れば、厳罰を下してくれるでしょう。
しかし、その真の姿を知る前に、ラングの情報操作で陥れられてはまずいことになります。
ここは従っておきましょう。ロレンス殿も多分そうやって反乱軍に仕立て上げられたのです。なんとか脱走してもらうなりかくまうなりすればよろしいのです」
「そ、そうだね・・・・・・」

マルスは恥じた。
ロレンスが、グルニアがこんな目に遭っていることを、全く知らなかった。

いま、行く。助け出してみせる。
そう心に誓った。

 ・

この事実は勿論皆に伝えられ、ルオはそれをアイシャにも話した。
アイシャはその日の夜には関連情報を纏めてくれ、ルオはマルスに提案して、主だった者達を集めて軍議を開いてもらった。

「結論から言うと、ジェイガンさんの予想は大当たりよ。グルニアの遺児達を蔑ろどころか、形式のみ『譲られた』形にしてグルニアの統治権を奪おうとしていたラングに腹を立てて意見したのを、どこをどうとってか『アカネイアへの叛意有り』として謀反人にされたの。
決死の覚悟で遺児達と、数騎の騎士で逃げ出して、砦に逃げ込んだら、既に反乱軍扱い。
ひどいものね。

よくわからないのが、この、アリティア軍への遠征の要請ね。すっかり取り囲んで潰すだけの『反乱』に、他国の軍を借り受ける理由がないわ。
まあ逆にそのおかげで、グルニアの現状を知るきっかけになったとも言える。
ハーディン殿が先の大戦での英雄であったことやその頃の逸話からだけなら、『ラング討伐』がそもそも遠征の理由なんじゃないか、とかかっこいい予想も出来るんだけど・・・・・・」

アイシャが口ごもる。

「新皇帝、評判は良いとは言えないわ。強引すぎる。
それに、ラングのような男の起用も、ヤツだけじゃない。
そもそもラングは、アリティアがグラと共にドルーア連合を相手取ろうとした時に、アカネイアが援軍を送らなかった原因の一つなの。
奴が加担していたと噂される内乱騒ぎのせいで、軍が動かせなかったのよ、
それがグラの裏切りのみでアリティアが壊滅させられた要因になり、アカネイアがあっさり滅亡した理由にもなっているわ。
しかもその後、建前は結果だけを理由に、グルニア統治下のアカネイアでも幅を利かしていた。要は裏切り者だった可能性がが高いの。
にもかかわらずドルーア連合の治安維持部隊の最高司令官? 皇帝陛下のご慧眼には言葉もないわ。

そんな皇帝が今のグルニアにアリティア軍を来させた理由・・・・・・

何か、裏があるとしか思えない」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

全員が押し黙る。

予想外でもあり、そして酷すぎる現状に、皆どうしていいかわからないのだ。

そんな中、ルオはあくまで自分の価値観の意見を述べた。

「反乱に加担したとされる人々の処刑は?」
「明後日」
「マルス様。そちらにも兵を派遣しましょう。辞めさせないと」

これにはドーガが苦言を呈する。

「・・・・・・ルオ。そんなことをすれば、今日歯を食いしばって耐えられたマルス様の我慢が無駄になるだろう」
「しかし、その人たちをこのまま見捨てれば、マルス様の心にどれだけの傷を残すことになります?」

むしろルオに言わせれば、この王子様が黙っているわけはないのだから、どうせなら早く何とかせねばならない。

この意見に耳を傾けてくれたのは、意外にも聖騎士アランだった。いや、今朝の、次世代のための意見といい、アラン自身のキツそうに見える外見と裏腹に、情の深い人なのかもしれない。

「城攻めは近衛の者たちのみでやりましょう。我々古参の者たちで、救出活動を行います。至れり尽せりの逃亡幇助というわけにはいかないでしょうし、正体がバレないようにするためには、個々で判断力が必要です」
「私達盗賊ギルドも手を貸すわ。おおっぴらには無理でも忍ぶのは得意分野だしね」
「ルオ。お前はどうする?」

アランの言葉に少々迷ったが、

「僕は救出活動の方に行きたいです。元は流しの冒険者だったし、みなさんよりは溶け込みやすいはず。
アイシャとのこともあるし」
「わかった。なら、私は近衛の補助にまわろう。
ゴードン、ドーガ。任せたぞ」
「任されよう」
「ゴードン兄さん、気をつけて」
「ああ。頑張れよライアン」

「初陣からいきなり別行動かよタレルオ」
「救出活動の方も誰か参加しておいたほうがいいと思ったんだ。マルス様の下で働く以上、こういうことはちょくちょくありそうだろ?」
「ふむ、それもそうだな」
「さすが隊長ね。考えてるじゃない」

マルス本人が目の前にいるのだがいいんだろうかこの会話。

「そちらが決まれば、今度は明日の城攻めの話だ。
といっても、山越えもあるし2日は見ておくべきだろう」
「あ、その件ですけど、ラングの情報収集ついでに周辺情報もまとめておきました。盗賊ギルドを信用していただけるなら、この場で開示しますけど」
「是非もない。頼むよ」
「では」

広げてある地図に、チョークとチェス駒で現状を示していく。

「・・・・・・こんなものですかね」

今いる盆地から、ほぼ北西に向かえば砦である。
北東に少し行くと小さな村があり、真西には洞窟がある。
アランが仕切って進めていく。

「敵はどれくらいいるんだ」
「実は、この混乱のせいでならず者が暴れているんです。反乱軍は砦近くに陣取っていますが、それより手前にいるのはただの蛮族かと」
「叩きのめして問題ないというわけだ」
「全くないですね」
「村に兵をやったほうがいいな・・・・・・
村長やらに直接話を通さねばならん。マルス様にご足労願うより他ない」
「ああ、行こう」
「お願いいたします。それと・・・・・・」

アランは真西の洞窟を指す。

「ここは?」
「ならず者の根城ではないかと。規模から言って、ここには殆ど残っていないと思いますが」
「ふむ。君がそう言うならそうなんだろうが、私のカンが何かを告げる。
なんなのかとははっきり言えんが・・・・・・」

その後、いくらかの会話が交わされ、軍議は終わった。
明日はいよいよ討伐に乗り出す。
近衛騎士団、元第七小隊。初陣である。


選択肢

『勇者』の育て方について
『勇者』という職業は、技と速さで相手を翻弄するタイプです。そのため、バランスは良い方であっても、力や守備に関してはそこそこどまりで終わる可能性もあります。
そのため、アーマーナイトに転職して、若干守備力を上げる、ハンターにして速さをきっちり上げるなどして調整をすることがあります。
特に、勇者となった暁には、斧を使用可能になります。
なので、Aナイトやハンターにすることで、必要のない武器熟練度が上がるのを嫌う場合でも、いずれ習得する斧のことを考え、更に力の底上げを考慮に入れて、数回は戦士でのLVUPや、斧の使用の経験を積ませるとバランスの良い成長が望めます。
勿論、ほうっておいても主人公は別格の強さを見せてくれることが多いので、ハード以上でなければそんなに気にすることもないとも言えます。
どう育てますか?

1・転職は極力しない
2・斧戦士でXLV上げてみる(X内数字記入)
3・斧レベルがXになるまで上げてみる(転職時はE、最高はAです)
4・その他(要記述)

まずは盆地の制圧をします。村の処遇はどうしますか?

1・速攻でマルスを行かせる(盆地の制圧と並行できるので、単独行動させる必要はありません)
2・村は後回しにして、盆地の制圧のために待ち伏せをしておく
3・めんどくさいので行かない

アランのカンが告げる洞窟の『何か』。
どうしますか?

1・山道に兵を置いておいて、増援の可能性に備える
2・何かあるかもしれないので、洞窟に誰かもぐらせてみる
3・無視してほうっておく

武器屋があります。
大した品揃えではありませんが、手槍は便利かもしれません。どうしますか?(複数選択、X数値指定)

1・手槍をX本買っておく
2・手斧もあるのでX本買っておく
3・何も買わない


では、状況開始です。

by おかのん (2012-08-16 15:17) 

ぽ村

>>おかのん
お。
上手くまとめたね話のほうw

マルスのほうは…おぼろげにあらすじは知ってる(※ヲレはやってなかったけど、周囲にはFEプレイヤー多かったのです)けど、確かそのま(ry


ルオちんはさほど賢くないけど、直感や脊髄反射の行動が正解という「め」組の大吾みてぇなヤツな設定なので、使える設定ならどぞ使ってくださいマシ。


では選択肢
転職は1のしない。

村はアイテムとかあるような気がするので速攻
1。

一面から増援あるかなぁ?
1で様子見て、何も無ければ
えっと…
「潜らせる」って表現が気になるよ何コレ?
手があいてるユニット居て危険無いならやってみて

武器屋は…手元に武器とかのデータが無いし、煩雑になるような気もするのでそっちに任せた☆

しかし地図の描写がアレだな;
敢えて見ないようにしてるけど、昔リプレイで活用してた攻略記事のマップとか見たほうがヨイ?
by ぽ村 (2012-08-17 03:41) 

おかのん

>地図の描写がアレ
だんだんアスキーアートで描ける広さじゃなくなってきてるので。全体像を目視して考えたいなら見ちゃってください。

>武器屋
ここでコレ買っとかないとクリアできないなんてのはないので適当に答えておkなんですけどね。まあそうおっしゃるならこちらで適当に。
by おかのん (2012-08-17 06:18) 

ぽ村

>>おかのん
ちょっとPC環境が復活かもなヲレw

>地図
とりあえず、試しに終わったステージとか今のステージとか(選択肢変えないこと前提で)見てみましたのん♪
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hyunkell/FE12/capN/n01.html
ぬおおおん;
コレだと増援やらなんやらかんやらの情報がわかっちまうよん;

逆にこの情報を踏まえた選択肢見たいなのが良いのかしら?
あくまで育てるキャラの方向性とか、増援に対する戦力の分け方とか、宝物回収係とか、二次創作物語部分の行動とか。。。。
by ぽ村 (2012-08-18 15:04) 

おかのん

いや、単に下の情報見なければそれで。
全体的な俯瞰だけしてプリーズ。

では続き。


近衛騎士団、元第七小隊。初陣である。

 ・

まずは遭遇戦である。
ならず者達は、見つけたら襲ってくるというだけで連携する気が全くない。
軍と賊の強さの違いは、徹底した集団戦闘をとるということに由来する。オグマとの訓練のおり、少し傷を負ったルークは、実戦経験を重ねるのが遅れ気味であったが、なんとかついてきている。
資質はセシルやロディに引けは取らない。

「はあああっ!!  はぁっ・・・ はぁっ・・・」
「ルークさん。少し休んだほうが」
「いや、どうせ今日中には砦まで攻め上れない。
なら、今のうちに実戦でのカンってのを掴んでおかないとな」
「・・・・・・」

軽い男に見えて、それなりに努力家だ。


 ・


アランは剣士に身をやつして、洞窟の方に向かった。
マルスが率いる才ある若者たちだ。ならず者相手にどうこうなることもあるまい。

「!? ・・・・・・あれは」

盗賊の一団が、村の方向に向かっていくのが見えた。

(・・・・・・まあいい。村にはまっ先に王子やあいつらが向かった。奴らも若者たちの剣のサビになろう)

実際そうなった。


アランは、盗賊どもの根城に入り込み、なんと金塊を見つけた。

「これは・・・・・・
見に来て正解であったな。貴重な民の財産が、死蔵されるのも盗掘屋の遊ぶ金になるのも防げた。
マルス様に報告するとしよう」

 ・

その頃、村ではひと騒ぎ起こっていた。
軍隊がやってきたのを、占領軍・・・・・・ラングの兵だと思った村人がパニックを起こしたのだ。

「お願いですじゃ、お願いですじゃァぁ。儂の孫はまだほんの十才。連れてゆかんでくだされ・・・・・・」
「・・・・・・あの、落ち着いてくださいおばあさん。僕達はあなたがたを守りに来たのです。何一つ奪うつもりはありません。
失礼ですが、生きるに足る糧さえないご様子。軍糧から少しお分けします。必要な分を言ってください」

今までの軍隊とのあまりの違いに、むしろ浸透が早かった。あまりにわかりやすい情報なのだ。

村には久しぶりに活気が戻り、炊き出しで皆生気を取り戻した。

「マルス様。聞いて回ると非道いものです。
みて下さい。年寄りと子供ばかりでしょう?
男は強制労働、女は皆慰み物、特に美しい女を選んでは、ラングが犯し殺しているとか」
「・・・・・・・・・・・・」

ロディの報告で、皆憤る。
治安の維持の為に、強硬な手段を取るというのは、賛成できぬまでも、マルスとてひとつの方法であることは理解している。
だが、村の評判が示す奴の行状は政治や治安維持ではない。ただのやりたい放題だ。

そんな男が、占領軍最高司令官だなどと。
まさに、世も末だ。

「・・・・・・行こうみんな。ロレンスを助け出す」

もう既に、この城攻めの目的は、『助け出す』に変わっていた。

 ・

アランが金塊の報告に戻ってきた時には、村の信用も勝ち取り、最初の老婆が隠していた娘が、自分から軍についていくと言い出した。

「これは運命だわ。心優しい、しかし薄幸のシスターである私は、王子様と結ばれて王妃になるの!!」

「・・・・・・マルス様がシーダ様と婚約したのも知らないのね・・・・・・しかも考えていることが俗っぽすぎるシスターね」

セシルは呆れかえる。

どうもこの娘、レナの弟子らしい。
レナにしか使えないと言われる、ハマーンの杖の使い方を知っているのだそうだ。人は見かけによらぬものである。

しかも例の金塊は、その老婆のなけなしの蓄えが盗賊に盗まれたモノだったらしいのだが、いつラングや盗賊にまた奪われるかもしれないことを考えれば、マルスのような王に役立てて欲しいと譲り受ける。結納金と思えばとかなんとか聞こえたが、マルスは聞いていなかった。

目的がやや複雑とはいえ、元第七小隊の初陣は、順調だった。

 ・

一方、ラングが反乱したものを処刑するのをやめさせようと、南下するルオ、ゴードン、ドーガ。
そこで意外な人物に出会った。

「ちょうど良かったわ。あんたたち、この辺で商隊か、弱っちそうな軍隊を見かけなかった?」

いきなりそう言ってきたのは、金髪でツリ目の、人形のような女の子だった。
森の中で、冒険者風の男3人にかける言葉だろうか。

「・・・・・・商隊は見かけないけど、軍隊なら知ってる。
北東にある村に、やる気はありそうだけど若造が多くて経験の少なそうな部隊。
それと、これから行く、南の平野にある街にいるはずの、クズ野郎(ラング)の率いるチンピラ部隊」

微妙に気のたっているルオは、いらないことまで正直に答えながらつっけんどんであった。
だが。

「ふうん。面白い男ねあんた。
私ね、山賊団の女ボスなの。
質のいい武器って、軍隊から奪うのが効率いいのよねえ。手伝ってくれない?」

「ムチャクチャ言ってるなあ。まあいいや。
今から僕らは、この国の反乱に巻き込まれた仲間を助けるために、そのチンピラ部隊と事を構えるんだ。
手伝う気はないけど、機会を合わせればお互い楽にいけるかもね」

そう聞いて、女の子はにやりと笑う。

「OK。お互いに見返りも貸しもなしだけど、協力はするってことね。
やる気のある奴は『もしも』がある。でも、チンピラは危機に陥れば戸惑うだけ。
そっちの方が楽そうだわ。

ムジーク!!」

ざざざざざざざざざざざぁっ・・・・・・

今の今まで何の気配もなかった草むらから現れたのは、アーマーナイトと、仮面をつけたハンターの一団であった。

「さあ。狩るわよ。狩って狩って狩りまくるわよ。
あたし達は狩る側にまわったんだから。
好きなだけ、好きなように。
・・・・・・喰い散らかせ」

「・・・・・!?」

その少女は、クライネ。

アイネの、義妹。



選択肢

次回はいよいよ城攻めです。
しかし、攻略自体は行って倒すだけになるでしょう。

ロレンスの処遇は?

1・反乱は反乱。捕らえてしまおう
2・とにかく話をしよう
3・嬲り殺しにしよう

クライネとはどうする?
(ルオは勿論暗殺団の一員とは気づいていない)

1・全面的に信用して協力する
2・ゴードンにこっそり見張ってもらう
3・その他(要記述)


ではではどうぞ。

by おかのん (2012-08-18 23:27) 

ぽ村

>>おかのん

ぬおおヲレの善性に過度な期待はしないほうが良いぞ

ロレンスは…
知ってるんだよなぁ…
まぁいいか

話というのはあれだけど、説得でね?
2で。

クライネはねー…
カタリナの件でちょっと用心深くなってるかも知れない。
3で。
アイシャに情報提供をお願いしよう。
盗賊系で同じ畑なので、素性なり評判なりはすぐに集まるはず。
こないだ暗殺団の情報もかなりかなり嗅ぎ付けてたし。
by ぽ村 (2012-08-19 03:47) 

おかのん

>善性
知らなかった事にすればなんとか。ここでHP回復するロレンスちまちまいじめてLVUPさせる人はほんとにいます。


それでは続きをば。



 ・


「彼女を調べる?」
「うん」

先に南の街で準備を進めていたアイシャが戻ってきたとき、ルオはまず、その自称山賊団のボスという少女の事を頼んだ。
カタリナの事もある。ルオもそこまで単純ではない。

「わかったわ。でも、明日までとなるとちょっと短いわね。期待しないで」
「頼む」

そう言ってアイシャはまた消える。

ゴードンはその様子を見て、少し安心したようだった。

「君もそれなりに用心深くなったのかな? あっさり協力したりするから、変わってないのかと思ったけど」
「カタリナから学びました。嘘や隠し事をするなら、それ以外のことは正直でいい。変な用心をして、隠し事があることを悟られたら面倒だ」
「ふむ。ルオよ。こう言ってはなんだが、カタリナのことは経験になったようだな」
「・・・・・・はい」

カタリナの事は、まだ信じている。
隠し事をしていた事とはまた別だ。


 ・


ルーク念願の若くて綺麗(むしろ可愛く幼い?)なシスターだったが、妄想系痛い娘のため、さすがのルークもドン引きであった。

「マルス様との結婚式はいつがいいかしら!??」

先日シーダとの婚約が決まったことは、まだ誰も告げられずにいる。

ロレンスの救出がかかった作戦行動中に、調子が狂うことこの上ない。

シスターに抱く夢を壊されたルークは、順調に経験を積み、速さこそロディに少し届かないが、力は三人の中で一番強くなった。

「ぬ、やるわねルーク」
「ふっふっふ。その荒っぽい性格をどうにかすれば惚れても構わんぜ」
「な、何を言ってるのよバカじゃないの」

いつもの言動が言動だけに、セシルもまともには取り合わないが、『惚れても構わない』というのは、『君に好かれれば気分がいい』ともとれる。

悪い気はしないものだ。
人を見下したような男に言われたわけではない。
意外に努力家で、実力もあると示してみせた、可愛いところともとれる『お調子者』の言うことだ。

「親睦を深めるのも良いが、作戦中だ。
あまり気を抜いて、つまらない怪我を負ったりするなよ」
「わかってるよ。気は抜かんさ」
「言われずとも、よ」

なんだかんだで、仲は良い三人であった。


 ・


「ようは、この街からそのチンピラどもを追っ払えばいいのよ。
街に駐留してるってことは、物資は倉庫とかにおいてるはずだし、後でゆっくり運び出せる。
軍一部隊分ってのは大漁よね。
エレミヤ様もお喜びになるわ」

エレミヤという名にうっとりとする少女。
どう聞いても女性の名だ。
山賊団のボスの上司??
しかも女性??

疑わしいところは多かったが、アイシャは何も解らなかったらしい。
少なくともこのあたりを根城にする、小規模な山賊というわけではないようだ。

「エレミヤ・・・・・・?」
「何か気づいたの?」
「ううん。例の・・・・・・カタリナの関係してた暗殺団も、確か首領が女じゃないかって話があったのを思い出しただけ」

珍しいようで、なくもない話だ。


結果として救出作戦・・・・・・というかラング軍の撃退はうまくいった。
ルオ達がついてすぐ、早朝から作戦を決行した。夜討ち朝駆けは奇襲の基本である。
ルオ達は顔を隠してラング軍を蹴散らし、少女の『ムジーク』と呼ばれた部隊も、ゲリラ的な動きが上手い。
制圧も鮮やかで、手馴れている。少女の指揮する部隊とは信じられない。

「アンタ達、やるじゃない」
「・・・・・・そっちこそ。
ただの山賊とは思えないわね。手足のように動く、神速の制圧部隊。かなりのものだわ」
「ふふふ。ローローが物量、あいつが搦め手なら、隠密、ゲリラはこのあたしの十八番よ」

おかげでアイシャは手駒を使わずに済んでいるのでありがたい。殆どを救出部隊にまわせた。作戦は大成功と言っていいだろう。

ラングも混乱の極みだ。

「ぐぬおおおッ・・・・・・
貴様ら、何者だ!?
こんなことをしてただでで済むと思っておるのか!!」
「ふん。あたし達が何者かも知らないくせに。
どうせ、無駄にする前に回収できたって、あんたの上司も喜ぶでしょ。

・・・・・・アンタのその散らかったハゲがムカつくのよ。汚らしいヒゲも虫唾が走るわ。
どうせ腹はスイカみたいなんでしょ。ああ気持ち悪い」
「貴様ぁぁああああああっ!!!」

ラングが激昂した直後。

ヒュガァンッ!!

弓だというのにノーモーションで打ち出される矢。ラングの隣の兵の脳天が割れる。

「・・・っ!?」

敵はラングを含め、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
一騎、竜騎士が飛んでいった。ラングの脱出用だろう。

「ふん」

アイシャは少女を観察していた。

(・・・・・・この子は馬鹿だわ。
ううん。こういう戦いに『特化』させてあるから、他の事がおろそかなんだわ。実際、指揮能力や弓矢の腕は尋常じゃない。けど・・・・・・
さっきのセリフで、『ローローという、物量作戦の得意な仲間』がいる事、『からめ手の得意』な仲間がいる事がわかった。それに『エレミヤ』という上司、更に、何らかの形でラングの上司を『知っている』・・・・・・
機密漏洩どころじゃない。

そして多分、この子は・・・・・・)

例の暗殺団の、一員。

「覚えているがいい!!」
「えーと、あんた誰だっけ?」

((怖い・・・・・・))

早朝を狙った奇襲は、あっという間に終わった。

制圧が終わっている道を北上するだけなら、まだ間に合うかもしれない。

この場はアイシャに任せて、三人は馬を飛ばした。


 ・


「無念だな。我らもここまでか・・・・・・」

ロレンスは、既に覚悟を決めていた。
心残りは山とあるにしても。

「オグマ殿。こうなれば、ユベロ王子とユミナ王女を連れて逃げてくれまいか」
「承知した」

しかし、それは叶わなかった。

「ロレンスを見捨てて逃げろというの!?
私たちを庇って足を怪我して逃げられなくなったのに、そんなロレンスをどうして置き去りにできるのよ!」
「ユミナ王女・・・・・・」

言いだしたら聞かない王女だ。
口論しても埒があかない。

「よし、ならば俺がラングを殺してくる。
簡単なことではないが、やってみせる」
「・・・・・・すまぬな」

タイミングが悪いとしか言えなかった。

ラングは今、この城に向かっている最中だったのだ。
オグマは完全にすれ違い、南の町に着いた頃には、アイシャやクライネも引き上げた後であった。

 ・

夕暮れも迫る頃。砦はアリティア軍に包囲されていた。

「な・・・・・・
アリティア軍だと!?

マルス王子・・・・・・そなたまで我がグルニアの民を苦しめるというのか・・・・・・」
「待ってください、ロレンス将軍!
ラングの非道のことは聞いています。この事をハーディンは知らぬはず。
聞けば必ず、取り計らってくれるはずです。
お願いです、剣を引いてください!!」

ロレンスは、僅かな希望と、憐れむような悲しみをうつしていう。

「・・・・・・あのような男、昔のハーディン公なら重用するはずがない。
奴は、我らに反乱を起こさせ、アカネイアが完全に征服する理由を作ろうとしたのだ」
「なぜそんな・・・・・・国が奪われる辛さは、ハーディンとて知っている。
どうしてしまったというのか」
「分からぬ。しかし皇帝は変わってしまった。

・・・・・・マルス王子。ここにはグルニア王の遺児二人をかくまっている。
どうか、保護してやってくれ・・・・・・

反乱は、儂一人でやったこと。
お二人には関わりないこと、と・・・」
「・・・・・・っ!!?」

マルスは、レイピアを引いていた。
それ故にロレンスの剣を弾けず。

彼の自害を、許した。

「ロレンス将軍ーーーーーーっ!!」

駆け寄った時には、手の施しようがなかった。
大切な臓器を、いくつも貫いている。

「あ、ああ、あ・・・・・・」

若き騎士たちは勿論、アランさえ動けなかった。
こんなことがあっていいはずがない。
なのに、現に起こっている。
現実に起こる悪夢。
続く、悪夢。



・・・・・・はい。
ちょっと長いのでここで区切ります。選択肢はありません。

ルークが2LVUP!!
それぞれ1ずつと力が2上がった感じで、ロディやセシルとも互角の強さに。
レベルも統一されてみな6。ゴードンが5でルオが7のままですね。
ゴードンは速さがネックになるかも。

>盗賊系で同じ畑なので、素性なり評判なりはすぐに集まるはず。
最初に「山賊」と言ったせいもあるし、一日ではちょっと無理がありましたが、戦闘中にダダ漏れですね。
さすがにアイシャ感づきました。

しかしクライネいいキャラだ。使いやすい。

by おかのん (2012-08-19 11:38) 

おかのん

最後のレベルの話、ゴードンじゃないやライアンだw

by おかのん (2012-08-19 15:04) 

ぽ村

>>おかのん
投下(・ω・`)乙  これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!

>善性
うーん…
画面の縮尺小さくして、字を読みにくくすれば防げるかなぁ?

ラングにあんな楯突いてマジでやばいんじゃないだろうか話の展開的には避けられないけどw

騎兵三人組は良い感じ。
高機動部隊としてがんばって欲しい。

>ゴードン
…以前やったヲレのリプレイでも、ゴードンはすばやさがネックだったなぁ
と思いつつ、弟もその血を引いてるのさw
by ぽ村 (2012-08-20 09:58) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙

選択肢から…
面子は…ルオとドーガかな。
ドーガはほれ、能力値上がらなくても壁になるしw

レディソードは…MAPを遠目から見ると森が多いな。
馬は厳しいのでカチュアで。
追撃先に弓兵居たらほうって構わない

新規加入の可能性ある仲間については、煩雑になるのでそっちで良きに計らってちょ;
必ず仲間になるメンバーをチョイスしてるなら、そこはややこしくする必要無いかと…


ロレンスは偉大だったんじゃなぁ…


>僕が今からラングを殺しに行ってきます!!
Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
ルオちん過激ぃ☆

なので、ソコの部分だけ勝手に改変っぽい会話

ルオ「マルス様。一言ご命令ください。僕が今から行って…」
ロディ「…行って?」
ルオ「えっと…」
セシル「まさかっ…ラングを殺して反逆の狼煙を上げるなんて言わないでしょうね?」
ルオ「そんな…話し合いで双子を助け出せれば…」
ロディ「それが出来なかったという話でしたよね?」
マルス「(;^ω^)」
ルオ「ヽ(´Д`;)ノアゥ...じゃあ、こっそり実力行使で…クライネと一緒にに覆面をしr(もがもが)」

ジェイガン「クライネ?覆面?・・・別働隊先で何かあったのか?」

セシル「あはははははははは、こっちの話ですこっちのwwww(ナイスよルーク!)」
ルーク「(バッカヤロー、悪さってのは秘密にしとくもんだぜタレルオ君?山賊と連携した話まで漏らそうとしただろ?)※多分連携と略奪の話は秘密かと」
ルオ「もがもが」

ロディ「(´Д`)ハァ…」

以下、
「私達が救出作戦を急いだことで、こんな結果を招くとは・・・・・・」
「運が悪かった。そこは攻めるべきところじゃないよ」
「くっ・・・・・・」

の話に続く感じ…

だから言われるんですよアイシャに…「向いてない」って・・・

実際向いてねぇなw;
能力が(多分)凄いだけで…
by ぽ村 (2012-08-21 23:00) 

おかのん

>ルオちん過激ぃ☆

実際の主人公にちょっと引きずられすぎました。
ああいや、実際も「殺してくる」とまでは言いませんが。
ルオちんはさほど賢くないけど、直感や脊髄反射の行動が正解という話だったので。
話的にはとにかく、実際ここでラング殺しとけば的な展開があるようなお告げが。(いつの間に電波に)

「マルス様。一言ご命令ください!! 僕が今からアイシャと行って、お二人を取り戻してきます!!」

に変えるくらいならおkですが、この顔文字だらけの会話はちょっとまんま採用はうーん。
やりとりは楽しくて面白いんですが。
そもそも『事情を聞いて開口一番』なので、元第七の仲間には、クライネの話をする暇がありません。
ゴードン、ドーガは『緊急時の特別措置として臨機応変に対応した結果』であると注釈入れて、報告自体はするでしょうしな。

あとロディ。
「それが出来なかったという話だったはずだが?」
の方が彼らしい台詞回しかな。

>実際向いてねぇなw;
実力はハンパないんですけどねw;

>ロレンスは偉大だった
しかもこれ公式話だしw

>新規加入の可能性ある仲間について
いや、73人もいるのに実際最終決戦の残り枠は6人(あとの6人はマルスとルオと呪い解き要員)なので、こんなとこくらい遊ばないと・・・・・・と思ったんですが。

ここでイチバチで右か左か!手がかりなし!間違ったらゲームオーバー!
・・・・・・みたいなゲームブックだってあったくらいですし。

by おかのん (2012-08-21 23:49) 

ぽ村

>>おかのん
>電波
神のお告げじゃよ…

>顔文字
きっとこんな空気ということで、そのまま差し替えは無理あるんじゃよーw
山賊の件は
アイシャ「このことは黙ってたほうが良いわよ?」
ルオ「?なんで?」
アイシャ「(´Д`)ハァ…」
って口止めされてるかもねw

>お二人を取り戻してきます!!
じゃあそれで再投下すっぺか☆

>新規加入
あれだ。
「その仲間が入らないとその後の展開が&他のヤツが仲間にならん」とかが怖くてな;
説得系はこっちでも相関関係知らないので厳しいわ…なので、仲間の選択肢は村等の拠点に入ったときのヤツだけってのはどう?

>ゲームブック
それどころか
バトルポイントで敵「9」
こっちはMAXの「10」じゃないと勝てない
負けは死。
勝ったら即バトルポイント「9」の敵が登場
今度は「10」じゃないバトルポイントを指定。
正直に戦って負けは死
嘘付いて勝ったら「嘘付け。スタートに戻る」
というドラクエⅡのゲームブックが…;
双葉社てめーのだ!
by ぽ村 (2012-08-22 08:54) 

ぽ村

>ラングにたてついて
ルオ達は顔を隠してますし、ラングは敵だらけの男なので、証拠がなければ大丈夫。
・・・かな?


 ・


実際、悪夢は続く。

「君達が・・・・・・グルニアの、希望」

まだ、幼きに過ぎる双子。

「うっうっ・・・ ロレンスが、ロレンスが死んじゃった。僕たち、どうすればいいの・・・・・・」

泣き始めるユベロ。
ただの、子供だ。
弱々しく、愛らしく、なんの力もなく。
しかし、未来を持つ、資格を持つ子供達。

「けだものぉっ!!! 近寄らないで。
近づけば私たちも死にます!!!」

ユミナのその叫びは、マルスの心をえぐった。
そして、ロレンスを救う事が出来なかった為に、慰める資格さえマルスは持っていない。

けれど。

守るのは、彼しかいない。


だが、運命は最悪の方向へ向かう。


「ほお。反乱軍の制圧は完了したのですな。
ならばグルニアの遺児達は引き渡してもらう」

「!?」

もうラングが来てしまったのである。

本来、南の街の処刑があって、ここに来るのは早くとも明日になるはずだった。
しかし、今日の早朝に奇襲を受けて、こちらに来るのが早くなってしまったのだ。

身を隠した後ならとにかく、この場に出てこられては隠しようがない。

「ま、待ってくれラング殿!
彼らはこちらで預からせてくれないか」
「それは出来ぬな。火種は放っておくわけにはいかぬ。
さあ、貴様ら、さっさと来い!!」
「いやあっ!! 離して!! 誰か・・・・・・
ユベロ、ユベロぉ!!」
「ゆ、ユミナぁ・・・」

腕を取れば暴れるからといって、娘の髪を掴んで引き回している。
これが、一国の王子王女に対する扱いだろうか。

「やめろ!! ラング、その手を・・・・・・」
「マルス様!!」
「ジェイガン!? なぜ止める!!」
「忘れたのですか。奴に逆らえば反乱軍とされる。その末路は今見たとおりです。
アリティアを反乱国となさる気ですか!!」

そんなわけにはいかない。
しかし。
しかし・・・・・・

マルスとて、幸せな青年期ではなかった。
しかし、少年時代は、豊かなアリティアと、正義感あふれるコーネリアス、優しい王妃や姉エリスに愛され育った。
辛く苦しい、全てを失ったと表現される青年時代さえ、自らを鍛える環境はあり、献身的に尽くす恋人ができ、志を共にする騎士たちに囲まれていた。

グルニアの遺児二人は、物心ついてまもない頃に、ドルーアの人質として牢獄送りにされている。ウェンデル司祭が助け出した時には、比喩でなく、心も体も死にかけていたという。
そして、今また。
ラングのような男に、連れ去られようとしているのだ。

「こんな、こんな・・・・・・!!」
「今は耐えてください。無理です!!
我らまで全て失っては、守る守らぬの話ではありませぬ!!」
「う、うおお、うおあああああああっ!!!」

戦友が命を散らしてまで、守って欲しいと言われたものさえも、僕は守れないというのか。

マルスが叫ぶなどということは滅多にない。
が、その声に答える救いの手などない。

二人がただ攫われるのを、皆ただ見ているしかなかった。


こうして、勝利であったはずの初陣は、最悪の結末を迎えたのであった。

 ・


「マルス様。一言ご命令ください!! 僕が今からアイシャと行って、お二人を取り戻してきます!!」

追いつくなり話を聞いて、ルオの第一声がそれであった。
皆同じ気持ちではある。
それが出来ないのもわかっている。

「私達が救出作戦を急いだことで、こんな結果を招くとは・・・・・・」
「運が悪かった。そこは攻めるべきところじゃないよ」
「くっ・・・・・・」


皆、一様に沈んでいた。


「くそっ・・・・・・
なんでこんなことに・・・・・・」

「弱いから、だ」

!?

アランの言葉であった。


「マルス様。マルス様は、この大陸を支配せんとし、後一歩までアカネイアを追い詰めたドルーアを打倒された。
ニーナ様は、成る程尊い方ではあられるが、自ずから世を統べる方ではない。
事実、実権をハーディンに渡してしまっている。

マルス様は、メディウスを倒したその時、この大陸ごとよこせといえば手に入れられたでしょう。
なぜそうされなかった?」

アカネイアは主国であり、シーダのことがあるとはいえ、マルスは皇帝として見初められる事はなかった。
アランの言うことは、先走りすぎている。

だが、皆、なんとなく何が言いたいのかはわかった。

自分の目に映るもの、全てを愛おしく思い、守りたいとするなら。

誰の手に委ねてもならないのだと。
自ずから守らねば、その力を持たねばならないのだと。


ラングがいかに非道でも、それは今のアカネイア皇帝ハーディンの命に則ったものであり、マルスの言ったことはただのわがままにされる。
権力を持たないというのは、そういうことなのだ。

それが人として正しくとも、優しき祈りだとしても。
強くあらねば、何も守れない。

「・・・・・・僕が、多くを望まなかったことが、今の結果を生んだと?」

「一端ではあるかと言っております」

マルスは、さらにうつむき。
搾り出すように言う。

「・・・・・・覚えておくよ」


 ・


そして、次の日。

あくまでロレンスを救おうとしたことをどこから聞いたのか、村の宝物を捧げたいと村のものが言ってきた。
渡されたのはただのリライブの杖だ。
村の宝がこれだというのだ。どんな生活かうかがい知れる。

程なくして。
元凶たるラングがまたやって来た。

「ハーディン様から続いての命令が下された。
マケドニアに反乱勃発。クーデターが成功し、ミネルバ王女が捕らえられたとのこと。

反乱軍を叩き潰し、マケドニアを占領。後、帝国に王女ごと引き渡せとのお達しだ」

「なんだと・・・・・・!?」

悪夢が、終わらない。


第一章 グルニア遠征 終





・・・・・・はい。
第一章はここまでです。


ただのヒロイックサーガっぽかった暗黒竜とうって変わって、いきなりかつての仲間が謀殺されるすげえ展開です。


・・・・・・アランがどんどんかっこよくなっていくなあ。後々全く使わないんだけど。

では続き。



第二章 マケドニアの反乱


ミネルバ王女は無能ではない。
カリスマとてないわけではない。でなければ天馬白騎士団を率いる事など出来ない。

しかし、『男をたてる』ということを知らない。
生来からの王女であるミネルバは、男だろうが壮年だろうが家来は家来。悪気はないのに、彼女が頑張ろうとすればするほど、周りの貴族は離れていった。

ミシェイルのように、連想させるスケールの大きさや垣間見える野心、そして徹底した恐怖政治を行う覚悟があればまた違ったろう。
しかし、妹マリアに見せる母性を見せられては、その威厳も崩れ去る。

励ましでなく、自助努力の要求。

『もっとしゃんとしなさい』

それは、『母』にいわれれば一番反発したくなる言葉だ。そして、母以外に言う者などいない。
政治の世界は、利益や計算よりも、むしろ恋愛、情愛による部分がバカにできない。

『こいつとは話が合わない』と思われた王ほど惨めなものはない。


マケドニアが再建の道を歩んで、まだ一年も経たないというのに、この国は早くもクーデターという最悪の形で崩壊したのである。


 ・


マケドニア国境。

今回も、情報提供はアイシャに頼む。
慣れぬ土地で無理をするより、専門家に任せたほうがいい。

グルニアでの事は今だ皆の中でしこりとなっているが、こちらもアイシャに任せることにした。

「どうやら、強力な助っ人と連絡が取れそうなの」
「助っ人?」
「オグマさん」
「!?」

なぜオグマがグルニアに?
と思ったのが顔に出ていたのか、アイシャは解説を始めた。

「タリスって国は、まだ若いの。昔、島の部族同士で争いが耐えなかった時に、一人の冒険者を将として、今のタリス王がまとめ上げたんだって。
その時の冒険者というのが、若かりし頃のロレンス将軍だったんだって」
「ああ! それでタリスの傭兵団隊長が、グルニアのお家騒動に助けに出るのか」

叙勲式の後言っていた、次の仕事というのがグルニア絡みであったというわけである。


グルニア問題は、アイシャとオグマに任せることとして、今はマケドニアだ。
今回は、その後引き渡せと言われているとしても、まずは救出する任務であり、陥れられてではなく、ただの反乱らしい。
反乱軍の中にはしった名もいないため、グルニアの時のような思いはしないで済むだろうということで、皆やる気を取り戻している。

そして、国境の森に差し掛かったとき。

「マルス様ーーーーーーっ!!!」

「あれは・・・・・・カチュア!?」

ペガサス三姉妹次女、カチュアが飛来した。


続く


さてここ、一面の森なので、騎馬系は動きが悪いです。また、カチュアはPナイトのため、かなりあちこち行けます。

村は通り道なので行くとして‥‥‥


選択肢

今回、元第七とマリーシアは出撃するものとします。
あと二人を選んでください。
(選び方で取れないアイテム、加入しない仲間とかは出てきません)

ルオ、ゴードン、ドーガ、アラン


レディソードという、女性専用武器をもって逃走する盗賊がいます。
どうする?

1・セシルで倒しに行く
2・カチュアで倒しに行く
3・ほっとく

雇われ兵に、地元の青年がいます。どうやら説得次第っぽい?

1・同じ弓使い。ライアンで話しかける
2・地元の人同士。カチュアで話しかける
3・マケドニアの地元の青年なんてストーリー上重要じゃないに決まってるので無視して倒しちゃえ
4・その人に関する情報を探ってからにしよう


ではどうぞ~。

by おかのん
by ぽ村 (2012-08-22 08:55) 

おかのん

>その仲間が入らないとその後の展開が&他のヤツが仲間にならん

ですから。
ないとは言いませんがクリアは出来るように調整するので・・・・・・というか60人近くは実戦投入の機会さえ登場時のみorないんですってば。
村に入ったら選択しないし。
うにゅにゅ・・・・・・プレイヤーが尻込みして乗ってこない~
なるほどこれがGMの歯がゆさ。
4まで入れてもこうなるか・・・・・・ぶっちゃけこれ「そっちで最善ルートやっといて」って人用な意味があったんですよ。このゲーム、たいてい民家で情報集めると、誰に説得させればいいかヒントがもらえるですから。(暗黒竜でもある程度そのはず)

>双葉社
・・・・・・それ、クリア出来ませんよね。どのルートまで戻ればリカバリできるんだ。

by おかのん (2012-08-22 09:44) 

ぽ村

>>おかのん

>GM
そーなんすよ…まぁそこでいかにPCが食いついてくるような餌を(ry

手元にその気になれば見れる攻略サイトがあるとどうもね;
何か良い方法があると良いんだけども…
面の最初で過程を省いて(?)結果がいきなり出そうな選択肢なのがもどかしいかも知れない…けど、過程もとなると煩雑になる…とジレンマしとるのよー;


>双葉社
ヲレはこう考えた…
あの戦闘はわき道の「やらなくて良い戦闘」なら、「1」に戻れと言われても、「ステータスを初期段階にしろ」という支持は無いのでステータスはそのままで、あのあたりに行かなければ良いんじゃ…と。

クソゲー…
大いにネタになったけどw
by ぽ村 (2012-08-23 01:46) 

おかのん

>面の最初で過程を省いて(?)結果がいきなり出そうな選択肢なのがもどかしいかも知れない…けど、過程もとなると煩雑になる…

うん、それをやると選択肢直前まで話を進めないと選択肢が出ないわけだから、一問一答に。
無理です。

そもそも「こいつをここで仲間にし損ねると後の誰それが仲間にならない」とかならもう少し選択肢は凝りますですよ。うん。
バックストーリーさえぼやっとしたキャラだからテキトーに流そうとしたんですけど、まさかここまで「選択肢を選んでもらえず進められない」話になるとは・・・

情報も、「ウォレンも、馬鹿なヤツさ。
金で雇われて
反乱軍に入っちまうなんてよ。
ああ、確かXXXXとは
知り合いだったと思うけど…」

・・・・・・・・・・・・

これをどう問題にしろと。

限られた情報で、ある程度は直感で選ぶこともありで、後で間違いだとわかっても、そのまま進めないといけないかもって部分も含めてTRPGっぽくしたかったんですけどねー。
どうもそのへんのイメージから違うのか勘違いがあるのか。
クリアは出来るバランスであればいいのかと思ったけどそういうものでもないのでしょうか。うーん。
情報出しちゃうと設問になりようがないのと、重要でないからこそのこの形・・・・・・のつもりだったのに。
ああでもそれじゃあ、そこを知りようがないPCには判断がつかない、ただ単にイチバチの怖い選択肢に見えるだけなのか・・・・・・
しかしそのために救済策として「情報を集めてから行動する」4番を入れたのに、『新規加入の可能性ある仲間については、煩雑になるのでそっちで良いように。
必ず仲間になるメンバーをチョイスしてるなら、そこはややこしくする必要が無い』っていうのは、
『今後新規加入する仲間についての選択肢はなし』ってことに・・・?
このゲームでその部分の選択肢がないのはいくらなんでも・・・・・・
ミスリードもイチバチもありじゃないと、楽しくないような気がするんですけど・・・・・・ヒント出しすぎると見え見えでつまんないし、判断がつかない、迷う選択肢は『そっちで良いように』だとゲームにならない・・・・・・

んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん・・・・・・・・・・・・

じゃあ、これで。設問を変えましょう。


この後、カチュアを交えて皆で軍議を開きます。そこで、森の中腹に展開する傭兵団に対して出た意見は?

1・ライアン「同じ弓なら遅れはとりません。僕の部隊が彼らを惹きつけておけば進撃が楽になります。それに、今アイシャさんが言ったように、お金で動いているだけの人たちなら、話せばわかってくれる人がいるかもしれません」
2・カチュア「弓兵は天敵だけど、攻撃範囲を把握しながらなら囮の役割を果たせるわ。それに、マケドニアの民にはかわりないのだもの。話せば分かる人や、もしかしたら知り合いもいるかもしれないわ」
3・ドーガ「ここでかかわずらっている暇はない。ルオ、お前が別働隊で動いてねじ伏せてこい」
4・マルス「とにかく、民家などで情報を集めておこう。中には、仕方なく向こう側で戦っている者の話なども聞けるかもしれない」

というのは。
by おかのん (2012-08-24 02:55) 

ぽ村

>>おかのん

きゃー!
その設問なら選びやすくて素敵よ!

他にも、「いっぺんに選択肢を用意せず、前編・後編で分けてそれぞれ向きの選択肢を用意する」とか考えたもんですヲレ

前編…編成や戦略
後編…仲間関係やボス関係
みたいな?

>限られた情報で、ある程度は直感で選ぶこともありで、後で間違いだとわかっても、そのまま進めないといけないかもって部分も含めてTRPGっぽくしたかったんですけどねー

いやぁ…実はTRPGって修正っつか、軌道修正出来てナンボのゲームなんすわ…
むしろそれが出来ないと
「結果が分かってるのに、修正しない(させてくれない)のかよ(ノ`Д´)ノ彡┻━┻」とえらく反感食らうでござる…

ヲレGMだと、大切なイベントだったら選択肢(っつか、判断が出来るタイミング)を時間差つけて二箇所設けて、救済するかなぁ…
それを「優しい」ととるか「生ぬるい」と取るかはPL次第なんだが;
GM側の提案にPLが乗ってこない場合は、

・提案をより魅力的にする
・提案のベクトルを変える
・提案を無かったことにする

の三つが出てくるんじゃが…

今回おかのんが施したのが最初の「魅力的にする」で、随分選びやすくなったと思う

では選択肢
・ライアン案…カシムって前例があるからなwまあ保留

・カチュア案…死ぬ気か。却下

・ドーガ案…個人的には一番好みw脳筋で素敵だが、乱暴すぎる。却下

・マルス案…王子様さすが慎重で建設的っす!採用。

☆4のマルス案で☆

って、マルスにはあまり語らせないほうが良いかもねw上司だし
意見出揃ったところで
マルス「ルオ、君はどう思う?」
みたいな振り方もいいんではないでしょか?


>確かXXXXとは
知り合いだったと思うけど
なら自分で名乗りだせよXXXX!!
by ぽ村 (2012-08-24 14:34) 

おかのん

>実はTRPGって修正っつか、軌道修正出来てナンボのゲーム

ああ・・・・・・なるほど。だんだん以前言ってた話がわかってきました。
「文章でしか修正きかない」あたりとかぶってる話なんですね。
ゲームブックで、いきなり理不尽なゲームオーバーにされて、「た、確かこの時点まで戻れば違うルートが・・・・・・」って戻るのが、

O K

なわけですか。

ではまあ4番てことで。

>自分で名乗りだせよXXXX!!
確かにw

by おかのん (2012-08-24 23:12) 

おかのん


「マルス様ーーーーーーっ!!!」

「あれは・・・・・・カチュア!?」

ペガサス三姉妹次女、カチュアが飛来した。

「よかった。お会い出来て」
「カチュア。反乱が起きたということだったけど、どういう事なんだ」
「ミネルバ様は急ぎすぎたのです。ドルーア側についていた貴族の多くは、ただでさえ『敗残国の立て直し』に、私財を投じることを嫌がり、与えられた任務もまともにこなしませんでした。
貴族はプライドだけは高いです。君主からの命でさえ、頭ごなしの『命令』ではへそを曲げます。
しまいには、『我々が財産を失ったのは、ミネルバ王女がアカネイア側について一度マケドニアを滅ぼしたからだ』と陰口を叩くものまで・・・・・・」

これには一同呆れた。
負けておいて、お情けで国に戻してもらっておいて出てくるセリフであろうか。
ミネルバが一度マケドニアから離れたのは、賛否あるのは仕方ない。しかし、負けた時点で、その場で首を落とされても文句は言えないはずだ。

「さすがにこれには腹を据えかねたミネルバ様は、そういう将軍や貴族を追放する準備を進めていたのです。しかしそれがどこからか露見し、やられる前にの論理か、クーデター・・・・・・」

ミネルバ王女は中途半端な優しさと厳しさを持っているだけに、小賢しい連中と本当にそりが合わない。しかも頑固で、自分のやり方を曲げない。

今思えばミシェイル王子の恐怖政治は、そんな小賢しさを押さえつける方法としてとったのだろう。
周りを見て、今を見て動くという意味では、ミシェイルは数段上であったということだ。
マルスがあれほどの力を持つようになるということ自体は、とても予測できるものではなかったのだし。

「とにかく、僕らはこの反乱をおさめるために来た。カチュア、案内してくれ」
「はい!」
「では、早速軍議をいたしましょう」

ジェイガンはそう言うと、天幕に主だったものを集めて地図を広げる。

「アイシャの報告もある。ちょうど良かったですな」

促され、アイシャが発言する。

「まず、こちらは動きをとりにくい森の中だというのに、竜騎士が奥に控えてるというところが面倒ね。それから、このあたりの森に、盗賊が逃げ込んでる。それと・・・・・・
中腹あたりに、ハンターの傭兵たちがいるけど、どうもマケドニアの青年を無理やり引っ張ってきたらしいわ。クーデターは成功したものの、民心を安定させられていないのね。兵の数が足らないのよ」
「そうですね。全く」

今回は迅速さが物を言う。ミネルバ王女は一刻も早い救助の必要がある。
カチュアやライアンの勇ましい発言や、ドーガの特攻の意見など出たが、マルスはルオにも意見を聞いた。

「ルオ、君はどう思う?」

「ええと・・・・・・アイシャ、この中腹の傭兵団の参加者について、詳しい情報があるといいなと思うんだ。話し合いが出来るならそのほうがいい」
「相変わらずね。でもまあ、反対してる家族とか、いそうといえばいそうだわ」

そして、森の中でさらに動きを阻害されるアーチャーの数を減らす流れで、ゴードンが。アランの提案の調整を本人がするという形で、アランが輸送隊の護衛をする事になった。

 ・

ルオの思いつきは思わぬ方向を向く。

「ウォレンも、馬鹿なヤツさ。
金で雇われて反乱軍に入っちまうなんてよ。
ああ、確か天馬騎士のカチュアさんとは知り合いだったと思うけど…」

という情報があったのだ。

確認すると本当に知り合いらしい。
カチュアとルオは別働隊として、中腹の傭兵団と盗賊の迎撃に向かい、カチュアはさらにウォレンというハンターの説得にも当たることになる。


 ・


広い範囲をカバーする竜騎士を一体ずつ確実に倒すために、森を右から迂回する戦法を取る。
が、中腹のハンター部隊の動きを読みきれず、左翼からの攻撃を受けそうになる。

「僕が撹乱する。しんがりを務める!
皆は部隊を村方面に進めてくれ!」

ルオは囮をかって出て、攪乱に成功。そのうち盗賊を退治しレディソードを手に入れたカチュアが帰ってくる。
カチュアはその中に見知った顔を見つけた。

「ウォレン!どうしてあなたまで反乱軍に!」
「俺達は雇われたから命令を聞くまでさ。主義も主張も別にない」

カチュアはその言い草がカンに触った。

「・・・・・・ミネルバ様がやり方を間違えて、結果がこうなったのは認めるわ。でも、あなた達マケドニアの民がそういう言い方をしないで。
ミネルバ様はあくまでも民のために粛清を行おうとしたのに。
だいたい、このままクーデターが成功すれば、あなた達は、あの将軍たちの支配する土地で生きていくことになるのよ。そこに何か希望はあるの?」

「・・・・・・何も、ないな」

ウォレンのセリフは、良くも悪くも端的であった。
その場の金は欲しいは欲しいが、奴らが支配するマケドニアはさぞかし居心地が悪いとわかる。

「なら、私たちと共に来て」
「そうするか」

「・・・・・・」

はたで見ていたルオは言葉もない。
自分もアリティア騎士としての自覚は、他の元第七隊員に比べれば低いと思っていたが、マケドニアの傭兵のそれは低すぎる。

「それだけ切羽詰った現状もあるし、バカバカしい戦いでもあるってことよ」
「・・・・・・いつからいたんだアイシャ」
「ああそうそう。村にマルス王子の知り合いがいたんですって。あなただけ見てないから報告」
「マルス様の知り合い?」

まあ、世界中を戦いながら回っていたマルスのことであるから、どこにどんな知り合いがいてもおかしくないのだが。

 ・

「というわけで、マルス王子の力になりに来たってわけよ!!」
「ありがとう。心強いよ」

村にいたのは、オグマと共にいた傭兵隊のマジであった。新たな仲間をここでも迎え入れることとなり、アリティア軍の戦力は充実し始めていた。


 ・


選択肢

ドラゴンナイトが三体いるので、ほぼ確実に二人、うまくいけば三人はLVUPします。
優先してレベルを上げたい人がいればどうぞ記述を。

今回区切ったところがクリア直前になり、大した選択がないので。


今回実は選択肢的には2でも正解だったというw

by おかのん (2012-08-25 00:32) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙っしゅ♪

とりあえず選択肢は…
素早さも欲しいしライアンかな。
弓兵育てておきたい。
フォローも弓兵で。
ウォレンは未知数なんで、パス。
むしろココで既にスナイパーなんて上級職は嫌な予感しかしないぜ;
なのでフォローはゴードンな感じ。
さくっと殺せ。

>戻るのが、O K
それなりの説得力ある理由が必要だし、戻るのPLが嫌がればソコまでだけどねw;
居るんだよそういう妙な意地張るのが。。。。。

>マジ
おう久々だね。
こないだ再結成したサジはどうしたのかなぁ?

ともあれ、二軍行きで。
by ぽ村 (2012-08-25 03:04) 

おかのん

>フォローはゴードン
いませんてw
今回、元第七のメンツとマリーシア以外で、ルオ、ゴードン、ドーガ、アランから選ぶ時「ルオとドーガ」にしたじゃないですか。
お留守番中です。

ゴードン「(´;ω;`)ウッ・・・・・・」

あ、でも。

今回セーブしたのが中間セーブなので、その面の最初からやり直せば修正効きますね。
メンバー入れ替えだけなら、大幅にストーリー変わることもないし。
もしくは、ドラゴンナイトを全員ライアンに倒させるのも手ですね。ゴードンを最終的に使うのかどうかという話も含めると、こっちの方がおすすめです。

>ウォレンは未知数なんで、パス。
むしろココで既にスナイパーなんて上級職は・・・

いや、『ハンター』の傭兵たちって記述あるでしょ?
カシムと一緒で上級職はホースメンの、ハンターですよ。
下級職っす。
ともあれ、『君なんでいるの』ってキャラなのは確かです。

>マジ
あの話から引っ張るんですかい。

二軍行きで。

by おかのん (2012-08-25 08:50) 

ぽ村

>>おかのん

>ゴードン留守番
はははははそういえば(ちゃんと把握しろ;)
留守番ならそのままでw

ライアン一人に経験値集中させるのも良いな。
頼もしい支援が期待できそうだ。

>ウォレン
ああ、やっぱり…;
なんで弓騎兵は残念なの多いんだ
シャイニングフォースだと使える連中(あっちはケンタウロスだけど)多いのに。。。。

>マジ
いや。
ややこしいので使わない方向&使っても小ネタ程度で。
二軍だし。
by ぽ村 (2012-08-25 20:38) 

おかのん

>ライアン一人に経験値集中させるのも良いな。
で、選択肢的にはそれでFAっすか?
はっきり記述がないと進めにくいですよん。

>なんで弓騎兵は残念なの多いんだ。
なんででしょうねえ・・・・・・
新暗黒竜ではやたら強かったですけどね?ザガロとウルフ。
今回は終盤の登場。

>マジ
サジが出てきたら慰安部隊で芸でもさせましょうか。
ってそういう話の流れにならないかも今回。

by おかのん (2012-08-25 22:04) 

ぽ村

>>おかのん
すまん;
ライアン無双でFA

>慰安
お隣の国がムギャオーいってるアレに見えたw
by ぽ村 (2012-08-25 23:04) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙…

ルオちん鼻の下なんか伸ばしません顔が真っ赤になるだけでw

ん?
選択肢かの?
マップ見ると強襲は危険だな。
途中に村も多いし、大回りでね?


>ライアンは『自分にも力がある』という感覚に紅葉していた
秋になりますので「高揚」でよいかしらん?
by ぽ村 (2012-08-26 15:16) 

おかのん

>「高揚」でよいかしらん?
うああああああよろしくうううううう。

>選択肢かの?
あ、いや、また次回。今回はないです。

>ルオちん鼻の下なんか伸ばしません
ええ、ルークの言いがかりです。

by おかのん (2012-08-26 15:28) 

ぽ村

tu-duki-.


村にいたのは、オグマと共にいた傭兵隊のマジであった。新たな仲間をここでも迎え入れることとなり、アリティア軍の戦力は充実し始めていた。

 ・

警戒範囲の広い竜騎士は、強敵ではある。
しかし、弓兵にとってはただのカモだ。

「んん~・・・・・・」

ヒュガッ!!

「ぐるぎゃあああああああっ!!!」

飛竜のおたけびが響き、竜騎士が落下していく。
これで二体目である。

「は、はは。は・・・・・・」

自分の放った矢で、強敵が何も出来ずに落ちていく。
ライアンは『自分にも力がある』という感覚に高揚していた。
実際、力も技もある。対したものではあるのだ。

「やったね。手柄だ」
「は、はい!」

これで後は城を落とすのみだ。

そして、敵将ルーメルを相手取っている時には、ルークも経験を積む。
ルークはバランスよく成長を遂げ、ロディやセシルの上を行く力を身につけていた。

「ルーメル殿。なぜ反乱など・・・・・・」
「ふん。追放されると知って手をこまねいていられるか。我らが己のことしか目になかったのは今更だ認めよう。しかし、それを今まで許した王としての甘さはかえりみぬ。
それでは臣下もついてこんよ。
先代は自らも戒める方であったし、ミシェイル王子は恐怖で引き締めた。

我らは負けた。好きにするがいい。
だが、王の資格などあの女にはない」
「貴様ぁっ・・・・・・!!」

カチュアは激昂するが、このこと自体はカチュアも言っていたことだ。
政治とは、組織とは、柔軟性も必要なのだ。

「苦言であると思っておく」

マルスはそう言うと、制圧作業にかかった。


 ・


「王子様。牢に、知り合いが居たみたいよ」

アイシャが女性を連れてきていた。

「マルス様! ようやく巡り会えました」
「リンダ!?どうしてここに」
「マルス様に会おうとして旅をしていたら、クーデターに巻き込まれて・・・・・・これを、届けに来たのです」

五つの穴のある、竜の紋章の盾。
見覚えがあった。忘れるわけもないが。

「ファイアーエムブレム!?
どうしてこれを僕に・・・・・・

ニーナ様がそうされたということだよね。
でも、今アカネイアは、ハーディン皇帝のもと平和を保っているはず。なぜこんな・・・・・・」

「ニーナ様は・・・・・・何もおっしゃいませんでした。ただ、頼むと。
泣いてさえおられました」

「!!!!」

ただ事ではない。
そして、言えぬわけがあったのだろう。

「リンダ。僕たちと一緒にいた方がいい。いずれアカネイアにも行くことになるだろうし」
「私も微力ながら力添えを」
「・・・・・・わかった。頼むよ。ちょうど魔道士がいないんだ」

マルスはまた新しい仲間を加え、クーデターの本拠地を目指すこととなる。

「ねえアイシャ、リンダさんて・・・・・・」
「暗黒戦争の英雄の一人よ。ルオも知らなくはないでしょ?」
「うん。確認しただけ」

ルークが入ってくる。

「スリットの悩ましい年上美人・・・・・・いいなおい! 心なしかタレルオの鼻の下まで垂れてるぞふっふっふ」
「ばっ・・・・・・ルーク!!」
「ふーん」
「誤解だアイシャ!!!」
「何も言ってないわよ」
「最低ねこのスケベ隊長。よらないで」
「乗っからないでよセシル!?」
「どちらにしろこんな時に論じる話題とは思えないのだが」
「でも、暗くなっているだけでも良くないです」

元第七のメンバーは今日も騒がしかった。


第二章 マケドニアの反乱 終



はいそんなわけで2章が終わりです。

ライアンは力、技、HPもぐんぐん上がり、守備も上がったのですが・・・・・・
素早さだけがええってくらい上がりませんな。
未だに5。
これ、襲われたら死にますよ。相手が二回攻撃してくるレベルだ。
離れて飛行系に一発食らわす分には文句なしなんですがね。

逆にルークがいい感じ。
力10、わざ9、素早さ10、守備9は今のところぶっちぎりです。
セシルやロディの力や守備は6、7とかですし。

リンダは技、速さは上がりやすいですが、魔力はそこそこ。バランスのいい魔道士を作りたかったら、マリーシアを転職させるのも手ですが、オーラの強さを考えれば、そのままでも可、かな?

さて次は、大回りするか攻め込むか。
定石はXXXXなんですけど。さてどうするか。

by おかのん
by ぽ村 (2012-08-26 17:49) 

ぽ村

>>おかのん

(>Д<)ゝ”ラジャー!!
でわ早速♪
by ぽ村 (2012-08-26 17:50) 

おかのん

第3章 連れ去られた王女

かつてドルーアの一領地であったマケドニア。

ここにあった遺跡の発掘と、ドルーアの繁栄のための開墾、要塞作り。
そのために送られた奴隷達。
ろくな食事も与えられず、意識のあるうち中働かされ、日々死んでゆく仲間たち。

英雄アイオテが立ち上がり、アリティアの祖アンリと足並みを揃え、マケドニアは自分たちの国を勝ち取った。

竜を育てるに足る肥沃な森は、後に竜騎士と呼ばれる強力な騎士の存在を許し、マケドニアは、栄華を築いた。

しかし、今・・・・・・


「先の戦争で、ドルーアについたのが運の尽き。
まあ、大局を見れば間違いとは言えなかったけど、時に見放されたとでも言うのかしら。
我らがマルス王子にたった一年で版図をひっくり返され、あわや滅亡しかけた、というのが現在のマケドニアなわけよね」

「大まかには知ってるよ。で、今回のクーデター、と」

「そ。カチュアさんが自嘲気味に語ってたけど、まあ、ミシェイル王子という、『アイオテの再来』とまで言われたカリスマが姿を消し、今まで敵どうしだった身内で国づくり・・・・・・
まあ、元々無茶があるのよ。
で、言っちゃなんだけど、ミネルバ王女って、人にも自分にも厳しい上に脇が甘いのよね。
理想論の人、なわけ」

アイシャはちらりと自分の想いびとを見やる。

「・・・・・・何?」
「なんでもない」

話が合いそうだなあ。と思ってしまったアイシャである。

「まあだから、超優秀なミネルバ様信者ーが周りを固めてると、とってもいい国が作れそうなんだけど、悲しいかな、将軍くらいならなんとかそのシチュエーションが作れても、滅びかけの国じゃままならないのも当然。
ミシェイル殿下なら清濁合わせて噛み砕くって感じでまとめあげるんだけど、ミネルバ様って、ようはお嬢様なの。嫌いなものは遠慮なく捨てる人って言えばわかりやすいかな。

『働かない奴はいらん』

正論なんだけど、働きたくないって思うのは、不満があるからよ。取るべき手段は大きく二つ。
不満を聞いてやるか、押さえつけるか。
追放するって手段は、組織を運営する上でははっきり言って下の下なの。特に権力を持っている奴を扱う時は、ね。

彼女は、正しいわ。
でも、それじゃあ、『彼女のためなら全て捧げてもいい』っていう人しかついてこれない。

同類で、逆パターンがマルス王子かな。
『力を貸して欲しい』って言い出す王族なんて、はっきり言ってセオリーの真逆よ。去勢でも『黙ってついてきやがれ』で最低限ってとこ。
でも、王子はそのやり方で暗黒戦争を勝利し、アリティアを奪還した。これは驚異的なことなの」

組織を預かる立場にいるだけあって、こういう事には一寡言あるアイシャの講義。
彼女も、マルス王子には一目置いてはいるらしい。

そして、彼女にしてみれば、このクーデターは起こるべくして起こったもののようだ。

「まあ、マルス王子の話は脱線だわ。マケドニアは今言ったとおり。けど・・・・・・」
「ん?」
「情勢を見る限り、うまくいきすぎなのよね。このクーデター。
親ミネルバ派だっていたはずだし、彼らも無能じゃないはずでしょ? 何かもう一つ、別の要素があったと睨んでるのよ、私」

別の、要素。

「反乱の手助けをした奴らがいるってこと?」
「多分、だけどね」

憶測に過ぎない。
しかし、ルオの脳裏には、グルニアの件で手を組んだ、クライネの顔が浮かんでいた。


 ・


「ウキキ。ご注文の品だ。ありがたく受け取らないとうちのお姫様がキレる」
「あたしは蝶よ花よのお姫様なんか似合わないでしょうが」
「間違えた。女王様だ。ウキ」
「そのへんはどちらでも構わんが、感謝はしよう」

リュッケ将軍はやっと届いたシューターを前に、最近はとみに見せなかった安堵の表情を浮かべた。
内陸にある島という地形上、この城は守るに易いが攻めるに難い。遠距離攻撃手段は是が非にでも欲しかった。

「ハーディン様にいっそうの忠誠を誓う。汝らも出来る限り歓待しよう」

偽りなくそのつもりだったのだが、しかし帰ってきたのはつれない返事であった。

「あたし達も暇じゃないのよ。ここの目処が付いたら、別の任務があるの。気持ちだけもらっておくわ」
「そ、そうか・・・・・・」
「ウキ。またな」

そう言って二人は消えてしまった。

「まあいい。これでマケドニアは我らのものだ。アカネイアという後ろ盾もあるのだ。これからは全てうまくいく。ふははははは・・・・・・」

リュッケ将軍の笑いは、低く低く響いた。


 ・


「ウキ。で、どう見る?」
「エサがいつまでも生きてる釣りなんて聞いたことないわ」
「ウキキキキキキ。うまいこと言う」
「それより、目星をつけたのはいるんでしょうね」

カクカクと仮面が揺れる。

「今回は上玉。しかも元マルスの仲間らしい。一石二鳥。ウキ」
「へえ。やったじゃない。エレミヤ様に良い報告ができる」
「暗黒司祭が準備をしている。善は急げ」
「ね」

ここにも暗殺団の影はあった。
しかも彼らの行動は、マルスやルオの歩む道に沿ってのもののようだった。


 ・


軍議である。
偵察はアイシャ、地形や伏兵、内情はカチュア。
いくつもの情報が提示されては、話し合われた。

「マケドニア本国ということもあり、かつての仲間も紛れている可能性がある。
村々も多く、盗賊の被害を避けないといけない。
航空戦力も多く、対処が必要だろう」
「つい先ほどの偵察で発見しましたが、シューターが配備されたようなのです。攻撃範囲を見定めぬことには、迂闊に動けません」
「村々にも早めに立ち寄りたいですな。しかし中央島の山地に陣取る竜騎士が厄介です。彼らから逃げる手段はありませぬ」

ルオも幾つか意見し、参加するメンバーにも様々な意見が出た。



選択肢

今回は9ユニットを出撃対象とします。勧誘会話に必要なユニットはいない為任意で良いです。
9は最大数で、ぶっちゃけマルスのみで出撃も可能なのですが、最低出撃数は5とします。

マルス、マリーシア、ルオ、カチュア、リンダ、元第七の面々、アリティア軍の面々、ウォレン、マジ

この中から選んでください。
ちなみに、並び順はそのまま私的オススメとなっています。マルスは強制ですし、回復役は最優先で欲しいです。後はほぼ能力や期待値で並んでいます。
勿論偏見も混ざっていて完璧な布陣ではありません。


ルーク「最近調子いいぜ!! 当然俺は出撃だよな? というか留守番なんて暴れるぞ俺は」
カチュア「臨機応変な対応が必要になると、航空戦力はあったほうがいいわ。内情も詳しい私がいかない道理はないはず」
ライアン「竜騎士が出てきている以上、弓使いはいて困ることはない筈です。僕や兄さんは勿論、ウォレンさんもいた方が・・・・・・」
リンダ「竜騎士やジェネラルの高い防御力をどうにかする手っ取り早い手段はやっぱり魔法よ。やれるわ。連れてって」


注目の方々のご意見でした。


次に、作戦です。

アイシャ「西の村には協力を取り付けてあるの。目の前の跳ね橋がいつでも下ろせるわ。
ただ・・・・・・
今すぐ、っていうのはやめたほうがいい気がする。
カンとしか言えないけど・・・・・・」
ロディ「マルス様の護衛としての本隊と、ここでタイミングを見計らっての挟撃用分隊を残すのはどうだ?」
アラン「兵力というのは集めてこそ力とも言える。あまり部隊を分けるのも良くない気がするが」
セシル「ですけど、どのみち村を開放して回るマルス様とその護衛部隊、こちらの様子を伺っている竜騎士部隊を誘い出す部隊は分けたほうがいいのでは?」

跳ね橋を使うために戦力を分散させるかどうか。
竜騎士の迎撃のための部隊を誰にするか。(跳ね橋を使わない場合、竜騎士を迎撃次第マルスを追って進撃、使う場合待機します)
竜騎士を無視して全員で進撃という方法もあります。お勧めはしませんが。

ではどうぞ。

by おかのん (2012-08-27 22:50) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙

では早速選択肢
マルス、マリーシア、ルオ、カチュア、リンダ、ルーク、ロディ、ライアン、ゴードンで行こうや。
ホントはセシルが欲しかったが、ライアン一人ではちょっと怖いので。
騎兵二人の機動力に色々期待しとく。

アランの言う密集戦法はこのゲーム的にハズレは無いかな。
しかし道が狭いので(/ω\)イヤンになりそう。

なのでセシル案採用で。
足が遅いと思われる弓兵と魔道士(と、当然壁役も)を中心に竜騎士誘い出しての迎撃部隊編成すんのだ。
ジェネラルが出ても足が遅いorボスだから、目の前の跳ね橋を比較的後回しにしても弓兵や魔道士は後半の前線に間に合うんでね?
by ぽ村 (2012-08-28 01:37) 

ぽ村

せっかくなので二軍の様子を

ちび「にゃー」
セシル「…マジさん、何やってるんですか?」
マジ「いや、この子猫が会うなり頭に乗ってきてよ…」
セシル「ウォレンさんもこないだ乗ってもらってたなぁ。。。。。あたしは乗られたこと無いのに…」
ちび「・・・(ひょい)」
セシル「キャ━━━━(゚∀゚)━━━━!!乗った!乗ってくれたー!!」

ルーク「はははッ、あいつら見ろよ…のどかなもんだ」
ロディ「・・・・」
ルーク「ロディ、おめーは乗ってもらったかあのオチビちゃんによ?俺はあるぜ(ドヤァ)」
ロディ「いいえ…というか、あの子猫が頭に乗る理由は知ってますか?」
ルーク「高いとこが好きなんだろ'`,、('∀`) '`,、」
ロディ「(何も言うまい)」


オマケ
・ファイアーエムブレムで好きな女キャラが強くなった時の寂しさは異常
http://checkgebana.blog69.fc2.com/blog-entry-1781.html
by ぽ村 (2012-08-28 10:50) 

おかのん

軍議にはルオも幾つか意見し、参加するメンバーにも様々な意見が出た。

「最近調子いいぜ!! 当然俺は出撃だよな? というか留守番なんて暴れるぞ俺は」

今や騎馬部隊のエースである。連れて行かない理由はない。

「臨機応変な対応が必要になると、航空戦力はあったほうがいいわ。内情も詳しい私がいかない道理はないはず」

パオラとの接触のこともある。言わずもがなだ。

「竜騎士が出てきている以上、弓使いはいて困ることはない筈です。僕や兄さんは勿論、ウォレンさんもいた方が・・・・・・」

輸送隊の護衛にも弓使いは欲しい。ウォレンまではいなくてもいいだろうということになった。

「竜騎士やジェネラルの高い防御力をどうにかする手っ取り早い手段はやっぱり魔法よ。やれるわ。連れてって」

クーデターを起こした敵将リュッケは、ジェネラルであるという。ならば彼女の力は必要であった。

「編成についてはこんなところかな。
ルオとマリーシアも来てくれ。僕の護衛は近衛でまとめる。ルオは竜騎士たちをおびき寄せる役を頼みたい。大回りする最中、戦闘が無いとは思えない。君の足なら差し引きで追いつくだろうし、挟撃を企む伏兵があれば発見できる」

ミネルバ救出の作戦はこうして開始された。
しかし、事態は二転三転することになる。


 ・


戦が始まるのに合わせて、レナとジュリアンを逃がすために、待ち合わせ場所についたパオラ。

「ジュリアン? レナはどうしたの?」
「・・・・・・さらわれた」
「・・・・・・は!?」
「さらわれちまったんだ! 俺が準備のために、目を離した隙に・・・・・・ いや、おれは、それを見てた。真っ黒なローブの司祭と、変な仮面の野郎と、金髪の女の子・・・・・・
何も出来なかった。俺が出て行っても、ただ殺されるのがわかった。
レナさんも、何か魔法をかけられてるわけでもなさそうだったのに、悲鳴一つ上げずに・・・・・・!」

逆らっても意味の無い犠牲が出るだけなのがわかったということなのだろう。

「・・・・・・こちらも、クーデターの最中にマリア姫が行方不明になっているわ。
もしかして、そいつらシスターをさらっているのかしら・・・・・・

待って。ジュリアン、あなたレナとはどうなの?」
「? どうなのって・・・・・・」
「事務的なことだと思って答えて。
レナはまだ清い体のまま?」
「・・・・・・!!

お、俺の知る限りは」
「・・・・・・高貴なシスターが狙われてる、そんな感じね。
あるいはクーデターはそれのついで、ううん、このことの隠れ蓑なのかも・・・・・・

とにかく、貴方は村に戻って待っていなさい。アリティア軍と合流するわ。
これからのことはその時に考えましょう」
「・・・・・・わかった」

すごすごと村に戻るジュリアン。
惚れた女一人守れなかったその背中は煤けて見えた。


 ・


竜騎士はまさにカトンボであった。
竜騎士の強さはその自在な攻撃範囲と一撃離脱。待ち伏せされて唯一の弱点で責められれば、もうどうしようもなかった。

「やるなライアン。もう僕以上かもしれない」

ゴードンの出番がまるっきりない。
リンダの方が積極的に前に出るため、彼の部隊はまるっきり余剰戦力になっている。

ただし、相変わらずライアンは速射ができない。
溜めて溜めて打つので、一撃の力は右に出る者がいないのだが、欠点は欠点である。

ともかく、竜騎士隊は片付けた。

「じゃあ僕はこれで。マルス様達と合流するよ。
おりを見て跳ね橋をかけてくれ」

ルオは合流しに走る。

その頃マルスは、村に来ていたサジと再会していた。

「シーダ様のイイヒトなら、タリスにとっちゃ命をかけるに足るお人よ。お守りしますぜ王子!!」

「ありがとう。心強いよ」

大所帯になってきているアリティア軍であった。


 ・


一方、パオラは窮地に立たされていた。
村の方に来る盗賊は囮だったらしく、パオラめがけて騎馬部隊が後から後から突っ込んでくるのだ。

「くっ・・・・・・ 山岳から見下ろす竜騎士たちが怖すぎる! 山を突っ切れないのは痛い・・・・・・!」

なんとか逃げ出した橋のたもとで、別の騎馬部隊に遭遇した時はもう終わりかと思ったが、その中に見慣れたペガサスを見つけたときは安堵した。

「カチュア!!」
「パオラ姉さん!! 良かった、無事で!!」
「あんまり無事でもないけれど、助かったわ。
じゃあ、この騎馬部隊はアリティア軍?」
「暁の聖騎士ルークだ! 俺が来たからには大船に乗った気でいてくれ癒し系の綺麗なお姉さん!!」
「おっつけシスターが来る。治療を受けていただきたい」
「お願いするわ」

パオラを追ってきた騎馬部隊も、危なげなく倒されてゆく。
この反乱も制圧されつつあった。


 ・


リュッケは戦況を苦々しく見ていた。
それぞれの部隊をそれぞれ最小限の部隊で叩かれてしまった。
跳ね橋が降りていれば、竜騎士の待ち伏せをしていた部隊だけでも騎馬で叩けたかもしれぬというのに。

「ぐぐ・・・・・・ こうなると、跳ね橋を上げてしまったのも下策だったということになる。
くそ。かくなる上は籠城か・・・・・・」

「阿呆か。籠城とは援軍の来る想定でやる戦法だ。裏からの手引きならまだしも、表向きはアカネイアはアリティアを差し向けた側だぞ」

「!? ば、馬鹿な。貴方は・・・・・・!?」

驚愕したのはその意見にではない。論理の正しさにでもない。
その人物そのものにだ。

「ふん。貴様のような臆病な男が反乱とはな。ハーディンにそそのかされでもしたのか?」

「なぜ、そんなことまで。いや、それよりも・・・・・・」

「俺が死んだとでも思ったか? まあいい。俺はもうこんな国に未練はない。貴様らで勝手にやるがいい。だが、俺の大陸統一を邪魔した奴らは許せぬ。ミネルバをよこせ。あいつの始末だけは俺がする」

「し、しかし・・・・・・」

「さ っ さ と し ろ」

「は、はっ!!」


ミシェイル王子の眼光は、一層鋭くなっていた。

リュッケは、慌てて牢を開けに行かせた。



選択肢

マケドニア騎馬部隊にはマチスも参加(させられて)しているらしい。来いといえばホイホイ来そうではあるが、兜で顔が隠れていて、見つけるのが大変そう。

パオラ「空からなら見つけやすいはずよ。説得してみせるわ。まあ、顔は見てみないと・・・・・・
やる気のなさそうなのに声をかければなんとか」

ジュリアン「戻ってきてずっとあの人には迷惑を『かけられて』きたんだ。兜があろうとなかろうとすぐ見つけてみせるぜ」

サジ「兜なんて割っちまえばいいじゃねえか。もしそれで死んじまってもマチスの野郎だろ?」


誰に任せましょうか。


リュッケは誰でトドメと行くか。
出撃メンバーから選択してください。

最後に、文中のみのおまけ。

村でレナをさらった暗殺団。その後どこへ行った?

1・北へ
2・東へ
3・一旦南下してから東へ


ではどうぞ。


by おかのん (2012-08-28 12:21) 

おかのん

ロディ「いや…というか、あの子猫が頭に乗る理由は知ってるか?」
がロディの喋り方かな。
というかいつ知ったのロディ。アイシャと雑談でもしたですか?

サジやマチスもいきなり乗られるんだろうなあ。
セシル・・・・・・(´;ω;`)ウッ

by おかのん (2012-08-28 12:37) 

ぽ村

>>おかのん
投下ドモヽ(´Д` ) ( ´Д`)ノドモ

ゴードン余計だったか;
ならセシル出せばよかったねぇ
次回だそう

選択肢はサジ案いきたいけど、本人守れずおにいちゃんも守れなかったらバツが悪いだろう。
ジュリアンで。
こういう背景が理解できてる組み合わせならいいんだけどなぁ
新キャラほど死ぬかも知れんね;

トドメは堅いジェネラルだし、リンダでしょ。
個人的にはあまり育てたくないキャラなんだが他に魔法使い居なさそうだし;(なぜか理由はわからん…イメージ?)

悪い奴らは北へ向かうと相場が決まってます。
1で

…レナが清い体か…
( ´ー`)y-~~
by ぽ村 (2012-08-28 12:40) 

ぽ村

>>おかのん
まーだロディのキャラ把握できてねぇなヲレw


訓練終了後あたり
ルーク「ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、この子猫、頭に乗ってきたぞかーいいなあ!」
アイシャ「カワイソウニ」
ロディ「あの子猫がか?」
アイシャ「いいえ、あの脳筋。ゴニョゴニョ…(ノ゚д゚(; ̄Д ̄)」
ロディ「そんな黒い思考があの子猫に宿っていると!!?Σ(゚д゚lll)ガーン」
アイシャ「されたが最後、愛くるしい仕草でおかずをたかられ、入浴は先に済まされ、寝床を占拠されたりするわよ…」
ロディ「好きな人にはむしろ褒美だね…」
アイシャ「飼い主がそれを把握してないのも厄介なのよ・・・(´Д`)ハァ…」

きっとこんな会話
by ぽ村 (2012-08-28 12:48) 

おかのん

>ゴードン余計だったか
いや、私も「いたほうがいいかな?」くらいに思ってたら、全くいらなかったw
ライアン・・・弓師の成長株って基本この子くらいで、私は後はロディ、カチュアあたりを転職させるパターンが多いんですが、転職不可だと・・・・・・
いや、今回ほんとに素早さがええってくらい上がらない。
どうしよう。

>きっとこんな会話
チビ関係はふと忘れる事が多いので、・・・・・・というかストーリーに直で関係してないので絡めにくい。
こ―ゆーSS的な会話はむしろ私が嬉しいですねはい。

by おかのん (2012-08-29 19:55) 

おかのん

では続き。




キィ

鉄の格子が擦れる音が牢に響く。

暗闇の中に浮かぶミネルバ王女が身にまとうものは、奴隷が着るようなボロ切れであった。

「無様だな。ミネルバ」
「・・・・・・!! ミ、ミシェイル!?」
「部下に見限られ、牢獄暮らしか。しかもやらかした者共は結局、アカネイアに尻尾を振ることしか考えていない。
マリアは攫われ、仲間は散り散り。反乱を抑えるのもアリティア頼み。
こんなものが、俺を殺そうとしてまで作りたかった理想の王国か」

いくらなじられても、事実なだけに言い返せない。
牢獄の中で思い出すのは、兄のカリスマへの憧憬だけだった。
一体どうやってこんな貴族どもを支配下に置けたのだ。なまじ力を持っているばかりにプライドだけは高く、好き勝手はしたくても苦労も研鑽もバカがするものだと思っている輩ばかり。
刷新しようと計画を立てれば、どこから嗅ぎつけたか先手を打たれてクーデターだ。

「・・・・・・行くぞ。こんな国は捨てろ。お前がするべき事は、もうここにはない。
こうなっては、再建は出来んよ。一からやり直せ」
「・・・・・・」
「少し時間をやる。とりあえず・・・・・・
飛べ」


ミネルバは拘束されている姿のまま、ミシェイルに連れられて東の空に消えた。


 ・


「あれは・・・・・・」
「ウキ。竜騎士だな。なんだ?」

クライネは、その背に乗るのが誰なのかわかった。
しかし、解っただけだ。

「なんでもないわ」

ミネルバはあの『赤い竜騎士』と呼ばれた、大陸一の斧使いである。
ミシェイルと共に脱出したとなれば、それだけで一勢力に成り得るのだ。

だが、兄弟姉妹の情というのには、クライネは弱かった。
どのみち、ここからでは遠すぎる。見逃すほかあるまい。

「『赤い竜騎士』の再起を見せてもらうとしましょうか」

今のアカネイアは強すぎる。その傘下で戦うことほどつまらないことはない。

どうせなら、かき回してくれ。
その方が、死ぬから。
大勢、死ぬから。

幸せそうなやつらは、みんな死ぬといい。
殺すのは、もっといい。


 ・


「この唐変木!!! レナさんがさらわれたっていうのに、こんなところで何やってんだ!!」
「おお!? 誰かと思えば妹の尻を追っかけまわしてた盗賊め!!
って、レナがさらわれた!?
お前、レナを守るって言ってたじゃないか!!お前こそ何やってんだ!!」
「返す言葉もねえけど、支離滅裂だろうが!!
俺に任したのか許さねえのかどっちなんだよそのセリフ!!!
とにかく、アリティア軍を頼るぞ。俺たちの力じゃどうにもならなそうだ」
「まったくもって他力本願で情けないな。
俺が苦労しなくて済みそうなのがとってもナイスだ」
「賛成なのか反対なのかどっちなんだよ!?」

村に入るなり助けを求めてきたジュリアン。
そのジュリアンに、敵軍の中から見つけ出してもらって、引き込んだマチス。

「どうみても漫才コンビね」
「あはは。ジュリアンはリカードっていう弟分もいるし、彼ともそんな感じだね」

輸送隊は半分以上アイシャが仕切ってる形なので、マルスとの会話が多く、アイシャは馴染んでしまっている。

「マルス様。山間に陣取っていた竜騎士は撃破しました」
「ご苦労さま」

ルオやパオラ、ライアンらでかたを付け、あとはリュッケを残すのみである。

跳ね橋を渡ってきたリンダのファイアーに焼かれて、シューターも消し炭となった。

「くっ・・・・・・ 貴様らぁ!!!」

「ミネルバ王女を、返してもらう」

ルオは槍を受け流し、2,3度切り結ぶ。
流石に将だけある。強い。

「うおおおおおおおっ!!」

なかなかその鎧を貫けない。

「どいて!!」
「!?」

振り向くと、光を束ねて練るリンダがいた。

「オーーーーーーーーーーーラッ!!!」

カッッ!!!!!!!!

重く硬い将軍の鎧が、氷細工のようにくだけ、リュッケは気を失った。

「す・・・・・・すごいね」
「ふふ。どうも。魔法は耐性をもっている人が少ないだけに、いざという時、役立ってみせるわ」

ともあれこれで、マケドニアの反乱を収めることができた。


しかし・・・・・・


「マルス様。城中を探しましたが、ミネルバ王女がいらっしゃいません」
「・・・・・・どういうことだ?」
「皆目見当も付きません」

そして、様子を伺ってでもいたかのように、この男が現れた。

「ほう、クーデター鎮圧に成功したか」
「!! ・・・・・・ラングッ!!」
「ご苦労であったな。マケドニアはこのままわしが預かろう。貴殿にはまたやってもらうことがある」

どう考えてもいいように使われている。
皆も限界に来ていた。

「わしの城に賊が入り込んで、グルニアの遺児どもをさらっていった。取り戻してくるがいい」
「なっ・・・・・・」

自分の不始末を押し付けておいてとる態度だろうか。
しかし、これはチャンスでもあった。
そして、やり口はわかっている。草を放っておいて、保護した途端に出てくる気なのだろう。

ルオが、キレた。

「いいかげんにしろっ!!
マルス様はお前の家来じゃないぞ!!」

これには一堂固まった。
誰もが思っていたことで、言い出せなかったことだ。

「き、貴殿の抱える兵士は礼儀がなっておらんな」

お前がそれを言うのか。

そして。

「非礼は詫びよう。しかし改めさせるつもりはない。今後僕は貴方の要請を受け入れない」
「なんだとっ!? 貴様、わしに逆らうということはアカネイアに逆らうことだぞ!!」
「そんなわけがない。僕の知るハーディンはこんなことを許しはしない。僕たちの、暗黒戦争を戦い抜いた僕らの絆をなめるな」
「き、き、貴様・・・・・・  
そうか、そうなのだな。グルニアの遺児どもをさらったのはオグマの疑いがあるのだ。貴様がやらせたのだろう!!」
「!?」

寝耳に水である。

(アイシャ!?)
(初耳よ。あの人本当に単独行動なんだもん。結局連絡つかなかったのよ)

マルスは落ち着き払ったまま、言い返す。

「僕は知らない。だが、出来ればそうしたかった。後悔している。あの時あなたを切り捨ててでも、あの子達を守るべきだったと」
「マルス様・・・・・・」

顔色を何度も変えたあと、ラングは逃げ出した。ここまできっぱりと反抗されるとは思っていなかたのだろう。

「お、覚えておれぇっ!!!!
ハーディン皇帝にこの事は報告するからなっ!!」

お父さんに言いつけてやる、と言い出す子供とどこが違うのだろう。

「・・・・・・ジェイガン、すまない。
わかっている、下手をすればアリティアを巻き込むことになる。
けど、皇帝はハーディンだ。この件に違和感を感じているはずだ。
それに・・・・・・

間違えば取り返しのつかないことになるのは、あの子達の件だって同じだ。だからこそオグマは一人で動いたんだ。

なにより、僕はもう我慢がならなかった」

「いえ、よくご決断されました。
そして、問題はここからどうするかです」

「とにかく、オグマと合流しよう。グルニアの遺児たちを保護しなければ。
彼らの元々の保護者はウェンデル司祭だ。ちょうどマケドニアに住んでおられる。オグマも司祭を無視して事は進めないよ」
「確かに。ならば海岸線を北上いたします」

そしてマルスは、ルオに歩み寄り、

「ありがとう。君の一言で決心がついた」
「出過ぎたことを言いました」

二人の会話はそれで済んだ。しかし。

「全く出過ぎた事・・・・・・ね。
これで読めなくなったわ。情報が揃うまでのタイムラグに、何か起こらないといいけど」
「アイシャ・・・・・・」

そこまで言われるほどのことだろうか。
あの場面は怒って当然の場面だ。

「何かって、何さ」
「ラングみたいな男、まともな統治に使えるわけ無いでしょ。なのに送り込んでたのは、こういうことじゃないのかって思えたのよ、こうなってくるとね」
「??」
「非の打ち所のない国を反逆者にしたい時、とか」

ジェイガンの顔が視界の端でぴくりと引きつった。
ルオは笑い飛ばす。

「英雄ハーディンが、そんなことをする理由がどこにあるんだよ?」
「私もそう思う。でも、結果だけ見れば、目的がそれしか出てこないのよ」
「・・・・・・」

どのあたりが真実と食い違っているのだろうか。

まだ、見えては来ない。


第3章 連れ去られた王女 終


はい。三章が終わりました。
なかなか衝撃の展開が続きます。
反逆しちゃったよ。

リンダは魔力、技、幸運が上がりました。

次回は外伝です。あの人再登場。

by おかのん (2012-08-30 00:05) 

ぽ村

>>おかのん
投下ねんきゅ♪

とりあえず、マチスが無事に入ったようで良かった。。。。

ミネルバはココで仲間にならんのね。
堅い前衛が不足してるような気がしてたので、ちょうど良いかなと思ってたんだけど。

>反逆
トリーズナーマルスですよ。
統一王朝に功臣粛清は鉄板ですよ☆
歴史厨のヲレもハーディン様に一票。
むしろ有無を言わさず捕えなかっただけぬるいとさえ言える( ー`дー´)キリッ

ではこっちも

(ひょい)
マチス「おーw今度はこっち、子猫も飼ってるのかぁ!こりゃ前よりも楽そうで良いなぁ」
チビ「(・д・)ジーッ」
ジュリアン「Σ(´∀`||;)ドキッ!!・・・・?あの猫から嫌な予感がする視線を感じるぜ・・・・((((((~´Д`)~コソコソ…」

(ひょい)
サジ「・・・・なんだこの猫・・・・」
マジ「かーいーだろー・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・」
サジ「いや、初対面で会うなり人間様の頭に乗るって言う行為がよ・・・・」
マジ「バーツさんも気に入るぜきっと・・・」


ロディ「(あの盗賊は避けましたか…良い勘してますね…しかしあの猫、どんどん脳内配下を増やしてるような)」
by ぽ村 (2012-08-30 17:23) 

おかのん

もういい加減指摘するの正直ウザがられてないかと思いつつ。ロディは基本丁寧に話してるようで敬語使わないんですよね。

(ジュリアン殿のカンは流石だな。しかしあのチビという猫の配下、どんどん増えているような・・・・・・)

というとこですか。

by おかのん (2012-08-30 19:14) 

おかのん

第3章外伝 暗躍する影たち

マケドニアのクーデターを鎮圧。
その後、ラングの要請をはねのけ、ハーディン皇帝に親書を送る。
ラングの行状を書き綴り、民たちの塗炭の苦しみを記したもの。グルニアの遺児たちの扱いを任せて欲しい旨。

僕たちの絆をなめるな。

ニーナ王女を守り抜き、あの戦火を駆け抜けた『草原の狼』。
彼への尊敬は、薄れてなどいない。その信頼も。

ファルシオンを扱える、勇者アンリの子孫、掲げるのには恰好の旗印であるとはいえ、自分を差し置いて『紋章の盾』と『アカネイア同盟の長』をその若者が手にしたことを不満に思っても良いはずだった。
だが彼はそんなことはおくびにも出さず、ニーナ王女のために力を合わせようと、そう言ってくれた。
そんな彼が傍らにいた戦であったからこそ、マルスはこの戦争を自分一人で戦っているのではないと、勇気を持てたし、思い上がる愚も犯さなかった。
戦のあとも、何を望むこともなく、取り戻した平和を珠玉のものと素直に感じ、ハーディンとニーナ王女が結ばれたことを心から祝福し、臣下となることに誇りを持てた。

親書は必ず、思う通りの結果をもたらしてくれる。


その結果と、アイシャの探らせた情報が結実するのは、しばらく後の事になる。
ほんの、しばらくの事。


 ・


「マケドニアを海岸線に沿って北上すれば、アリティアに近道になる。一刻も早く戻りたい」

マルスの決定である。並行してオグマとの連絡を取り、ウェンデル司祭に相談。
グルニアの今後をともに話し合うのだ。

「ひとつ、よろしいですかな」

発言を求めたのはジェイガンである。

「マケドニアですが、ラングを追い返した以上、治めるものがいない状態です。
クーデターを起こした連中やラングに任せるよりマシですが、放置というわけには」
「うん、そうだね。みんなの意見は?」

促され、ざわざわと思い思いの発言が出る。

「当然ちゃ当然だな。しかし、誰でもいいわけじゃねえだろ」
「意外に慧眼だなルーク。その通りだ。我らのような若造がやるわけにも行かない。
ただでさえこの軍は本国の半分ほどの戦力の遠征軍だ。後は帰るだけとは言え、戦力を削りすぎて、海賊あたりに殲滅されましたではお話にならない。
国をまとめるだけの才覚をも持つ先達、しかしこちらの戦力を削らないだけの少人数。かと言って、治安維持の指針となる精鋭を残しておかねば意味がない」
「む、難しいですね。マケドニアの方たちにも残ってもらったほうがいいでしょうか」
「あら、いいこと言ったわねライアン。あたしもそう思う。地元の人の機微がわかったほうがいいわ。ほら、『老いては子に従え』って言うし」
「・・・・・・セシル、それは『郷に入りては郷に従え』だ」

まとまらないうちに、アイシャが発言を求めた。

「それに伴って、私からも一つ。
暗殺団の足取りがつかめました。一部隊ですが。
どうやら、暗黒戦争の英雄達の暗殺、誘拐が任務らしく、レナさんを攫ったのもその別働隊のようなのです。
この部隊を追うために人員を貸していただきたいのです。敵も軍の形をとっているので、盗賊ギルドの人間だけでは交戦が出来ません」
「わかった、それも含めよう。そちらは結果が出次第合流してもらうよ」


部隊を三つに分けての行軍、戦後処理となった。




選択肢

現在のメンバーは、
マルス。
アリティア軍、アラン、ゴードン、ドーガ。
近衛隊、ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、ジュリアン、パオラ、カチュア、マチス、ウォレン。
その他、マリーシア、リンダ、サジ、マジ。

といったとこですが・・・・・・

ここで都合上、「絶対使わないな」というメンバーを選定してください。マケドニアの治安維持部隊に回ってもらいます。ストーリー上もほぼ出てこなくなると思います。
どうしてもまた使いたいとなれば、その旨伝えてもらえれば呼び寄せますので気楽に。
ぶっちゃけ今の時点で「いないとクリアに支障が出る」のは、マルスとルオとジュリアンくらいです。
アリティア軍、マケドニアの人々、その他の面々から最低一人ずつ、つまり三人は選んでください。
(多い分にはかまいません。それでも戦力上6,7人くらいがよいでしょうが)

そして今回の外伝に参加する、「暗殺団を追う」メンバーを選定してください。
マルスが強制参加(なんでやねん)なので、後5人となります。上の選択肢で選ばなかったユニットから選んでください。


ではお願いします。

by おかのん (2012-08-30 19:59) 

ぽ村

>>おかのん
>ロディ
はははははははははは…;
飽きるほど指摘されても身に付かないヲレのキャパシティ;
得られた情報を本になんとなく知ってるキャラをコンバートできれば大丈夫かな?


づわ選択肢
>使わないキャラ
わかってるくせにwwww
さじ・まじ・アラン・ウォレン・マチスで
舞台裏要員が減るのは寂しいがね。


次回参加キャラ
ライアン、ロディ、セシル、マリーシア、ルオでいってみようか。
ルオは暗殺団関係で絡ませたほうが良さげ。
せめてあと一人はほしいがまあいいや。

ちょっと強くなりすぎらしいルークは休憩で。
by ぽ村 (2012-08-31 03:16) 

おかのん

序章終了直後~3章外伝までの写真を、私のブログの「あっぷろーだー」にうp。
そちらでのうpおねがいしまーす。
by おかのん (2012-09-01 07:11) 

ぽ村

>>おかのん
とったどー!

って向こうと同じコメントかいw
by ぽ村 (2012-09-01 13:15) 

ぽ村

>>おかのん
最初の書き出し的に「あれ・・・・面子のチョイス間違えて初の戦死者?」とか思ったよw
『重戦士の群れ』で特に死ねたと思ったが、無事に突破できてよかたよかたw

あっちもこっちも投下サンクスにん♪


マルス様は過労で死ぬと思うんだ…孔明みたく。。。。


クライネがアイネに罵詈雑言浴びせた後に「部下を信じ、疑っていなかった。」という文章を二度見してしまったw;
「配下」を「自分の私兵の戦闘力を」とかに変えるとおk?

あと、後半でのアイシャの台詞に「野党」が混じってて国会を空転させ(ry
って、コレ正しいのか!
「夜盗」と混同して「野盗」かと思ってた;

次回…あのひと…
なんぞ?
by ぽ村 (2012-09-03 07:39) 

おかのん

>野党
うにいいいいいい。
間違ってます。お指摘のとおり『野盗』です。

>部下
ん?
私の中では間違ってないですが、不自然に思われるならお願いします。

>マルス王子は過労で・・・

『疲労度』というステータスのせいで、レギュラーを常に使えるわけではないトラキア776だと如実です。
リーフ王子は鉄人です。あの細っこいお坊ちゃんが、全く疲れない。全章出陣です。

by おかのん (2012-09-03 20:18) 

ぽ村

「・・・囲まれてしまいましたか。
残念。ここまでのようです」

砦に腰を下ろして、リフは目を閉じる。

人の命など、いつ終わるかわからない。
誰よりも自分がわからぬだろう。

覚悟を決め、目の前に迫る重戦士部隊に身構えた。
しかし、一度下ろした腰が持ち上がらない。


 ・


「既に狩りが始まっている!?」
「姿を見せていることと、囲むような動きから十中八九」

アイシャの報告に、マルスもルオも青ざめる。
パオラやカチュアを連れてこなかった事を後悔した。山向こうにいるとしたら、本当に間に合わないかもしれないのだ。

「全速で突破する!!」
「はい!!」

しかし、道を塞ぐのはまさに壁、重戦士の群れだ。

「「「うおおおおおおっ!!!」」」

ライアン、ロディ、セシル、マリーシア。
それぞれが協力して突破口を切り開く。


 ・


「ふん。あんたの言ったとおりね。アリティア軍は仲間を見捨てない」
「ルオは強いです。アイシャさんの情報網、参謀としての才覚も加味すれば、さらに・・・・・・」
「そこまで褒めてるとムカつくわね。まさかあんた、情が移ったんじゃないでしょうね」

彼女の言葉は額面通りではない。そしてわかりやすい。
彼女が隠密としては力量を持っていても、潜入の任務を割り振られないのはここに原因がある。

「どうとでもとってください。どのみち私は裏切るなんてことは考えてません。
それより、アリティア軍は、少ない戦力をさらに小分けています。
チャンスなのでは?」
「ええ。あたしの『ムジーク』を全員出すわ」

クライネ率いる重戦士とハンターの複合部隊で、壁と遠距離の二段攻撃のフォーメーションで迫る殲滅部隊である。

「・・・・・・それで足りるとは思えません。
ムジークはあくまで商隊規模の包囲に使う部隊です。
全員出しても数で互角くらい。無駄死にさせてしまいます」
「うるさいわねえ。あたしの部隊をどう使おうとあたしの勝手でしょ。
クズのくせにでしゃばんな。ウザい」
「・・・・・・分かりました。もう言いません」
「ふん。
じゃあアンタ達、ここは任せるわよ。
・・・・・・あの程度の連中にやられて帰ってくるようなら、あたしがゴミ捨て場に叩き込むからね?


そう言って、クライネはアイネ・・・・・・カタリナとともに戦場を離れた。
クライネは、私兵の力を信じ、疑っていなかった。


 ・



「リフさん!?」
「おお、これはこれは。数ヶ月ぶりというところですか」

囲みを外から破り、そこにいたのはリフであった。

「ルークがいたら、ちょっとしたトラウマを呼び覚ましたかもね」
「そうですね・・・・・・」

癒し手に可愛いシスターを夢見ていて、来たのがこのリフであった時の青ざめ方は、どう声をかけたものかと立ちつくすほどであった。

「お世話になってもよろしいですかね。勿論出来る限りのことはいたします」
「勿論です。癒し手がいて困ることはない」

マルスが歓待している間に、ルオらが敵を殲滅。
一行は、本体との合流を目指した。

「しかし、なんでマルス王子が別働隊に・・・」
「『こんなところにいるわけがない』っていう部分で目くらましなんでしょ。
野盗くらいなら何とでもなるし、組織から名指しで狙われてるとこういうのも必要よ」
「なるほど」

アイシャの説明に、それなりに納得したルオであった。


 ・


「全滅・・・・・・ですって?」

クライネの私兵、『ムジーク』は、マルス率いる分隊に殲滅させられた。

「言わないことではありません」
「うるっさいわねえ! ・・・ふん。役に立たないこと。まあいいわ。またエレミヤ様に貰えばいいのよ」

言葉とは裏腹に、クライネは苛立っていた。
それは、アイネには感じられることであった。
だから、アイネは・・・・・・カタリナはもう何も言わなかった。



3章外伝 

暗躍する影たち 終




はい外伝終わるましたる。
次はいよいよあの人ですな。
選択の余地がない。

by おかのん
by ぽ村 (2012-09-04 02:09) 

ぽ村

第4章 喜びと悲しみと

「おお、マルス王子。ご無事でしたか!!」

ジェイガンの安堵の声が響く。

リフを仲間に加えた後、滞りなく合流を果たした。

現在のメンバーは、
マルス。
アリティア軍、ゴードン、ドーガ。
近衛隊、ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、ジュリアン、パオラ、カチュア。
その他、マリーシア、リンダ、リフだ。


マケドニアの統治には、アランを中心に、貴族連中をマチス、民衆をウォレン、サジやマジに自警団を取り仕切ってもらっている。
後顧の憂いはないと言っていいだろう。

しかし、時は刻一刻と過ぎていく。
近道を通るとはいえ、遠征先から帰ろうというのだ。どうしても週単位、月単位かかる。

「心配をかけたね。でも、僕は平気だ。
一刻も早くアリティアに戻ろう」

「わかりました。今夜はここで休息がてら軍議を行いましょう」
「軍議? ここはもうクーデター残党の支配域ではないと思うけど」

怪訝な顔をするマルスに、アイシャが語りかける。

「だからこそ、君臨する勢力もあるのです。
ここは、マケドニア・ヴァイキングの勢力下なの」
「海賊・・・・・・」
「ま、帰りがけの駄賃ってことで、海賊の一団くらい片付けていきましょうぜ」

前回しんがりを務めたルークは、実質戦っていないので元気いっぱいである。

「そうだね。ここを抜ければ、アリティアは目の前のはず。
この遠征、最後の戦いになるだろう。しっかりと準備をしておこう」
「では、早速アイシャ殿、情報をお聞かせ願いたい」
「はい。ええとですね・・・・・・」

地図を広げ、戦場盤駒で、大まかに勢力図を示してゆく。

軍正面に若干の兵力と、東の山の裾野にかなりの大部隊がある。
増援部隊を送り込んでありそうな砦も見受けられる。

「まず、ちょうど南に位置するのが、第一の目的地であった、ウェンデル司祭のおられる村です。
ここは王子に向かっていただくことになるのですが、その間に、本隊は海賊の先遣部隊と交戦し、時間短縮を行いたいのですが、いかがでしょう」
「うん。そうしてくれ。
兵は神速を尊ぶというのは常識だ。賊軍相手ならなおさらだ」
「では、僕達近衛隊が」
「そうだね。ルオ達はこの戦いでずいぶん成長した。海賊に遅れをとるとは思わないよ」
「ここには砦も多いわ。増援に囲まれることのないよう注意しなさいよ」
「分かってる」

軍議は順調に進み、夜明けを待って敵の先遣隊に攻撃をかけることになった。
輸送隊の護衛や待機部隊も決まってゆく。


 ・


その頃。
オグマはアリティア軍から見て北東の方角にある村に潜伏していた。
しかし、昨日急に海賊どもが警戒態勢を敷き始めたのである。

このままではいずれ見つかる。

「ユミナ王女、ユベロ王子。
俺が突破口を開く。協力してくれ」
「わかったわ」
「そんな・・・ ぼ、僕、怖いよぉ・・・」

ユベロ王子のぐずりに耳を傾けている暇などない。
今すぐに体制を整えねば手遅れになる。

ユミナはシスターで、ユベロは魔道の才を持つ。
確かに戦場に出すのは危なっかしいが、戦いようでは十分な戦力だ。

勿論死なれては元も子もないが、力を借りずに荷物として抱えていては、さすがのオグマも厳しいものがある。

(さて、どこまでやってもらうか・・・
どこまでやれると見積もって戦うか)

村をこっそり抜け出す三人。

そこに。

仮面をつけた一人の聖騎士が佇んでいた。





選択肢

まずいつもどおりメンバー。

アリティア軍、ゴードン、ドーガ。
近衛隊、ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、ジュリアン、パオラ、カチュア。
その他、マリーシア、リンダ、リフ。

この中から、最大9名を選びます。

制限要項。
マケドニアの方々から最低2名を指名してください。

参考情報。
敵は海賊やハンターです。つまり装備は斧と弓。
SFC版にはない『三すくみ』があります。
┌→剣─┐
│    ↓
槍←──斧
剣は斧に強い、斧は槍に強い、槍は剣に強いという法則です。若干の攻撃力UPと、命中率変動があります。


ユミナとユベロは戦闘に参加しますか?

はっきり言って弱いですが、弱いなりの戦い方というものもあります。ただしノーマルモードならオグマのみでも良いとも言えます。

聖騎士の扱い

謎の聖騎士出現です。
アイシャ「そういえば前の街で女の子が、雰囲気がかっこいい騎士に会ったって騒いでたわ。
悪い人ではなさそうだと言っていたけど・・・・・・」

仮面ですけど、金髪で聖騎士で超強そう。
なんだかユベロとユミナを気にしているようです。

どうしますか?

1・とりあえず無視しとく
2・話しかけてみる
3・隙をついて倒す


おまけ
あの丸坊主ルオは、リフに『手入れが楽だ』と言われて勧められる髪型です。
ご希望ならやりますが、その場合、この先出てくる選択肢『別の髪型』にする以外に変更方法がありません。

では、レッツシンキング.


by おかのん
by ぽ村 (2012-09-04 02:10) 

ぽ村

>>おかのん
投下サンクス・・・で、修正と順序も含めても含めてコメント投下しなおしたよん♪

後顧の憂いを除くとは言え、好戦的っすなぁw

では選択肢をば。
メンバーは
ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン、ジュリアン、カチュア、マリーシア、リンダで9人かしらん?

あんま飛兵は出したくないんだよなぁ一発が怖いし;

3すくみは把握
しかしうちの騎馬さんちはルオやマルスのフォローがあれば切り抜けてくれるかと。

王子王女は後ろで指くわえて見てろw
しかし後衛回復役くらいはいいかもしれない。


なぞの聖騎士はヲレの邪心がうずくけど、話しかけるで。

>髪
アイシャ「却下よ却下!変な事吹き込まないで!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」
リフ「(・д・)チッ」
by ぽ村 (2012-09-04 02:30) 

かのん

村をこっそり抜け出す、オグマ、ユミナ、ユベロの三人。

そこに。

仮面をつけた一人の聖騎士が佇んでいた。

「!!!」

聖騎士ということは、かなりの力量を持つ者のはずである。仮面を深くかぶり、その顔は見えない。

何より、目をつけられていたのは間違いがない。


「何者だ・・・!!
俺たちに何の用だ!」

男は何も言わずに、手槍を投げつけた。

すぐ後ろの、茂みに。

「うぎゃあああああっ!!」

「!!?」

そこには、盗賊が潜んでいた。

(馬鹿な、警戒が甘かった!?)

ともあれ、助けられた。
どうやら、敵対するものではなさそうだ。
勿論そうやって安心させる手もあるが、海賊どもと関係なさそうなのは確かだ。

「私は、シリウス。
あてのない旅をする放浪の身だ。

償えぬ罪から逃げながら、この力を振るう寄る辺を探している」

「・・・・・・」

オグマは、琴線に触れるものがあった。
金色の髪の聖騎士、罪という言葉、そして。

自分達に目をつけていたこと。


もし、当たっていれば。
絶対に断らない。


「ならば、この子らを守ってこの包囲を脱出するのを手伝ってくれないか?
戦う場所を探しているというなら、この子らの周りはこれからも苦難の連続となるだろう。
そして、この子らを安全な場所に預けた後は、俺はラングという男を殺しに行く。

ロレンスという男の仇をうちに行く。

奴の噂を聞いたことがあるなら、振り下ろす場所を求めるだけのその鋼の穂先を向けるのには足る相手ではないか?」

「っ・・・・・・

わかった。手を貸そう。
もとより、身の置き場の他、何を望むものでもない」

語りたくないというのなら、それでいい。
身に覚えのないことでもない。よくわかる。

「ねえ、ユミナ。あの騎士は・・・・・・」
「言わないの。私もそう思ったから」

ユベロはぱあっと顔をほころばせる。

「じゃあ!」
「でも、言っちゃダメ。仮面をかぶっているのよ。彼が、そうしたいのよ」

こそこそと二人は話した後、その騎士に語りかけた。

「シリウスと言いましたね」
「そうだ」
「寄る辺を求め、ほかに何も望まぬと言いましたね。なれば、暫くの間でもいい。私達の騎士であることを誓いなさい」

「ユミナ?」

「オグマ、お願い。

シリウス。
私達はグルニアの王位継承権保持者一位二位、ユベロとユミナ。

・・・・・・私達は幼くしてドルーアの人質とされ、無為な時を過ごしました。
滅亡の憂き目にあったグルニアを再建する力もなく、支えとなってくれたロレンスを死なせてしまう未熟者です。
放浪の騎士なれど、聖騎士ほどのものなら、何も知らぬ者になら語る事も有りましょう」

「・・・・・・」

聖騎士は、沈黙した。



オグマにはわかった。泣いているのが。



「拝命いたしました。誓いの儀式は後ほど。
この命を賭してグルニアの未来を守護致します。

ユベロ様。よろしいですか?」

「な、何?カm・・・ シ、シリウス」

「貴方は、戦を忌み、恐怖しておられますね?」

くしゃりと顔を歪めるユベロ。
その事はユミナに散々言われたのだ。もっとしっかりしろと。もう自分たちは二人きりなのに、私も怖いのにと。

「だ、だって・・・・・・」
「いえ、良いのです。それは大切なことなのです。
怖さを知っているということは、強さとなるのです」
「え・・・・・・?」

ユベロはわけがわからなかった。
だが、その言葉には心惹かれた。
強く、なれると。

「戦うことが怖くないものは、怖いものの気持ちが分かりません。そして、たいていの人間は、怖いのです。
それは、民の心を一つ知っているということです。
死ぬのは、戦うのは、怖い。
それを知っているから、殺すのはかわいそう。
戦争は、したくない。
平和がいい。
好きな人には、家族には、生きていて欲しい。
誰もが思うことを心から思えるからこそ、誰かの為に何かをしようと思える。
それは、大切なことです」
「シリウス・・・・・・」
「ユベロ王子。あなたの隣には、双子のお姉様がいます。
あなた共々、命を狙われています。
あなたのそばから、彼女がいなくなることを、仕方ないと思えますか」
「! イヤだ! いやだよ、そんなの・・・・・・」
「戦うことは怖いことです。でもそれは、ユミナ王女がいなくなるよりも怖いことですか?」
「・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

ユミナが、いなくなる方が、きっと、怖い。と思う」

「ならば貴方は守れます。我らもお手伝いします。
我らから離れぬこと、周りを警戒して、何か不審なものを見かけたら知らせること。
ユミナ姫と自分を守るために、何をしたらよいのか考えてみてください。
怖いことから逃げずにいられたら、貴方は怖くない者共などよりもずっと強くなる。

私はそうして、怖くないまま戦い続け、最後には逃げ出してしまった。
貴方は、私などより既に強い」

心に、火が付いた。
怖いのを、恥ずかしいと思っていた。
でも、彼が言った。
他でもない、彼が言っているのだ。

怖いと思えることが大事だと。
だからこそ強くなれると。
彼よりも。

あの、彼よりも。


「ユミナ」
「ユベロ?」
「グルニアを、平和な国にしようね」
「!」

それは、今言うことだろうか。
自国を滅ぼされ、再建に失敗し、その身さえ己で守れぬ、10になったばかりの子供が。。
鼻で笑われてもおかしくはない。

しかし。

ユミナには、この上なく頼もしく見えた。
絵空事のようなそれを、ただの確認のように聞く彼が。



オグマは、確信した。
彼以外であるはずがない。


 ・


「お、御頭っ!!
は、話が違いすぎる!! 奴ら鬼だ、バケモンだ!!」
「ぐうううううう・・・・・・!!
あ、あの女、何が新兵や雑魚ばかりの・・・・・・!」

矢や手槍は次々に刺さり、一閃される剣で次々に刻まれていく。
いくらの被害も与えられずに、仲間がバタバタやられていく。

先遣隊とその増援は、出れば出ただけ切り捨てられた。

マケドニア・ヴァイキングは、半日ででその兵の半数を失ったのだった。


 ・

「マルス様、海賊どもは殲滅しました!!」
「ご苦労さま。移動しながらになってしまうが、休息をとろう」

オグマらもこの近くにいるはずだ。
早く合流したい。

結局ウェンデル司祭はいなかった。ラングが連れ去ったのではないかということだが詳しくはわからない。
そこでシェイバーと呼ばれる魔導書をもらった。
飛兵に有効らしいが、とりあえず今は本人が肝心である。
それ以上にオグマたちが。

「みんな、強くなったわね。
今回はセシルさんやルークが強かったわね・・・・・・」
「ルークは調子に乗らせると強いね」

ルオとしてはしきり易い。
特にルークは、素早さや技はまだルオが上な自負があるが、剣の重さや受け方(力と守備)は互角なのが見て取れる。機動力があることを考えれば、まさに主力だ。

ジュリアンも盗賊ながら頑張っていた。
彼はレナを助けるための研鑽を兼ねての参加なので、その能力を限界以上に上げている。

「応援したくなる人ね」
「うん。やりたいことはやらせてあげようと思ってる」

アリティアに帰ったら、皆の特性を整理して、アイシャに聞きつつメニューを組もう。
実践を経て近衛隊はより強力になる。
その後は、お暇をいただこう。
そろそろ、元の世界に戻るための行動も始めないといけない。
カタリナのことは、同時に進めないといけないが、待ちの姿勢は良くないとも思う。

全ては、かえってからだ。


 ・


「・・・・・・ふんっ!!」
「ぐああっ!!」

オグマとシリウスの剣さばきで、村の近くに展開していた兵力はほとんど片付いた。

心構えが変わっただけで、何が出来るようになったわけでもない。
それでも、自分で警戒し、後ろの目になってくれるだけで十分助かる。

ユミナも気を張っていたようだが、今はユベロの後ろに隠れるようにしている。
ユベロの変化はユミナの気持ちも和らげたようだ。

ユミナが、近くに味方が来ているなら、『レスキュー』という杖で応援を呼んではどうかと提案があったが、特に必要とは感じなかった。
どんな場面で必要になるか知れぬことを考えれば、今でなくてもと思えた。

何より。

「あれは・・・・・・!」


南西から近づいてくる騎馬の群れは、間違いなくアリティア軍であった。




選択肢

特に選択する程のものもないですが・・・
ボスは斧系最強の「銀の斧」持ちです。
しかも手斧を持っているので、次のターンに回すと間接攻撃もしてくるかも。

間接攻撃は、ロディの手槍、ライアンの弓、リンダの魔法、後は相性のいい剣を使いたいところ。

具体的にどうするか記述を。
画面はしの上、城にいるので、

   ■■■
   ■■■
    ○■
■■   ■
■■■■■■
○がボスです。
つまり、

   ■■■
   ■■■
  AB○■
■■ CD■
■■■■■■

ABCDの位置からしか攻撃ができません。
ルオ、オグマ、シリウス、ルークはまず負けないので、任せてもよし、です。

by かのん (2012-09-05 12:36) 

ぽ村

>>かのん
「お」が抜けてるけど多分 おかのん !

姫が大人びすぎわろち
王子あたりが「わー!OOOだー!!!」
聖騎士「(ノ´∀`*)」
という無邪気さがあってもよかったね…
ほら、クワトロに向かって「あ、シャアだ!」ておっしゃったミネバ様のように…

ルーク…こんなに成長して…
あの3馬鹿もとい3騎士の中でリストラ筆頭頃が懐かしいわいええ。

選択肢
をやまそんな中途半端な箇所で判断待ちしとりますのん?!
えーっとね…
Cあたりでルオが一撃加えて、AかDでリンダの魔法。まだ生きてるようならロディの手槍。
ルオちんが空気読まず一撃入れたところで降伏勧告してオグマに「(・д・)チッ」とか思わせる話が作れれば。。。。。
by ぽ村 (2012-09-05 16:05) 

おかのん

今度は名前で誤植ww

まあ私以外にいませんが。

>中途半端な箇所で判断待ち
いろいろ一気に状況が動くとどうしてもね。
やっとセーブできたーと思ったらクリアするだけとかww

まあこの後のドラマも書こうとすると、ここらで一息いれないと(ヽ´ω`)

>あ、シャアだ!
本人は絶対バレない、バレちゃいけないと思ってるので、出来ない相談だったのですよ。
別に誰もあの時のこと気にしてないのに。
背負い込む人だなあ。
でもそんなところに惹かれるです。

>リストラ筆頭頃が懐かしい
ええほんとに。
今や押しも押されぬエースですよ。
私ロディ君の方が好きなんだけどなあ。
ルークって二流貴族のボンボンで、ロディって年下兄弟抱えた苦労人庶民なんですよ。

日本人だわー私。まさに判官贔屓。

by おかのん (2012-09-05 19:22) 

ぽ村

>>おかのん
偽者…いやどうかな?
しかし誰得ないたずらだしねーかw

ルークはアレだよ。
世の中えてして不平等なものなんだよ…
そもそもボンボンはなぜか弱いという法則が存在するな;
by ぽ村 (2012-09-05 20:39) 

おかのん

>誰得ないたずら

むしろ誰かアタリ(大体どんな感じにするかという元の文)だけでもつけて(ヽ´ω`)


>ボンボンはなぜか弱い

環境は良いはずですし、むしろ強い奴は強いんですけど、派手で目立つ上に世話かけるし偉そうでムカつきますからキャラが濃いんですよね。

ルークはお調子者だけどへんな威張りかたはしないし、(オレSUGEEEEEE!みたいなこと言うけど、見下したりということがない)結構努力家で仲間思いです。いいやつです。


では続き。


「あれは・・・・・・!」


南西から近づいてくる騎馬の群れは、間違いなくアリティア軍であった。

残った海賊どもを蹴散らし、村の方角に向かってくる。


 ・

その姿を見つけた時のマルスの喜びは大きかった。

「オグマ! 良かった。無事だったんだね。
すまなかった、僕が決断できていれば、君に危ない橋を渡らせることもなかったのに」
「いえ、ロレンス殿も、いまわのきわとはいえ無茶を言ったと思います。
アリティアの運命を変えてしまうかも知れぬことをあの場で即決出来るとは思いません」
「何を言っても言い訳にしかならない。本当にすまなかった。遺児たちも無事のようでなによりだ」
「はっ。
・・・・・・彼らを近衛隊として正式に使われているのですね」
「皆、頼りになるよ」
「・・・・・・そうですか。

おい、ルオ」

名指しで声をかけられ、背筋が伸びる。

「は、はい」
「ラングに楯突いたそうだな」

なぜ知っているのか。

「心情としてはよくやったと言ってやりたいが、判断としては軽率と言うしかないな」
「も、申し訳ありません!!」
「この件については、単身王子らを奪還して、マルス様との関係に疑いを持たれた俺がとやかくはいえん。
だが、お前の行動がアリティアの未来を決めることもあるのだ。
あの男に噛み付くなとは言わん。
だが、そうしたらどうなるかは一度想像しろ。
まあ、今回は・・・・・・
いや、よそう。
良いようにも悪いようにも、こんな話は良くない」

そう言うと、オグマは別の人間に話しかけに行ってしまった。

「ま、言われるのはしょうがないわ。
気にすることないわよ。あの人も人のことは言えないしね」
「アイシャ・・・・・・」
「それより、あの村でカシムって人を見つけたわ」
「?」

ルオはカシムを知らない。

「『母の薬代のために傭兵をしている』って言ってるハンターなんだけど、サジさんに聞いたことがあたのよね、この人の話」
「へえ、大変だなあ」
「母親は大食らいで典型的なおばはん。殺しても死なないタイプで、病気になんか一度もかかったことないんですって」
「は?」
「・・・・・・ようは、サギ師なの。
で、めんどくさいので身柄ごとギルドで預かるから」

盗賊ギルドは、国家間の陰謀察知や、不正取引を行う商人に警告を与える義賊、『まともに生きれる職業盗賊』を管理する。
優秀なスパイや、あくどい稼ぎ方をする商人に『お前、国から目をつけられてるぜ』という意味のそれとわかる盗難、冒険者のサポートや、細かいところでは、降りられなくなった子猫の救出までやる。

そんな組織が一番嫌うものは何か。
実は、盗賊の評判そのものを落とす、本来の意味での盗人や、ケチなサギ師だったりする。

「・・・・・・ああ、、そうなんだ」
「入隊時にキラーボウを徴発したから元は取ってるわ。あとはこき使ってやる」
「お手柔らかに」

向こうではマルスと遺児達が会っていた。

「すまない、あの時・・・
僕は君たちを守れなかった」

それを受けて、ユミナも謝罪する。

「いえ、私も、混乱していたとはいえ、非道い事を言ってしまいました・・・・・・
あの言葉はラングにこそ浴びせるべきだったのに。
オグマからあなたのことは聞いたわ。
私たちこそ、今は助けを乞うことしか出来ない」
「いや、君達は亡きロレンスにかけて今度こそ守る。グルニアの希望を絶やす事は絶対にしない」

少しだけ頼もしく見えるようになったユベロが、嬉しそうに言う。

「大丈夫だよ。僕らにはシリウスがついてる。僕もきっと強くなってみせる。
僕には、戦う事が怖い気持ちよりも、ずうっと怖いことがあるから」

マルスには、わかった。

「・・・・・・大切な誰かを、失うかも知れない事」
「! マルス王子も、そうなんだね!?」
「うん。自分が弱いままでいた事で、なくしたものがある。僕はもう誰もこの手から取りこぼさないために強くあろうとした。
暗黒竜メディウスを倒せても足らない。
だから、ユベロ王子。力を貸して」
「うん!!」

戦う怖さより、ずっと怖いことがある。

未来のグルニア王との、消えぬ縁の結ばれた瞬間であった。

 ・


海賊の親玉とは、ひと騒動あった。
ルオが銀の斧の一撃をくらい、少々深い傷を負ったのだ。
幸いマリーシアのリライブが早く、全く大事はなかった。

「・・・馬鹿じゃないの? 
海賊相手に降伏勧告って・・・・・・
あいつらは捕まったら例外なく縛り首なのよ。のこのこ下るアホウがいるもんですか」
「え、そうなの?」
「隊長~・・・・・・」
(うわあルークに可哀想な子を見る目で見られた・・・・・・)

他のメンバーもさすがに呆れている。

「奴らは強盗殺人をするような輩だぞ。情けをかける相手を間違ってどうする」
「す、すいません・・・・・・!」

オグマの一言は厳しい。

「でも、彼らもやり直せるなら・・・・・・」
「殺されてしまった罪なき者がやり直せぬのにか?」
「・・・・・・」

言葉もない。

「剣を抜け」
「え?」
「一つ、稽古をつけてやる」

たじろいだが、チャンスとも思った。
あの、『英雄オグマ』の剣を受けるのだ、と。

しかし、


「!!?」

キィン! と乾いた音を立てて、構えた瞬間の隙をつかれて、剣を叩き落とされ、蹴り上げた目潰しをくらい、こかされて転がったところを踏みつけられて、喉元に切っ先を突きつけられた。

跳ね飛ばされた剣が地面に刺さる音がするまで、誰も動けなかった。

流れるような動作と、邪道と反則の連続であった。

「・・・腹を立てるようなら、貴様は遅かれ早かれ犬死にするぞ」
「・・・・・・」

怒りより、呆然とした。
何を示したかったのかわからなかった。

だが、
オグマが行ってしまってから、ふと気づいた。


死んでしまったら、終わりだ。

相手が反則をした、邪道な技を使った、卑怯な真似をした。
で、殺されたら。
自分の命に取り返しなどつかない。

(そうか・・・・・・)

オグマは、カタリナの時もそうだった。
殺してしまったら、やり直すことはできない。
仲間だから、諦めたくなかった。
でも。
それは自分が生き残ってこそ言えることだ。

なんのことはない、オグマも同じなのだ。

ルオを『手遅れ』にしたくないだけなのだ。


「ちょっとは、私の気持ち、わかってくれた?」
「アイシャ・・・・・・」
「助けたいって思うルオの事、嫌いじゃないわ。でも。
忘れないでね。あなたが大事だって事」
「・・・・・・うん」

そうしたい思いが消えないとしても。
それ以上に大事なものがある。

オグマが去っていった方角に、ルオは頭を下げた。


 ・


彼らの根城を借りて、休んだ次の日。
物見が、天馬騎士を見つけた。

「あれは・・・・・・ シーダ!?」

マルスが見間違えるわけもない。シーダであった。

「マルス様っ・・・・・・!!」
「どうしたんだ一体。どうしてここに君が・・・・・・」
「あ、アリティアが、う、うう・・・・・・」
「!? アリティアが、どうしたんだ!」

シーダは、泣いていた。
マルスの胸に顔を押し付けたまま、つっかえながら言葉を紡ぎ。

「アカネイア、グラ、オレルアンの 連合軍が 突如アリティアに侵攻っ してきて、騎士団は全滅・・・・・・
アリティア城も落城・・・・・・!
エリス様 は 私を逃がすためにっ 身代わりに・・・・・・!!
うっ、うううーーーっ・・・・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」

一同が、呆然とした。
ラングを追い返した時から、万が一には有るかもと思っていた事。
しかし。

現実になるとは、誰一人信じていなかった事。

「・・・・・・最も恐れていた、おきてはならぬことがおきてしまいましたな・・・・・・」
「何故だジェイガン。ハーディンはラングの言うことを信じたというのか。
僕が反逆したなどと、本気で思ったのか!?」
「いいえ、これはそれ以前の話でしょう」
「!!? アイシャ?」
「こちらもたった今情報が入りました。
二週間前、大規模演習の名目で、カダインあたりにその軍勢と同じ規模の連合軍が集結しています」
「・・・・・・!?」
「定例のものではありません。
演習はそれだけの規模のものにも関わらず、大したこともせず、待機ばかり。
まるで、別の何かを待っているかのように」
「!! ・・・・・・まさか」
「ここまで揃っていれば言うまでもありませぬ。この遠征自体が罠だったのです。
戦力を割いておいて国ごと乗っ取る。
反逆者の汚名を着せることが出来るまで準備万端で待っていたのです」
「じゃあ!! なんの理由もなしにアリティアを攻めたと!?
ラングのような男を使って、こちらを挑発して・・・・・・
むしろ攻める理由を無理やり作って・・・・・・!あの、ハーディンが!!」
「残念ながら」

ルオは、うなだれた。

「・・・・・・僕の、せいなのか」
「そうとも言えるけど、どのみちあの時点でみんな限界だったわ。
マルス様もあなたを止めなかった」

それでも。

何を言っていいのかわからない。
どうしたらいいのかわからない。

「にゃーん」

チビの空気の読めない鳴き声が響く。

「マルス様、申し訳ありません・・・・・・!」
「いや、・・・・・・君が無事だっただけでも良かった。シーダ・・・・・・」

そんな言葉も虚しく響く。
失った物が、大きすぎるのだ。

「・・・・・・取り戻す」

マルスが、低くつぶやく。

「アリティアも、騎士団の皆も。
姉上も」

なんと、してでも。

「・・・・・・僕が一体、あなたに何をしたと言うんだ・・・・・・ハーディン・・・・・・」

まだ、マルスは信じられずにいた。
しかし、同時に、湧き上がってくるものを抑えきれない。

「うおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハァアアアアアアアアアアアアーディイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!!!!!!!!!!!」


その慟哭は。

マケドニア全土に響いたとか。


第4章 喜びと悲しみと 終


ボス名前も出ねえw
極悪非道の豚さんなんですが(一応人間)小物過ぎて・・・

アリティアが大変なことに。
当分辞められませんルオ君。今辞めたら後味悪すぎ。

by おかのん (2012-09-06 09:10) 

ぽ村

>>おかのん

投下乙
だからハーディンもマルス討伐なんぞせずとも王城に来たところを捕らえて斬首すれば(ry


アイシャ「ゴニョゴニョ…(ノ゚д゚(; ̄Д ̄)このまま負けそうな軍に居ても命を損するだけよ?」
ルオ「えっと、じゃあアイシャだけでも逃げt(ry」
アイシャ「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン出来るわけないでしょおおおおお!」
ルオ「いたた・・・いざとなったら皆で逃げれば大丈夫?さ・・・・きっと」
アイシャ「『大丈夫?』って何よ…;」
ルオ「何があってもアイシャだけは守って見せるよ?」
アイシャ「(////)・・・あたしだけだと意味ないし」
ルオ「ほえ?」
アイシャ「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」

な感じで
by ぽ村 (2012-09-07 00:57) 

おかのん

>このまま負けそうな軍に居ても
実はこのセリフアイシャは言うに言えません。
m(_ _)m
詳細は次回。

by おかのん (2012-09-09 21:35) 

おかのん

マルスがハーディンの名を怒りを込めて叫んだ2週間後。
アリティア軍はもと来た道を戻る様に南下。
事実確認や情報収集をある程度した後……
「これからどうするか」についての話し合いを行った。

とはいえ、アリティアを失っている今、拠点である国なしでとれる選択肢は多くない。
幸い、マケドニアは暫定的にアリティアの統治下にある。足がかりとすることは可能であった。

「既にアカネイアは主国ではなく敵とみるべきです」
「そもそも敵だった、の方が正確かもな。
罠にかけられ滅亡させられたんだ。それぐらいの認識にしておいた方がいいぜ」
「ともかく、そうなるとアリティアに戻るのは不可能です。
当初の目的を変更せざるを得ない事になります」

仕切りが上手いのと、立場が高くも低くもないため、皆が話しやすいアイシャが、普通に軍議の中心にいる様になって来た。

「盗賊ギルドはどういう態度をとるんだい?」
「……盗賊ギルドは元々新皇帝の下で冷遇を受けています。汚れ仕事は私兵や特殊部隊があるので要らないということでしょう。
そして今回の件で、アリティアと繋がりがあると見られた為に、盗賊ギルドは組織ごとパレスを追い出されたと義父から連絡がありました」

既に十分以上にとばっちりを受けた後であった。

「……すまない」
「いえ、今回のやり方を見れば、こっちから愛想が尽きました。
今から盗賊ギルドは全面的にアリティア軍の後方支援にまわります。
アカネイアは何かにつけて税を取るので、世界中の商人が、信用出来る相手との闇取引を望んでいる状態です。
情報収集や、そのついでに見つけたお値打ち品など提供できるかと」

みると、色々な品が持ち込まれていた。
中には物干し竿やフライパンまである。これは近くの村などからの応援の品のかわりだろうが・・・

「アレを使えっつーの?」
「……まだそこまで切迫はしてないけど、使える様なら節約になるわ。補給がしにくい今の状況で倹約は大事よ」

他にも、威力は月並みだがグラディウスの失敗作「不死身の斧」は、体力を回復させる力があるという。
一時的に能力を上げる薬の各種も目に付いた。
よく切れそうだが、すぐに壊れそうなガラスの剣や、限界まで軽くして、威力は低くても二回攻撃のできる槍などだ。


「それぞれ好きに使ってくれ。
話を元に戻すけど……
我々は、グルニアを開放する」
「「「「「!?」」」」」

皆、わけが分からないといった顔をする。

「国を失ってしまった僕らは、それに変わる拠点が必要だ。
加えて、アカネイアを敵にまわし、アリティアを取り戻すには、兵力の新たな獲得と、アカネイアの目を僕らだけに向かせておかないだけの別の勢力も必要だ。
そして、その条件を満たすのが、現在実質僕らが統治しているマケドニアと……
アカネイアにロレンス将軍を謀殺され、今までラングに屈辱的な支配をされて来たグルニアだ」

そう続けられれば、何人かは理解した。

「グルニアを開放するのを助く代わりに、解放後に同盟と援助を頼む、と?」
「同時にラングも倒してしまおうって事ですね?」

ロディとルオが確認する。
マルスは大きく頷いた。

「実は、もうグルニアは開放寸前なんだ。
アイシャ?」

アイシャが報告書をめくり始める。

「明日、グルニア占領軍指揮官ラングの居城であるオルベルン城に、アリティア軍が強襲をかけることは、盗賊ギルドの情報操作でグルニア国民の8割が知っています。
それに伴うアジテーションや、具体的な示威行動を促してあるため、グルニアの勢力図は一気に塗り変わります。
グルニア国民は既に、座しても死ぬなら一矢報いてという気持ちになっています。
ラングはグルニアを追い詰めすぎていました。
この反乱は7割がた成功します。
勿論、アリティア軍の強襲の成功とその迅速さが残りの3割を埋めるのは言うまでもありません」

一同がざわめく。進軍の最中にそこまで準備が済んでいたとは。

マルスが続ける。

「いくらアカネイアが大軍をようしていようと、国民全員を敵に回して国家は成り立たない。
ラングははっきりと自業自得だ。
ハーディンはおそらく奴を切り捨てる。
そのついでに僕達はグルニアを救い、同時に足がかりとさせてもらう。
勿論この同盟は、君たちの同意なしには出来ない。

ユベロ王子、ユミナ王女。

君たちの国を解放する手助けをさせてもらう。

代わりに、頼む。

僕たちの、かりそめの家となってくれ」

二人は、大きく頷く。

「お願いします。
そして、僕たちがグルニアを取り戻した時には、アリティア軍への協力を惜しみません」

王子どうしの握手の後、細かいところの詰めに入った。
今回はラングとの正面対決である。
うっておかねばならぬ手は数多かった。



選択肢


オグマ「マルス王子、このあたりでバーツの噂を聞いたことがある。
戦が始まる前に声をかけてみたい。奴は力になってくれるはずだ」

とのこと。
どうしますか?

1・オグマに許可を出す
2・呼び寄せておいたサジに探してもらう
3・呼び寄せておいたマジに探してもらう

(注:選択した場合、そのメンバーは今回の戦いに参加します)

ジュリアン「マルス王子、このあたりで弟分のリカードが調子に乗ってるって話を聞いた。
説得してみせるから、俺にも探しに行かせてくれ」

どうしますか?

1・許可する
2・許可しない

(許可した場合、今回の戦いのメンバーに入ります)

これを踏まえた上で、今回のメンバーを決定してください。

アリティア軍、ゴードン、ドーガ、シーダ。
近衛隊、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、パオラ、カチュア。
グルニアの人々、ユミナ、ユベロ、シリウス。
その他、リンダ、リフ、カシム。

マルス、ルオ、最初の三人のうちの一人、ジュリアン可不可。
残りは7人。

制限要項。

グルニアの人々から最低2名を指名してください。


また、ガラスの剣、倍速の槍、不死身の斧を持たせたい場合は記述を。



ではどうぞ。

by おかのん (2012-09-09 22:56) 

ぽ村

>>おかのん
旅行先から帰ったばかりなのに投下さんきゅーね♪

盗賊ギルドを敵にしたのか。
逆に暗殺ギルドともども利用してアイシャが孤立するかもとも思ったヲレ。

えーでわ選択肢をば
バーツはアレだろ。
オグマおやびんだろ。

リカードはジュリアンの弟分なのでそっちに許可。
なんだ調子に乗ってるって;

>マルス、ルオ、最初の三人のうちの一人、ジュリアン可不可。
の「可不可」の意味がわからぬう・・
誤植の悪寒だけど、三人は強制出撃ってことかかしら?
というか、シーダも居るのね…今回の文章でちょっと影薄いので意外に感じた;

では出撃メンバー
ルーク、ロディ、セシル、ライアン、ユベロ、シリウス、あれ?マリーシアおりませんのん?
居ないなら回復役はリフになるのかな?


あとアイテムは…
・ガラスの剣…下馬して剣を持つことになるなら、親衛隊の騎士の三人のうちの一人にお守り代わりに持ってて欲しいねぇ

・倍速の槍…ひょっとしたら騎士三人のなかでリストラ筆頭になってるかもしれないロディにも活躍させたいのでソッチヘ。

・斧…バーツくらいしか居ないのでは?



オマケ
カシム「…あれ?リフさん、今僕の頭の上に何か乗ってます?」
リフ「おお、乗ってるのう、あのほれ、おチビちゃんがw」
カシム「あの子猫ですか…」
リフ「ワシの頭も乗られたぞいwこの禿頭に器用にのうwww」
カシム「引っかかれませんでした?」
リフ「おうとも大丈夫じゃ★」
チビ「フアァ…(アクビ)」

ロディ「・・・・・・・・・・」

by ぽ村 (2012-09-10 02:21) 

NO NAME

>マリーシアおりませんのん?
うああすいません。グルニアの人々のうちだった。

>シーダも居るのね文章でちょっと影薄い
出演させるの忘れてたー!このメンバーの多さで誰が誰やらw;
まあ他のメンバーもおざなりな解説回なんですが。

>リストラ筆頭になってるかもしれないロディ
騎馬ばっかりですもんね・・・・・・ 全てにおいてルーク以下のロディと、素早さ以外はルークの半分のセシルといった感じか。
セシルの方がヤバい?

by NO NAME (2012-09-10 06:07) 

ぽ村

>>NO NAME
多分きっと おかのん !

ではマリーシア参加で★

シリウスは基本見てるだけ~♪
王子はまぁ出来ること「だけ」をば。

>セシル
あれはホラ、女の子補正があるから。。。。
by ぽ村 (2012-09-10 13:54) 

おかのん

うああああああああ名無し。
朝一のコメントはきけんですぜえぜえ。

ジュリアンの可不可は、許可するかしないかで枠を作ったので今回の場合は参加。
参加ユニット11人のうちの、枠4つまで選択肢関係で埋めたわけです。
ジュリアン不可でも7人の自由枠を8人にはしないという考え方。

ここはターニングポイントなので出陣前の選択で2回行きます。

by おかのん (2012-09-10 19:02) 

おかのん

>下馬して剣を持つことになるなら
あのシステムのせいで槍が最終面でジェネラルしか持てず、大不評だったので、今回下馬システムないです。
ロデイにも少し頑張ってもらいましょうか。

>逆に暗殺ギルドともども利用してアイシャが孤立するかも
アイシャの認めて欲しいと思うような養父なら、ここで仁義を欠くようなことはすまい・・・・・・と、ナシに。



では続き。




今さっき見た夢を、思い出せない。
目の両端から流れた涙の跡と、寝起きの気分の悪さから、嫌な夢だったのは想像がつくけれど。

「・・・・・・やあ」

優しい目で自分を見つめる、自分と同じ青い髪の青年。
フィアンセの、マルス王子だった。
アリティアの。
今は、ない国の王子様。

「マルス様・・・・・・」
「ん?」
「ごめんなさい、軍議にも顔を出せないままなんて」
「君にとっても、アリティアと姉上の事はショックだったんだろう。
誰も君を責めたりしないさ。

むしろ、僕こそごめん。

婚約したばかりで、国を失うなんて。
男としてこれほど頼りない人間もいないよね」
「そんな!
・・・・・・私は、そんな事・・・・・・」
「・・・・・・うん。ごめん。何を言ってるんだろう僕は。
君を困らせるつもりで、起きるのを待っていたわけじゃないのに」

口を開けば、謝罪しか出てこない。
それが一番、愛しい人を苦しめるのに。
その事が、お互いにわかった。

マルスが、シーダにこそ、シーダにしか望まない事。

シーダが、マルスに望んできた事。
自分がいる事で、そうあって欲しいという・・・・・・

こんな時こそ。



マルスが、笑顔を見せた。

それは、憂いや不安をどうしても滲ませる、晴れ切らない笑顔。

そうじゃない。
そんな悲しい笑顔を見せて欲しいんじゃない。
そう思いながら。

返したシーダの笑顔も、合わせ鏡でうつしたようだった。

笑顔でさえ、今はお互いを傷つける。


どちらが先とも言えぬ口づけの味だけが、少しだけお互いを慰めた。


 ・



「久方ぶりだな。バーツ」
「お、オグマ隊長!!
どうしてこんなところに!!」
「仕事だ。
恩あるタリス王の義理のために、グルニアに加担してな。
今はそのグルニアを取り戻すために、アリティア軍に身を寄せている。

・・・・・・バーツ、お前が元々、お前にしかできないことを探して生きているのは知っている。
それは兵隊ではないと、暗黒戦争のさなかで悟ったこともな。

だが、お前が何かを成し遂げる舞台となる世界は、一部の権力者のみが笑うつまらぬ世でいいはずがあるまい。
お前の望みのためにも、もう一度力を貸してくれないか」

バーツは、その事は薄々感じていた。
そして、さんざん世話になり、命を助けられたことも一度や二度ではない、他ならぬオグマの頼みを断る道理はなかった。

「オグマ隊長。俺はあんたの為ならなんだってやる覚悟がある。
それだけは、兵隊をやめたあとも変わってねえんですよ」

また一人、かつての勇士が帰還した。


 ・


「探したぞこの野郎!!」
「げ、ジュリアンの兄貴!!」

お互いの感想は決まっている。

『全く変わっていないなあ』である。

「お前、まだこんな下らねえ事やってんのか」
「そりゃこっちのセリフですよ。いつかみたいにまた兄貴と組んで、しこたま儲けるつもりだったのに、儚げなシスターにコロッとやられてあっさり足を洗っちまうんだもん。
寂しいっすよ兄貴。俺らの絆ってそんなもんだったんスか」

ジュリアンはさすがに呆れた。

「俺がレナさんを守るって決めたのはそんなんじゃねえって言ったじゃねえか。
少なくとも向こうは相手になんかしてねえよ。
俺はそれを承知で惚れたんだし、それだけが足を洗った理由じゃねえ。

大体なあ。
お前暗黒戦争の後、軍の金ちょろまかして逃げたろ」
「なんでそれを!?」
「むしろその話が広まってるからお前を見つけたんだよ!!
酔って自慢話をする癖が全然治ってねえな!?

言っとくけど、あれは見逃してもらったんだからな」
「へ?」
「それにな、お前が持ち出したのは300Gってとこだろ?
あのまま待ってりゃ報奨金が500Gはもらえたんだよ。
まさに『慌てる乞食は』なんとやらだ」
「うそーーーー!?」
「ってわけで、くだらねえ盗みなんかしてねえでアリティア軍で働け。
一芸ありゃ使ってもらえるし、寝床の心配がいらねえからよ」
「わっかりやした!!
ついていくっス、ジュリアンの兄貴!!」

この後リカードはアイシャの元で厳重な監視下での特殊任務をたびたびやらされる。
アイシャらギルドの人間にとって、フリーの盗賊は不倶戴天の敵である。

 
 ・




「では、この軍議で決まった通り、オルベルン城の強襲は、近衛隊を主に行う。
グルニア領内の城だけに、案内役にユベロ王子やユミナ王女にも付いてきてもらう。
彼らの騎士となったシリウスと、オグマやバーツなどにも来てもらうこととする。

その他のメンバーは、各地の反乱の扇動を」


ジェイガンの読み上げが終わり、マルスが顔を上げる。

「作戦はさっき話した通りだ。
皆の奮戦を期待する」
「「「はっ!!!!!!!!!!!!!」」」

グルニアの夜明けが近づいていた。



選択肢


オルベルン城は山岳を回り込んで攻めるルートと、小島と橋を使って到達するルートがあります。
山岳にはドラゴンナイト、小島にはシューターが。
どう攻める?

1・全軍山岳から
2・マルスとルオ以外小島ルート(村訪問のため)
3・任意で軍を分ける(バーツ、リカードも含めて記述)

ジョルジュ率いるスナイパー部隊が森の中に!
ラングとは仲が悪いようだが、部下のことを思うとアリティア軍には降れないと言っています。
どうする?

1・マルスで説得してみる
2・ここはほうっておく
3・最強の弓パルティアを落とすので、無理やりにでも倒す

ではどうぞ。
by おかのん (2012-09-10 23:24) 

ぽ村

>>おかのん
>朝一
ヲレも寝ぼけて&酔って色々やるから困る;

>可不可
まぁ展開できたようでよかた♪

>義父
…と、思っていたプレイヤー達。
しかし、ギルド内では敵対組織に擦り寄って保身を図る幹部達がクーデターを決行。
義父は斃れ、ギルドは敵組織の…
という展開を打ってプレイヤーのドキモを抜いたのも今は昔…生きてたけどさ。義父。


早い投下サンキュね♪
選択肢は…
最初が「2」かな。プラスで騎兵で護衛な感じで一つ。

次がな。。。。
ラング脳的には3だけど、無理するとボコにされそうな予感。
…そのパターンだと昔のミネルバみたく撤退しないか?
最初は「2」で、途中まで進めて、何も無いなら「1」に移行。
マルスがピンチになるようならかまわん殺せ。「3」に移行で。
by ぽ村 (2012-09-11 16:36) 

ぽ村

>>おかのん
投下サンキュでありまする♪

ああああ、やっぱりジョルジュは帰ったのね?
しかしまぁ二軍の分際でもったいぶったことww

>メンバーズ
とりあえず、今のところ転職予定者はルオ・ロディ・ルーク・セシル・ライアン・マリーシアなので・・・・一個くらい買っておこうかと思う所存。
余るなら売れば良いし★

レベルアップねぇ…
ちょっと目立ってないマルス様直々でよくね?


・・・・一応指摘しとくか。。。。
>積極的ではなくても、アリティアへの強力であり、アカネイアへの裏切りだった。
「協力」かにょー?

by ぽ村 (2012-09-13 10:17) 

おかのん

>強力
うのををををををををを。
直してプリーズぅ。

>やっぱりジョルジュは
帰りました。
っていうかずっとそこから動かないんです。
となりに来てもこっちから手を出さない限り石像。

>目立ってないマルス様
まあ、率いるタイプの英雄さんですし。
グルニア取り戻すパートですし。

by おかのん (2012-09-13 18:21) 

ぽ村

それでは続きを。



「ら、ラング将軍!!アリティア軍がこちらに進軍してくるとの報告が!!」

トラース将軍の慌てふためく様子を、ラングはどっしりとかまえた声で一笑にふした。

「何を慌てておる。兵力はこちらが圧倒的なのだ。
それに、マケドニアを再び南下したのを聞いた時点で、ハーディン陛下に増援を頼んである。
ほどなく到着した暁には、挟み撃ちにしてくれる」

ラングは非道な男であるが、無能ではない。
有能でもないが、やるべきことはやる男である。

「そ、それが、今朝、このような書簡が!」

訝しげに開いた後、ラングは愕然とする。

アリティアを攻める際、圧倒的な兵力差で囲めば降伏してくるとふんだのだが、最後まで抵抗された挙句に、かなりの打撃を受け、アリティアの制定に支障はないものの、既に大軍を置いているそちらにまで回す余裕はないとのことだった。

「し、しかし、それでも数で勝っているのは間違いないのだ。
各地の部隊を呼び寄せるだけでも挟撃することは・・・・・・」

と、取り繕おうとしたところで、会議室のドアが開け放たれ、兵士が要件を告げる。

「申し上げます!!
グルニア各地で民衆による反乱が発生!!
今回のアリティア軍強襲に合わせた同時多発のもので、各地の駐留施設がほぼ壊滅!!
援軍の見込みは絶望的です!!」

ラングはトラース共々真っ青になった。

無能でない程度では、暗黒戦争を乗り越えた綺羅星の英雄の相手にはならない。

「わ、わしは守りを固める!!
トラース、お前は城門を死守せよ!!
ネズミ一匹城に入れるなっ!!!!」

威をかれるはずの狼にそっぽを向かれた今、ラングの命運は風前の灯であった。


 ・


伝令の兵士は『ほぼ』壊滅といった。
無事な部隊も若干あった。
例えば、『大陸一の弓取り』ジョルジュ率いるスナイパー部隊である。
勿論救援要請は来ていたが、ジョルジュはそれを無視した。

(ラング・・・・・・ あの男は好かん。
民を奴隷か何かと勘違いしている。
貴族が愚か者だとも思わぬ。高貴な人間というのはいて然るべきだ。
だが、民あっての国家だということを自覚していない貴族というのはただの害悪だ。
国賓を迎えるのは貴族だろう。だが国を見るときまず目をやるのは民なのだ。
民が多少貧しくとも、品性を持つ国はある。
そういう国にこそ未来はあるのだ)

しかし、そうは思っても、アカネイアにはニーナ王女がおられる。
部下達を路頭に迷わすわけにも行かない。
ジョルジュは今のアカネイアに疑問を持ちながらも、反旗を翻す事は出来ずにいた。


 ・


トラース率いるアカネイア兵、特に竜騎士達を相手取って、活躍を見せたのはロディとセシルであった。
ここのところのルークの成長ぶりを見て、刺激されたようである。

「我が槍を」「あたしの剣を」
「「受けろっ!!!!!」」

格上のはずの竜騎士相手に引けを取らぬ活躍を見せる。

山岳の入口を切り開くには十分であった。


  ・


「ジョルジュ!?」
「マルス王子か」
「頼む、力を貸してくれ。
君もわかっているだろう。ラングのような男を野放しには出来ないことを」

ジョルジュは、目を伏せる。

「だが、それでも俺はアカネイア貴族だ。
ラングに協力はせん。だが、そちらにもまだ行けぬよ」
「しかし・・・・・・」
「くどいぞマルス王子。俺にできるのは、見逃すことくらいだ」

それでもそれは、好意の証であった。

「分かった。
ジョルジュ将軍、いずれ、また」
「ああ」

結局、彼らの方からは動かなかった。
だがそれは、積極的ではなくても、アリティアへの協力であり、アカネイアへの裏切りだった。


 ・


「村ではハマーンの杖を預かったわ。
マリーシアが使えるみたい。
さすがに家族に『レナさんはさらわれた』とは言えなかったわ」
「ハマーンの杖っていうのは?」
「物の時の流れを操る魔法ね。竜石とか、特殊な力を持つ物はダメみたいだけど」
「まあ、今すぐ要るものでもないか」

山岳の村を通り、麓の騎士達を倒していく。
一方本隊は、橋が狭すぎるのと、複数のシューターの猛攻で苦戦を強いられたが、どうにか敵を片付けた。
オグマやライアンが活躍し、トラースは追い詰められていった。

「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・・・」




選択肢


現在、手持ちの資金は16000ほど。
さてここに、メンバーカードというものがあります。
リカードが持っていた、秘密の店への入口です。

秘密の店には『マスタープルフ』がひとつだけ売っています。
マスタープルフとは、クラスチェンジアイテムで、どんな職業の者でも昇格し、また、リメイク版ではCCアイテムはこれのみです。

既に2つは持っていますし、この先も手には入ります。しかし、欲しい時にあるとは限りません。

また、総資金が16000で2500Gは高いです。かと言って貴重な品なのも確か。
どうしますか?

(選んだメンバー・・・例えば既に上級職で加入するメンバーを選んだりすると、最終的に余るくらいは手に入れるチャンスがあります)

1・買う
2・買わない


トラースはシューターのため、近づきさえすればカモ。
レベルアップさせたい人に倒してもらいましょう。
メンバーの中から選んでください。

ではどうぞ。



ロディが2、セシルが1レベルUP!!
こ、今回元第七のメンツが優秀だな・・・
このゲーム、マイユニットがバケモノのように強くなるのがデフォルトなんですが、全く引けを取ってません三人とも。
こりゃこのままメンバーあまり変わらずいくかもなぁ・・・
ロディは「全部UP」までやりまして、ルークに追いついていると言って過言でないかと。
セシルも守備がルークの半分でも、速さは・・・・・・
ガチで喧嘩しても先攻がセシルなら勝つなあ。

ライアンはまた力と技・・・・・・
速さが・・・・・・

by おかのん
by ぽ村 (2012-09-13 22:09) 

ぽ村

>>おかのん
直しておいたぞい♪
ヲレのは誤字脱字ばかりなのに、そっちの誤字脱字を指摘するのが一抹の不平等感を覚えたがすぐに忘れたw
誤字脱字もどうせ記事部分にうpするときは直す(と思う)しの★

>( ゚∀゚)o彡°
・・・・「じょるじゅ」って入れたら、上の絵文字が出てきたよ;
初代でクソの役にも立たなかった印象がある…ならパルティア目当てに殺してもよかったかな。。。。
まぁ弓兵は二人もイランから、どの道チビに乗られるにょー多分
by ぽ村 (2012-09-13 22:22) 

おかのん

オグマやライアンが活躍し、トラースは追い詰められていった。

「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・・・

ここは通さん、通さんぞ!
どのみち通せば俺は破滅だからな!!」

ラングに対する怒りに燃えるアリティア軍がそんな事情を斟酌するはずもない。

バーツの斧でシューターは粉々にされ、

「グルニアの人々の数十分の一でも、その痛みを知るといい!!」

マルスのレイピアにあっさりとトラースは貫かれ、

「ぐぅ・・・お・・・
アリティア軍・・・強すぎる・・・・・・」

オルベルン城城門は、アリティア軍の手に落ちた。

その時。
ころりとトラースの懐から、星のように光る真珠のようなものを内包した、空色の宝玉が落ちた。

「ん?」

ルオはそれを見つけ、拾った。

「これは・・・・・・なんでしょうマルス様」
「? なんだろう。
でも、それとわかる神々しさがある。
それになんだか懐かしいような」

それは、天に浮かぶ十二宮星座の一つ、ジェミニの星の並びをしていた。

「それ・・・・・・私も同じものを持ってる。
マケドニアのクーデターの時に、リュッケが持っていたものよ」

確かに、同じもの・・・・・・
いや、星の並びが違った。
それは、タウルスの並びであった。

それがなんなのかはわからないが、今はしまっておくこととなった。

このまま、オルベルン城の奪還が行われる。


 ・


「おおおおおおう。オイラのメンバーカードぉぉぉぉぉぉ」
「もってたって使えないくせに。
こういうのは偉いさんに持っててもらうんだよ」
「せ、せめてその分の金を・・・・・・」
「これまでの罪をアリティアからは問わねえってさ。
よかったな。何よりの褒美じゃねえか」
「うおおおおおおおおおおおお。
あ、兄貴の嘘つきぃぃぃぃぃぃぃ」

ジュリアンとリカードの三文芝居はともかく、秘密の店で、聖なる勳章を手に入れた。

「昇格かあ・・・・・・憧れるぜ」
「うむ、聖騎士ともなれば、弟たちを食わしていくのは造作もないこと」
「ぼ、僕も兄さんみたいなスナイパーに・・・・・・」

皆、夢をふくらませているようである。

それはともかく、いよいよラングとの決戦である。

「奴の行なってきた非道を思えばためらうことはない。
引導を渡してやろう」
「「「「「「はっ!!!」」」」」」

各地での戦いを終えた、特に近くにいた部隊のものは集まってくる。
マルスとルオは、ジェイガンとアイシャの話を聞きながら、突入部隊の人選を開始した。



第5章 グルニア解放 終

そして。

第6章 悪の巣



選択肢

お決まりの、制限付きメンバー選び。

マルスとルオと・・・
アリティア軍、ゴードン、ドーガ、シーダ。
近衛隊、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、ジュリアン、パオラ、カチュア。
グルニアの人々、マリーシア、ユミナ、ユベロ、シリウス。
その他、リンダ、リフ、カシム、オグマ、バーツ、リカード。

となります。枠は11。

マルスとルオとオグマとシーダとジュリアンは出します。
プラス、グルニアの人々から3人は選んでください。
既にこれで8人。
あと4人を選んでください。


次に、西側から、狭い2本の通路を抜けてくる、魔道士とアーマーナイトの混成部隊を誰が相手するかメンバーを選んでください。

最後に、南側から現れる増援部隊を相手取るメンバーを選んでください。ルオはこちらに強制参加です。

また、どういう人数で振り分けても構いませんが、
両方に参加は出来ないものとします。
なお、盗賊やシスターなど戦闘能力の低いもの、無いものは参加させないでください。

ヒント
どちらも狭い通路であり、2人以上は防御力の高いメンバーが壁役をするべきです。
今のところ最高値の防御力11を持つのは、ルオ、ルーク、ロディ、シリウス、ドーガ。
次点は10のマルスやライアン、9のオグマといったところ。

さて、状況開始。




マルスは順当に強くなってますね。でも近衛のみんなととんとんかな。

ちなみにバーツに話しかけるのは・・・・・・
実は誰でも(オグマ、サジ、マジなら)OKだったり。

>ジョルジュ
『大陸一』という異名は、五大貴族の泊をつけるために実家の人々が言い出した、自己申告だそうで。
だから実際の腕は、段持ち程度。英雄たちの中では霞む霞む。
しかしまあ、そこまでやるしたたかさと、そんな実家に反発せずに時流に乗る大人な判断がちょっと魅力。

実際使い物にはなりませんけどね!

アランよりは全然マシですが。

by おかのん (2012-09-13 23:04) 

ぽ村

>>おかのん
投下サンキュ
いまんとこ大きなチョンボ無く順調よなぁ

しかし今回は難しいのう選択肢

メンバーが…
マリーシア、ユベロ、シリウス、ルーク、ロディ、セシル、ライアン…と言いたい所だが、アーマーナイトが居るのかぁ
ライアンの代わりにリンダで。
可能なレベルでガンガン成長させてたも。
コレで全員?

>西側
ルークとロディが壁。
背後からリンダが支援。
マルスとシーダがフォロー


>南側
ルオがこっちか。
主戦力はルオ・オグマ。
シリウスがユベロを庇う形で。
…余力があればリンダが来てほしいんだがなぁ・・・ダメだっけ;

マリーシアとジュリアンの方は任せた。


>箔をつけるだけ
なん…だと。。。

by ぽ村 (2012-09-14 01:14) 

おかのん

>いまんとこ大きなチョンボ無く順調
ウォレンの時に設問の難しさを痛感したので、危険な選択肢を出さなくなってる傾向あるかも。
迷われたら答えてくれないでは困るので。

今回は純粋に戦略面を出せる状況が出てきたので冒険。

ただ・・・・・・
元第七のメンツが、偏りはあるものの、どいつもこいつも強すぎです。生半可なことではうっかりも死にませんな。
アーマーナイトと同格の防御力がこんなにいるってどういうことよ。騎馬は上がりやすい方ではあるけど3、4回に1回程度のはず・・・・・・

>マリーシアとジュリアンの方は任せた。

ええ。東側のお宝探索と、総合回復を担当してもらいます。

by おかのん (2012-09-14 08:23) 

ぽ村

>>おかのん
をほほほ♪
敷居は低いほうが長く遊べるというのがヲレのゲーム哲学でしたの(特に複数人参加の場合)

>第七メンツ
心強いが、一方で戦死時の戦力の穴が大きそうだ。
他のも育成を心がけるか。。。
by ぽ村 (2012-09-14 11:43) 

おかのん

では続き。


「シーダは来てくれ。オグマも一度ここへ遺児達の奪還に来た事から内部構造は把握しているだろう。
宝物庫のものを持ち去られないように、ジュリアンはそちらに。
近衛隊は、ライアン以外は来てくれ。マリーシアもいざという時のために一緒に。
ライアンはゴードンと外の警戒を」

「マルス王子、ラングとの決着は是非とも我らの目の前で‥‥‥」
「そうだねシリウス殿。一緒に来てもらおう。
いいかな?」
「こ、怖いけど・・・・・・
これは、僕が目にしておかなきゃいけないことなんだよね」
「もちろん行くわ。この国を踏みにじった男の最後。
自らの手を下せないにしても、焼き付けておきたい」

「それぞれの率いる部隊を投入する。
突貫っ!!!!!!!!!!!」


オルベルン城の攻略が始まった。


 ・


「おおお、きたか『紅の剣士』ナバール!!
貴様の腕ならアリティア軍も敵ではあるまい!」

腰まである長い髪と、独特の衣服。鷹のような、しかし冷徹な目。
ラングは、奥の手としてナバールを雇っていた。

「無論だ。あのような雑多な軍は、数人ほど無惨に切り捨てるだけで足が止まる。
後は囲い込んでどうとでもするがいい」
「くっくっく。頼もしいことだ。
お前ならタリスの『英雄』オグマにも勝てるのだろう?
なにせそれを目的としていると聞いたからな。
ちょうどオグマはロレンスの味方をした流れでアリティア軍にいる。
遠慮はいらん、首をとって来い!!」

だが、それを聞いて、ナバールはひやりとした汗をかいた。

「な、何!? オグマさ・・・
オグマだと!?

い、言われるまでもない。奴を倒して最強の剣士の名を手に入れてくれる。
は、はっはー。ふわはっは!!?

そ、それでは俺は奴が来るのを隣の部屋で待つぞ!!」

彼の笑い声は引きつっていた。
何故かは不明だが。


 ・


「ファイアーっ!!!」
「うっぎゃあああああああ!!!!」

アーマーナイト部隊はあっさりと片付いた。
ワンランク上の鋼の装備なら、近衛隊の皆の力とあわせて、撃破が出来る程度であったのだ。
もちろん元々アーマーナイト向けの『魔法』を操るリンダも活躍。

「ふふん。俺の力ならもうアーマーナイトさえ敵じゃねえぜ!!」
「ふん、あんたは剣士を相手にしたら速さがおっつかないわよ。
そこへ行くとあたしは天馬騎士が相手でも再攻撃を繰り出す自信が・・・」
「セシルの剣は守りが犠牲となった速さだ。
痛恨の一撃を食らわないようにな」

などと言いながら、その戦いは危なげのないものであった。
一方、遠隔魔法『ウォーム』を多用してくる司祭などはシリウスの手槍に任せ、ジュリアンは宝物の確保に向かう。

と、そこへ。

一騎の騎馬が駆け込んでくる。

「マルス様っ!!!ご無事であられましたか!!」
「フレイ!!!それにノルンも!!」

彼らも暗黒戦争の英雄である。
『青の騎士』と呼ばれるフレイと、女弓師ノルン。

「アリティア城からなんとか脱出してまいりました。
皆とははぐれてしまいましたが・・・・・・」
「君らがこうして無事でいるんだ。皆もきっと無事さ。
よく駆けつけてくれた」

だが、アイシャは警戒を解かなかった。
それは彼らがどうこうではなく・・・・・・

一緒に来た兵士たちだった。

「そこの兵士、兜を取りなさい」

「え!? ええと、その」

「・・・・・・ふん。やっぱりね。アリティア軍では、こう言われたら『貴様に見せる素顔などない!!』と見栄を切りつつ、即座に脱ぐのが合図なのよ。貴方、敵ね!?」

「くっ、バレては仕方ない。おうともよ。我らはヴィックス団!!
この作戦が成功すればクライネ様直属にしていただけるのだァ!!
かかれえっ!!!!」
「アイシャ、そんな合図、僕は聞いてないけど」
「当然よ。『そんな合図があってたまるか。兜をかぶってない時はどうするんだ』って言ったら本物なのよ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


間抜けな一団だけあって、底抜けに弱い連中であった。
補充部隊が間に合わなかったとしか思えない。


「ぐ、ぐおおお・・・・・・
我らの悲願を・・・・・・がくっ」
「がくってセリフで言ったぞ」
「どこかの素人演劇集団かなんかじゃないのかこいつら」

あり得る話である。

ともかく、後顧の憂いは絶った。

「今後、集まってきた仲間は城内に入れないように」

アイシャの部下への指示もため息まじりである。

「は、そうだお嬢。これを伝えに来たんですが・・・・・・」
「ん?」

その情報は、聞き捨てならないものだった。




選択肢




ナバールが敵の傭兵に!?
恐るべき情報が手に入ったが、仲間となってくれるやも。

ただ、西の部屋と東の部屋、どちらにいるのかわからない。
オグマかシーダなら話すことは出来るはずだが・・・・・・?

1・オグマを東、シーダを西に
2・シーダを東、オグマを西に

ついに決戦!!
ラングは誰で止めを?

※任意で選択してください。
流れとしてはマルス、グルニア関係のシリウスや、ロレンスの仇ということでオグマ、主人公としてルオが、でもいいし、なんとか頑張ってユベロにというのもありかも。

ではどうぞ。
by おかのん (2012-09-14 22:09) 

ぽ村

>>おかのん
とうか産休♪

なんじゃ増援は弱かったのか…

>ナバール
どっちでもええんかのう?
(ころころ)
さいころ神もおっしゃってるので「1」で。

>とどめ
グルニアがマルスの傀儡国家じゃあないことを証明するにゃーユベロかな。
がんばってもらいましょ。


オマケ
アイシャ「ノルン?・・・・あああ、王子の二号さん!」
マルス「」
ノルン「(´∀`*)ポッ・・・・それは別世界の話です」
シーダ「マルス様、ちょっと話が」
マルス「いやだから」
シーダ「大丈夫ですから。 お い で 」
マルス「Σ(゚Д゚;)」

マジ「・・・・なんて話が、あったとか無かったとか。。。。」
サジ「暇だねぇお前も…いいからホラ、仕事しろよ。そこの廃材日暮れまでに片すんだろ?」
マジ「いや、ホント、聞いたんだってばよ!」
by ぽ村 (2012-09-15 01:20) 

久遠

マルス「いや、だから!! その別世界でノルンとステディなのは僕の親友でね!?
ってそもそも君、向こうではその彼となんだかイヤーンな感じなんだけど!?
そりゃパラレルな話を突っ込むのも女々しい気はするけど、前提として僕じゃないよアレ!?
じゃあなんで僕体育館裏にいるの!?」
シーダ「言いたいことはそれだけですか?」
マルス「ええええええちょ、まっ・・・・・・
えええええええ!?」

なんて理不尽なww

そういえばここにコメったの初めてかも。
by 久遠 (2012-09-15 01:47) 

ぽ村

>>久遠
恋人は親友に寝取られ(多分違う)
部下も同じく親友に寝取られ(・・・・?)
でも周囲には本人だと思われている!
ソレなんてエロゲーだい?!

>初コメ
そういやそうか
by ぽ村 (2012-09-15 02:22) 

おかのん

パラレルな話はともかく続きです。



その情報は、聞き捨てならないものだった。

「あの『紅の剣士』ナバールが敵の傭兵に!?」

暗黒戦争の英雄の一人である。
『英雄』オグマと肩を並べる凄腕の剣士だ。

確かに聞き流すことではない。だが・・・

「臆していても始まらない。
先に進もう」
「しかし、奥に通じる扉は二つあります。
挟撃を狙うなら二手に分けるべきですが・・・」
「オグマを東、シーダは西に行ってもらう。
それぞれ、会えば説得してみてくれ」

念のため、マルスはシーダと。
そして近衛隊の面々。
残りは東側に。

そして・・・・・・


 ・


「『ヴィックス団』は、罠にもならなかったようですね」
「そんな見れば分かることを言いに来たわけ?
いいのよ。どうせこの国は終わりだわ」
「我らの活動がしにくくなるだけで、この国の民にとってみれば、ここからが始まりでしょう」
「ふん・・・・・・
どうせあのハゲオヤジは気に食わなかったのよ。
あんな小物、死ねばいいの」

クライネとアイネ・・・カタリナは、良くも悪くもグルニアに思い入れはない。
彼らにあるのは、長への忠誠だけだ。

「次はローローが仕掛けるわ。
それなら無事にはすまないでしょ」
「どうでしょう。
ローローは今は『各地に散らばって』いるし、本領を発揮できないのでは?」
「そんな必要はないわ。奴らは仲間を見捨てないんでしょ?
そこを突けばいいのよ」
「・・・・・・彼らを、使うのですか」

敵味方とは、そう受け取る側の問題だ。
彼らは金のために動ける。
だが、アリティア軍の連中は、仲間を殺せない。

「さて、どう出るの??
偽善者のマルス様。ふふん」
「・・・・・・・・・・・・」


ラングも既に興味の範疇にない。


 ・


結論から言えば、ナバールは西の部屋にいた。

「!! ・・・剣士、ナバール・・・・・・

お願い、もう一度私たちに力を貸して!!
その力を振るう先を選ばぬというなら尚更。

今のアリティア軍には、あなたの力が必要なの!!」

シーダは必死の説得を始める。
アリティアを取り戻すには、協力者はいくらいても足りないだろう。
その中で、彼を仲間にできれば大きい。

「!?
なんだ、貴様は・・・・・・

まあいい。お前のような美しい娘の言うことなら無視するわけにもいかんな。
話を聞こうじゃあないか。
ここではなんだから奥の部屋でお茶でも・・・・・・」
「!!?っ」

ものすごい違和感であった。
確かに外観は似てなくもないが、言動が完全にありえなかった。

「あなた・・・ナバールではない!?
誰なの!!?」
「・・・ちぇ、バレちまったか。
オレはサムトー。ちったあ腕の立つ傭兵剣士さ。
騙したのは悪かったが、別に悪気があったわけじゃない。
よく間違えられるんで、面倒くさくなって、『ああそうだ俺がナバールだ』って言ってたら、気がついたらここで雇われてただけさ。
けどよー。あのラングってヤロー俺も嫌いなんだよねー。
そこ行くとかっわいいねキミ!
俺でよければうん力になったげるよ?
どう?」
「う、うん・・・・・・
あなたでもいいわ。力になってくれるなら・・・」

呆気にとられてか、シーダ姫もナチュラルにひどいことを言っている。
しかし、それさえ全く気にした様子がない。

「おっし決まり!
よろしく頼むぜ!」
「「・・・・・・・・・・・・」」

マルスもルオも思った。

((別にいらない))


 ・


アカネイアと決別することを心に決めてみれば、ラングなど恐るるに足らなかった。

「!! き、貴様は・・・・・・あの時の無礼な剣士!!」

怒り心頭のルオが出てくると、向こうもこちらを覚えていた。

「どっちが無礼者だよ。暗黒戦争の英雄を顎で使って。
あの時背中から切り刻んでやればよかった。
どのみち皇帝はアリティアを襲うつもりだったのなら」

ルオの目は完全にすわっていた。

「うおおおおおっ!!
貴様らのせいで、貴様らのせいでっ!!」
「自業自得、因果応報、虎の威をかる皮算用って感じかしら?」
「アイシャ、最後のはとても間違っている」
「ばっかロディ、ギャグに決まってんだろ」
「いや、どうみても相手がタヌキなんでつい間違えたとかじゃない?」

近衛隊のメンツの軽口も好き放題である。

「おのれらああああああああっ!!!」

ラングが持っている武器は手槍である。
確かに、遠近両用でなければ、弓などで遠巻きにされて終わりということはあるだろう。
しかし、武器性能自体の低い手槍では、守りの力にも優れた近衛隊の面々とまともに戦えるわけもなかった。

それぞれの、恨み辛みのこもった一刺しを受け、満身創痍となってゆく。

「ロレンス将軍の無念を晴らす!!」

オグマがアキレス腱を叩き切る。

「よくも我が国を・・・そしてグルニアを!!」

マルスがレイピアで腕の神経をねじり切る。

「があああああっ!!!!うぎゃあああああああああああっ!!!!!!!!!!!」

ラングは、無惨であった。

両方の入口からアリティア軍が流れ込み、玉座の裏の隠し通路も、何故か開かなかった。

勿論アイシャの仕業である。


ラングが、倒れこむ。

「ゆ、許してくれぇ・・・・・・ こ、皇帝の命令だったのだ・・・・・・
わしも、好きでやっていたのでは・・・・・・」

嘘なのはわかっていた。
民を苦しめずとも、グルニアやアリティアを陥れることは出来た。
娘をさらい、犯し殺すことも、略奪をすることも、全く必要なかったはずだ。

「黙れ」

低く、低く響いたのはシリウスの声だった。

ぞん。

そんな音と共に、ラングの舌と顎がかき消えた。
ダルマにされた上にあぎとを絶たれ、ぐしゃりと倒れこむ。



・・・・・・ユベロは、必死で心を保っていた。

優しかったみんなが、怒り狂って、ラングを嬲っていた。
自分も『この人は嫌い』だった。
ユミナにも、髪を引っ張ったりして乱暴だったし、優しかったロレンスが死んでしまったのはこの人のせいだっていうのも聞いた。
皇帝のせいだっていうのも嘘なのはちゃんとわかる。

それでも。


かわいそうだ。



だけど。





(ぼくは、ひどいことをされたら本気で怒るんだぞって、みんなに見せなきゃいけないんだ。
僕の国に勝手なことしたら許さないぞって、怒れなきゃダメなんだ。
そうじゃなきゃ、だれも僕のために頑張ろうって思わない。

僕だって、熱心に、わかりやすいように、でも、甘やかさずに教えてくれる先生が好きになっていった。
僕に一生懸命になってくれるから、僕もがんばれた。

なら。

僕もグルニアのみんなに、こくみんに、一生懸命でなきゃダメなんだ。
いくらこの人がかわいそうだと思っても、この人のしたことを許しちゃったらダメなんだ!!!)


マルスを見ていて、そう思った。

本当に、みんなに一生懸命で。
みんなのことを大好きな人で。

だから。

アリティアが攻められた時に、泣いて、怒って。
必ず取り戻すと誓って。

グルニアのことだって、本気で心配して。

僕の代わりに、取り戻そうとしてくれた。


ぼくも、おもった。

この人のために一生懸命になって、そして。



ちゃんと助けになれるだけの力が欲しい。



なら。

「・・・・・・ぼくにも、やらせて」


何故だろう。

オグマの叫びより大きく、マルスの言葉よりはっきり、シリウスの声より低く響いた。


皆が静まり返り、その道をあけた。


「わが手のひらに、かぜよみちよ。やいばとなって、わがてきをきりきざめ・・・・・・」

ゴォッ!!!!

「風刃烈閃っ!!!! シェイバーーーッ!!!」


ビシャアァッ!!!!!!

「・・・・・・っ!!!!!!!」


文字通り、八つ裂きとなったラングは、完全に絶命した。

村でウェンデルから託されたというシェイバーだった。

お守り替わりぐらいに皆思っていた。

違った。


涙を流し、ふるえながらであっても。
いや、恐怖の中にもかかわらず、やらせて、と呟いた彼だからこそ。

シリウスが膝をついた。

今こそが、シリウスが本当に彼の騎士となった瞬間なのだろう。


ユベロは彼の肩に手刀をおいた。

騎士と名のつくものは、一人残らず心を震わせた。



 ・



グルニアは解放された。


わずかな時間も立たぬうちに、外から地鳴りのような声が聞こえた。


グルニアの民が開放を喜び、集まってきたのである。



おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお


止まぬ声。


「彼らが、彼らこそが民です。
貴方を守り、貴方が守らねばならぬ者達です。

貴方がここにいることを、自分の幸せが続いてゆくことと同じ意味を持っていると信じている人たち。

貴方がこれから何をなすかによって、不幸にも幸福にもなる場所に生きている、生きていこうとしている人たち。

彼らの今の顔を忘れてはなりません。


貴方がここにいること。
何を背負っているのかということ。

貴方に一生懸命な人たちが、ここで微笑んでいることを・・・・・・」


ユベロは、そのことを正しく理解した。
おどおどとはせず、苦い顔さえせず、ただ皆の方を向いて、頷いた。

その横顔には、幼いながらも風格があった。

ユミナは、それを見て、皆と同じように微笑んで。

彼と同じように、皆を見て頷いた。


悪の巣は潰え。

グルニアが、立つ。


第6章 悪の巣 終




・・・・・・はい。

ここで、グルニア開放編終了と相成ります。
ユベロに止めというのは演出上やりやすかったです。
立派な王様になって欲しいですね。

モノローグのとこなんか自分で書いてて泣いてしまいましたww
(/ω\)ハズカシーィ

僕の国で勝手なことをしたら許さないぞって怒れなきゃダメなんだ、なんて。

どっかの党にはない思いですねえ。(しみじみ)

ここで一区切りですね。前日編~グルニア解放編ってとこで。

次からは、西方逃亡劇編~アンリの道編とでもいう話が始まります。

でわそちらでまた~

by おかのん (2012-09-17 22:45) 

ぽ村

>>おかのん
投下さんきゅ♪

にせ・・・ものだとう・・・・

期待させやがって。。。
そういや5星にも居たなぁそんなの


ユミナ「立派だったわよユベロ」
チビ「なおーん」
ユベロ「(∀`*ゞ)エヘヘありがとう…って、ユミナ…猫が頭に乗ってるよ?」
ユミナ「(;゚∀゚)=3ハァハァかわいいいいいいでしょ!?」
ユベロ「えあうん(何でかな素直に喜べない)」
シリウス「(そっと剣に手が行く)」
ユミナ「かみ…シリウスもこの子いじめたらダメなんだからね?」
シリウス「・・・・・・・」
チビ「(・ω・)ジーッ」
シリウス「(; ・`д・´)!?」


ロディ「怖いもの知らずだなあの猫…;」
アイシャ「戦闘中に居ないと思っていたら、シーダ姫に付いて来たサムトーってボンクラの頭の上にも乗ってたそうよ?」
ロディ「容赦も無いな…」
by ぽ村 (2012-09-18 19:47) 

おかのん

>ナバールの偽物
オグマだと『ケリつけたらあ』とばかりにかまえられて、慌てて正体バラします。
元はオグマの剣闘士時代の仲間で、オグマには何度も命を救われたことが。
また、このとき彼の口から語られるエピソードは、丸々『天使たちの鎮魂詩』のシーダ編です。


それでは続き。


前回告知通り、ここから西方逃亡劇編~アンリの道編です。
記事分割するならここかな?
というかお手数ですけどして欲しいです。
投稿するたびコメント欄まで移動すんのが長い・・・


第6章外伝 傭兵部隊

オルベルン城に捕らえられていた者たちの中には、なんとウェンデル司祭がいた。

「こんなところに!!
しかし、ご無事で何よりです」
「ラングは、私が王子たちと懇意なのを知っていて、私を捕らえたようです。
私にはガトー様から託された使命があるというのに、とんだ時間をくってしまいました」
「大賢者ガトー様から?
一体どんな使命を・・・」
「王子にならお話しても良いでしょう。
一年前の暗黒戦争のおり、ガーネフと戦う術を持つため、暗黒魔法マフーを破るために、スターライトという魔法をガトー様に授けていただいた事は記憶に新しいかと存じます。
その時基となったのは、星と光のオーブというものでしたね。
その片割れ、星のオーブは、その中に12星座の星の並びをうつす宝玉。
このオーブは、その時の衝撃で12のかけらに分かれ、大陸中に飛び散ってしまったというのです。

この『オーブ』は本来5つあり、ひとところに収めてこそ意味があり、失われたままでは、世界のバランスを崩してしまうと言われています」

「!!!!??
話が大きすぎる気がします。にわかに信じ難い。
しかし、ガトー様から伝え聞いたと司祭がおっしゃるのなら、疑うべき話ではない。
それに・・・・・・

今思い当たりました。
その、星の欠片というのは、これのことではないですか?」

マルスは、トラースを倒して手に入れた小さな宝玉を見せた。
アイシャがリュッケから手に入れたものも。

「おお・・・おおお!!!
間違いありませぬ、これです!!!
これを12個集めて、ガトー様のもとへゆかねば!!」
「我々はこれからカシミア大橋を渡ってアリティアに戻り、アカネイアと戦い我が国を奪還します。
その中で手に入れることがあればお渡ししますし、事が片付いた後ならご協力します」
「・・・・・・うむ、そうですな。どちらも機を逃してはならぬこと。
私もお供しまする。
ああそれと、ラーマン神殿には足を運んでくださらぬか。
あの場所には古代の宝物が納められている。
星の欠片も紛れているやも」
「わかりました。通り道でもありますし、行きましょう!!」

アリティアを目指す中、まずラーマン神殿によることとなった。

グルニアは開放したばかりである。アリティア軍全軍で進軍し、せっかく拠点を肩代わりしてくれるグルニアを失うわけにもいかない。

またいくらかの仲間たちに任せて行くべきであろう。

マルスはジェイガン、ルオやアイシャと相談し、連れて行くメンバーを決めていった。



選択肢

はいそれでは、留守番選びです。
チビに頭の上に乗られたメンツとも言えますな。

今現在居るのは、マルスとルオと・・・

アリティア軍、ゴードン、ドーガ、フレイ、ノルン、シーダ。
近衛隊、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、ジュリアン、パオラ、カチュア。
グルニアの人々、マリーシア、ユミナ、ユベロ、シリウス。
その他、リンダ、リフ、カシム、オグマ、バーツ、サムトー、リカード、ウェンデル。

となります。


マルス、ルオ、シーダ。
ジュリアン、シリウス、リンダ、オグマ、ウェンデルは同行することにします。

なので、それ以外のメンツ・・・

アリティア軍、ゴードン、ドーガ、フレイ、ノルン。
近衛隊、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
マケドニアの方々、パオラ、カチュア。
グルニアの人々、マリーシア、ユミナ、ユベロ。
その他、リフ、カシム、バーツ、サムトー、リカード。

この中でグルニアに残してゆくメンバーを、最低でも7人選んでください。
(それ以上も可)

追加条件

ユベロとユミナのどちらか一人(両方も可)は残してください。
グルニア開放の象徴ですから。

by おかのん (2012-09-19 15:35) 

ぽ村

>>おかのん
投下サンクス

>記事分割
前向きに検討しましょ♪
もちっと待っててね。


・・・・シリウスはおいていけねーのかよ
(・д・)チッ

それではサヨナラの時間がやってまいりました!!!!
チビ「な~ご♪」

ユミナ、リフ、カシム、サムトー、ドーガ、フレイ、ノルン、ゴードン、パオラ
の!
8名にけってええええええ!!!!

やっぱりな人から、他所で活躍した方々も軒並み外す方向で( ´∀`)bグッ!


リカード「じゃあ早速二軍行きの準備を…」
ジュリアン「お前、駐留組に呼ばれてないぜ?」
リカード「(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)・・・・なんでっすか?」
ジュリアン「俺が聞きてぇよ。。。。」
by ぽ村 (2012-09-19 19:32) 

おかのん

グルニア編の写真を一応、いつもの「私のブログのあっぷろーだーから」で。
お願いしまする。

リカード超意外。
意図があるなら記述してもらっていいですか?参考にします。

ノルンはライアンが、フレイは騎馬もういらない、サムトーに至っては・・・あれ?
剣士は初めてか。
(新・紋章では傭兵の他に『剣士』というのがあり、ナバール、アテナなどはこのクラス。
傭兵がバランス型なのに比べ、剣士は速さと必殺率が売り)
新規参入組がもう一つですね。

by おかのん (2012-09-20 14:07) 

かのん

ではでは続きを。


「シリウス、君は僕らと来たいという話だったけど、いいのかい?」
「というと?」
「いや、ほら・・・ ユベロ王子と・・・
そうだ。君達は主従の儀式をしていただろう」
「ああ。しかし、私にはやらねばならぬことが出来た。グルニアはもう大丈夫だ。なぜなら・・・
アリティア軍がアリティアを取り戻すための足がかりにしたからだ」
「・・・・・・」

成る程。
ここを死守する意思があるのなら、自分が是が非にでもここにいる事もないということか。

「何より、ユベロ王子が同行を希望している。
無理もない。
幼少時代の殆どを人質として石牢で過ごされ、ウェンデル司祭に預けられたあとも、戦場を見ることはなかった。
活気のある市場や、遊戯や見世物も。
興味があるというだけではない。民の生活を知らねばという使命感もあろう。
なれば、出来うる限りお望みのようにして差し上げたい。
となると、次期王位継承者であるユベロ殿下には、私が直々につきたいのだ」
「・・・・・・わかった」

シリウスほどの男が残ってくれれば、連れて行ける仲間ももう少し増やせたが、こうなると、信のおけるアリティア騎士を十二分に配置せねばならないだろう。

そのへんも加味し、ゴードン、ドーガ、フレイ、ノルン、そしてサムトーに残ってもらうこととなった。このメンツでユミナ王女を守ることとなる。

また、アカネイアを完全に敵に回したとなると、マケドニアの方にもいくらか増援を送っておかねば不安が残る。
カシム、リフ、パオラにそちらに行ってもらうこととなった。

マケドニアの方は、アランなら実務能力もあるし、マチスやウォレンなど、地元の有力者がいる。
それでパオラに帰ってもらえば、十分すぎる統治ができるだろう。

「パオラさんの飛兵という特性は、私としては手放したくなかったですけどね。
彼女の腕のほどは、カチュアさんにも劣りません。人心掌握や指揮能力に至っては、我が軍でも指折りです」
「だからこそ、マケドニアの憂いが完全に払拭できる。
手痛い戦力減退だけど、メリットも大きい」

こういう話だと、ルオは、蚊帳の外とはいかないが、あまり口を出す場面がない。
その通りだなあという話がとなりで飛び交うだけだ。

「ルオは何か意見はあるかい?」
「・・・あ、はい。
えーと・・・

いや、特に。

これで、アリティアを取り戻すための進軍部隊は、

アリティア騎士は僕を含む近衛隊、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。そしてシーダ様。
そして、シーダ様の希望でオグマ殿。
星の欠片の捜索で同行されるウェンデル司祭。
ユベロ王子とお付きのシリウス殿。
本人の強い希望でリンダさんとカチュアさんとマリーシア。
そしてバーツ殿と・・・
ジュリアン殿とリカード。

アイシャの『飛兵』に関する危惧も、シーダ様を戦力としてみていいのかは僕の口からは言い出しにくいですが、助力していただけるなら心強いです。
羽のように軽い『ウイングスピアー』は、騎士や重騎士の鎧の隙間を突くのに適していると聞きます。

それぞれの武器に精通しているものはいるようですし、主力となる騎馬は十分。
十分かと」
「・・・うん。問題ないだろう。
準備が終わり次第、進軍にかかろう」


マルス、ルオ、近衛隊のルーク、ロディ、セシル、ライアン。そしてシーダ。
オグマ。ウェンデル司祭。ユベロとシリウス。
リンダとカチュアとマリーシア。
バーツ、ジュリアン、リカード。

2日後、進軍は開始された。


 ・


ユミナ王女は気丈に振舞っていた。
既にノルンらアリティア騎士とは打ち解けているようなので大丈夫だろう。
それでもいつまでも手を振っている姿には後ろ髪を引かれた。

まずはラーマン神殿を目指すわけだが、グルニア領内でもあるし、あっさりと着くはずであった。

しかし・・・・・・


「マルス様ーーーーーーーーーっ!!」
「カチュア。何か見つけたのかい?」
「はっ。この先の砦に傭兵団が伏兵を置いているのが見えました!」

ここはグルニア領内だ。
そこでマルス達が聞いていない作戦行動をとっている時点で敵なのは確定だ。

「どうするかな・・・
傭兵団の一団くらいなら遅れを取るわけもないが、大掛かりな罠に万一かかって、被害を受けてもつまらない」
「僕が先行してきましょうか?」
「私もそれがいいと思いますぞ。ルオ程の剛の者なら、多少の小細工はものともしますまい」
「・・・分かった。
部隊を選抜して先行してくれ。
それから、僕も行く」

皆、『またか』という顔をする。
止めても無駄なのもわかっていた。

「来ないでくださいとはもはや言いません。僕も」
「しかし、王子はこの軍『そのもの』と言える重要な存在である事を忘れないでください。
王子が戦死されれば、みな、祖国も大陸の未来も投げ捨て、その場でそっ首を自分で切り落とすつもりでいると覚えておいてくださいね」

横からぼそりととんでもない事をアイシャが言う。

「あ、アイシャ・・・」
「それくらい言わないとダメよこの人は。
みんなを大切に思ってるのに、そのみんながそれ以上に自分を思っていることにピンと来てないんだもん。
それともルオ。みんな、マルス様をむざむざ死なせたら、みんなその後まともに生きていけると思う?」
「・・・・・・」

二の句が告げない。

「そんなわけで。
万一にも倒れないでくださいよ」
「うん」

王子のその声は若干震えていた。
感じるものがあったのかもしれない。
ならばなんとかなるだろう。

ルオは、先行させる部隊を選ぶ。


 ・


「あんた達は、あんた達自身が人質なわけ。
暗黒戦争を一緒に戦った仲間なんでしょう?
アレだけの仕打ちを受けたハーディン皇帝にだって、憎しみを持ちきれてるとは言えないんだもの。

さあ、行きなさい!」

「・・・・・・」

クライネに雇われて持ち場の砦につき、アリティア軍を待つのは、かつての仲間、ラディとシーザであった。 

「ウキキキキキキ。せいぜいがんばれー」



選択肢


ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
そしてシーダ。
オグマ。ウェンデル。ユベロとシリウス。
リンダとカチュアとマリーシア。
バーツ、ジュリアン、リカード。

この中から5人を選んでください。

また、このマップは橋、川が多く、乱戦状態になります。飛兵や、盗賊、ロード(マルス)などを使って川を無視した動きができると便利ではあります。
クラスチェンジ後はいくらか川を渡れますが、マスタープルフを使う場合は明記を。

シーザ、ラディは本気でかかってきます。
また、完全にマルス狙いで来ます。
どう対処しますか?

1・こっちからは手を出さないにしても、反撃で死んだらしょうがないということにする。
2・他の敵と同じように手加減抜きで潰す。
3・マルスが剣を鞘に収めたまま囮になり、その隙に他を全滅させる。


自分で書いてて「これ正解あんの!?」と思いましたが、逆にこれしかないんですよねー・・・

ではどうぞー。

by かのん (2012-09-20 21:56) 

ぽ村

>>おかのん と かのん

>リカード
そりゃー決まってるジュリアンの代打要員だ。
ジュリアン死んで盗賊居ないは困るし!

あとは…あれ…
脱力要員?
サジマジも居ないし、こういうヤツは必要でしょー

オーブ関係の話が前の回に出たので、ルオちんがもうちょっと食いついても良かったかも。


エー・・・
MAPは狭くて混戦模様の様子

ロディ、セシル、ライアン、シーダ、マリーシア
かな?
下に砦があるようなので、いったん引いて、そっちを拠点にしてもいいかも知れん。
あとは壁を作ってお得意の各個撃破の巻

>シーザとラディ
仲間になるっぽいけど、犠牲が大きそうだな。
なので積極的でなくても死んでもいいや
1。
うちの軍の強固な壁にお相手願おう。

転職は基本レベルMAXまで粘ったほうがヨイ?
by ぽ村 (2012-09-21 02:47) 

ぽ村

グルニア編の画像もうp!

これでココの画像は締めくくり?

新記事は最初の画像つきでいきたいな…

…カシムがmob兵かと思うほど弱弱しい顔しとるな;
by ぽ村 (2012-09-21 13:00) 

ぽ村

リカードのポジション…ふと思いついたことなんだが…

リカード「( ノ゚Д゚)ヨッ!新米のホープ!これからいいところつれってってやるよ来いw」
ルオ「ほえ?」
ユベロ「?」
リカード「お、王子様も来るかい?( ´∀`)bグッ!」
ユベロ「(∩´∀`)∩ワーイ」





リカード「あ、リフさんも来てたんですか?」
リフ「当然ぢゃ!居残り組のワシは、遠征組のオナゴと今生の別れになるかも知れんからの・・・・」
リカード「演技でもないw」
ルオ「あの…ここって…」

リフ「みてわからんのか、男のロマン、水浴び場」
リカード「…を、一望できる場所」
ユベロ「?キョロo(゚Д゚ = ゚Д゚)o キョロ?」
ルオ「ぼ…俺、帰ります。王子様もいこ?」
リカード「バカ立つな!!!」
リフ「あっちは王族もおるんじゃぞ?見つかってみろ死ねる」
ルオ「・・・・・じゃあ。そこで目も耳も閉じてます」
リカード「ムッツリのチキン野郎が」
ルオ「な、何とでも言ってください;」
リフ「おおお、アイシャさん来たぞ」
ルオ「わわわ、み、見ないでよ!僕だってあんまり見たことなんだから!」


・・
・・・

リカード「あんまり?」
リフ「前に見たことあるのかの?」
ルオ「え、ちょ、ちょっとだけ・・・・・・」
リカード「意外だ…聞かせてよ後輩」
ルオ「え、あ、いや、その。。。あれ?王子様は?」
リフ「おお、あそこに。」


ユベロ「ぼくも入るー!三(∩´∀`)∩」


リカード「ああああ、バカあああああ!」

カチュア「誰か居るんですか?
( ^ω^メ)ニコニコ」

「「「Σ(゚∀゚ノ)ノキャー」」」


的な、こう、青少年の必要悪的な…
by ぽ村 (2012-09-21 14:27) 

おかのん

>オーブ関係の話にルオちん食いついても
あの場にはルオいませんし。
次回出すかも。

>青少年の必要悪的な
うん、まあ・・・そのへんはそちらにお任せしたいと思います。
このノリは私は持ってないので。
なかなか良い対比になるですよこれ。

アルタイルは久遠の悪ノリをそのまま使わないといけないので、かなり苦労してるし、この話がだいたい2日に一本、アルタイルの続きと、月一の遠子先輩、新作のオリジナルの時間も取りたい、しかも今度職場で移動食らってもう限界ですw;

>転職
今すぐ欲しい戦力のために、攻略上する人はいます。
上級職LVMAXって作れても2.3人くらいなので、どっちみち40回ステータスUPしないなら、12,3でいいや、という。
私は基本しません。ルナやマニアックならやむを得ずすることはありますが、ノーマルではする意味があまりないので。
しかし、前述の通り、して大損すると言うほどでもないのも確か。むしろ戦略の自由度が早いうちに広がるという意味では、戦術の一つであるとは思います。


by おかのん (2012-09-21 20:31) 

ぽ村

>>おかのん
>オーブ
そっか。
ほいほい機密が漏洩する組織ってのもアレだしな。
・・・・・アレだしな!

>必要悪
うm、ではそっちは本編で、こっちは裏でにぎやかにやろう。
やはりリカードは残しておいて正解だったな。
TRPGでは何と言われようと本筋とあまり関係ないパートほど力入れてたヲレw

>限界
趣味はなーストレスの逃げ道ではあってもストレスをためる場所ではあってはならんけー。
多少ペースが遅れてもかまわないから、無理せんといて。
…職場の移動・・・・・・栄転?

>転職
とりあえず、戦力的に足りてない感は感じないので、そのままでも大丈夫かなぁ・・・・
by ぽ村 (2012-09-22 01:49) 

ぽ村

~一時間後~
ロディ「…三人ともなんで正座;」
ルオ「ちょっと・・・」
ルーク「それになんでリカードだけボコボコにされてるんだ・・・」
リカード「ひょっほ・・・」

ルーク「爺さん、何があったんだ?老人にひでぇ仕打ちしやがる!」
リフ「実はの…ゴニョゴニョ…(ノ゚д゚(; ̄Д ̄)」

ルーク「ぬおおおおお!?・・・今度よお、俺も連れてってくれそこに!」
ロディ「」


~翌日~
バーツ「新入り…にリフさん。何かやったのか?新入りのほうは正座の上にボコボコって・・・」
ルーク「ひょっほ・・・」
リフ「実はの…(ry」
by ぽ村 (2012-09-22 02:04) 

おかのん

>下の砦で云々
それやると確実にラディとシーザ死にます。
一応1なので、死んだらしょうがないにしても殺さない方向で。

ちなみに今回正解は3。
橋でマルス自ら壁にならないとダメ。
しかしある程度育ってないと実際返り討ちにされます。
育ち過ぎてると返り討ちにしてしまいます。
ひでえ(つд⊂)



つづきー。



クライネに雇われて持ち場の砦につき、アリティア軍を待つのは、かつての仲間、ラディとシーザであった。 

「ウキキキキキキ。せいぜいがんばれー」


程なくして、知らせが入る。
包囲が成功したと。


 ・


「やった!!成功だよシーザ!!
これで、あいつらを倒せれば、金が手に入る。
あの子の病気を治してあげられる・・・!!」

シーザの妹は、病にかかっていた。
治らない病気でもない。しかし、ある程度の間薬を飲み続けねばならず、その薬も高価だった。

「ラディ、今更だが、お前が俺の私情に付き合うことはない」
「ほんとに今更だね。でも、俺だって俺の私情さ。
シーザの力になりたい、それだけだ。
ここまでのエゴがあるかい?」
「わかった。
・・・・・・感謝する。

行くぞ!!」

どんな戦いにも、命はかかっている。
これが美談であるわけもない。
それでも。

それでも。


  ・


アイシャの報告から割れた、傭兵団の正体。
それはかつての仲間であった。

「シーザと・・・ラディ!?」

金で動く傭兵を、雇っただけのこと。そういってしまえばそれまでだ。
しかし。
マルスは方針転換をする。

「応戦は仕方ない、だが、出来るだけ将の撃破を目標にして、降伏を促す!!」

みな、そう言うだろうと思っていた。
それゆえに行動は迅速であった。

「ライアン!! 対岸から敵将を足止めしろ!!
セシル、ロディ!! 左右の橋を封鎖してくれ!!
シーダ様はマリーシアを守りつつ、弓の届かない所へ!!
僕は・・・彼らの相手をする!!」

ルオは目の前にいるアーマーナイトを打ち倒す。
ロディとセシルは・・・

「『倒さない』戦いをするなら、こういうものが」
「役に立つわね!!」

彼らが持ち出したのは、グルニアで市民が差し入れてくれた物資の一部だった。

ロクに切れないなまくらや、穂先のない物干し竿。

しかし確かにこれは便利であった。
倒しきれないということは、次の敵の相手をせず、あしらう事が出来るという事だ。

今回のような戦いでこそ威力を発揮するものだった。

「いっけええええっ!!!」

ヒュガッ!!!!

ライアンの放った、ゴードン愛用の弓からの一撃は、相手の将の眉間を一発で貫いた。

「え・・・」

「ウ・・・ウギ?
こ、これで終わり??」

よくよく見れば、それはカタリナを迎えに来た仮面の男であった。


  ・


将を失って総崩れとなった傭兵団の捕縛はいと安かった。

「・・・・・・完敗だ。
どうとでもしてくれ」

シーザもラディももう気力はない。

「なら、頼みがある。
君たちを雇いたい」

「!?」

驚いたのはシーザとラディだけだった。

「気持ちは嬉しいが、俺たちは傭兵だ。金で動く。
国を失ったアリティア軍に、そんな金はないだろう」

「あるさ!!」

その声は、ルオだった。

「僕達は必ずアリティアを取り戻す。そうすれば金はできる」
「・・・・・・
本気で、アカネイアと戦うつもりなのか?」

続いて、アイシャが口を挟んできた。

「どう取ろうと勝手だけど、あたし達はそうするしかないのよ。
それに、それはあなたたちも同じでしょう?
任務に失敗した以上、今回の報酬は出ないのよね?
しかもそれで信頼をなくした傭兵団を、この先誰か雇うとでも??
後がないのはお互い様よ。

ついでに言わせてもらえば。


私達の系列の盗賊ギルドの拠点の一つに『リミエアーディル』の花の群生地があるんだけど、興味ないかしら?」
「!!!!!」

リミエアーディルとは、『とある』病気に効くとされる、僻地にしかない、手に入れるのが困難な薬草だ。
当然高価だが、それは希少性によるものなのである。

「・・・・・・全部お見通しというわけか」
「どんなことをしても成し遂げたいことがあるなら、それを叶えてあげることは最大の枷になるわ。
信用だけで生きる傭兵は尚更ね」

もう、決まったようなものだった。
というより、断る理由がない。

「オレ達はアリティア軍に忠誠を誓おう」


また、かつての仲間が集まったのであった。


 ・


その、少し前。

この戦いを見下ろしていた二人がいた。

「うっわ。あっさりと負けたわねえ。
・・・あんたのニセモノ」

それは、クライネと。

「いあいあ、偽物とは違う。
オレ達、みんな本物。全員がオレ」

あの、仮面の男であった。

「どうでもいいわ。で、どうすんの?」
「あいつら強い。今度はオレ達、『全員』でかかる」
「・・・ま、勝手にしなさい」

猿が笑うような奇妙な笑い声が、森に静かにこだました。


 ・


「そうだルオ。『オーブ』の話なんだけど」
「え・・・ な、何かわかったの!?」

行軍中の雑談であるが、アイシャはこういう時にさらっと重要なことを言う。

「わかったというか・・・
ほら、こないだの。トラースの持ってた、小さな星座の入った宝玉」
「ああ、うん」
「アレに似た物を発見したら、マルス王子かウェンデル司祭に報告しろって言われたでしょ」
「言われた」
「5大オーブと呼ばれる物のうち、光と星はスターライトという魔術書のために、先の大戦で大賢者ガトーが使ったとされているわ。
そのうちの『星のオーブ』は、『十二星座のすべてを小さな真珠のような星の並びで写す、透き通った蒼きオーブ』だそうよ」
「へえ・・・・・・


・・・・・・って!!!!」

「そう、いろんな部分でトラースが持ってたものと重なるでしょ?
しかもそれを『見つけたら報告しろ』って言われてるってことは、探してるわけよね。
しかも、知ってる二つが、十二星座のいずれかの星の並びを移しているとなると、全部で十二個?
そして、大賢者ガトーとつながりの深いウェンデル司祭とあってすぐにその命令が出てるんだから、もう間違いないんじゃない?」
「ウェンデル司祭の使命は、『星のオーブ』のかけらを集めるってことだと!?」
「となると、ルオはこの戦い、一抜けたは出来ないわね」

そもそもする気もなかったが、これは良い知らせであった。
自分がこの世界に放り出されることになった原因なのではないかと考えた、『世界のバランスが崩れる』原因となった、『失われたオーブ』の話。
その内の一つに、かなり近い位置に今いるのかもしれないのだ。

「アイシャ」
「ん?」
「ありがとう」
「ん」

礼を言う彼の声音は、心地いい。
それは彼女にとって、何より大切なことだ。

第6章外伝 傭兵部隊 終わり

by おかのん (2012-09-22 22:24) 

おかのん

期間短めですが、画像を撮りましたのでまた「あっぷろーだー」からよろしくです(∩´∀`)
by おかのん (2012-09-23 12:05) 

ぽ村

>>おかのん

投下サンクス。
作戦については…
「シーザかラディ、どっちか一方を撃破して突破口をつくり、片方を生かす」
があっても良かったな。
と言うか、真っ先に浮かんだのがこの作先ってヲレドライすぎ?

ウチのマルスじゃ育ててないし返り討ちになりそうだ;

とりあえず、苦労したかもしれぬ
( ゚ω^ )ゝ 乙であります!

>mob
(;・∀・) ナン!
(; ∀・)・ デス!!
(; ∀ )・・ トー!!!
恐るべきmob系能力



寸劇
リカード「で、さー・・・どうも上の人達が探してるのが、星の入った宝玉らしいんすよー」
ジュリアン「( ´_ゝ`)フーン」
リカード「各地に散らばったそれを、全部で7つ集めると、ドラゴンが出て来て、何でも願いを一つ…いや、三つだったかな?かなえてくr…」
ジュリアン「先いくぞ」
リカード「ああああ、兄貴待って!本当ですってば、さっきそこで聞いたんですよ兄貴ー!」


>うpろーだー
げっとしたびん。
近々コイツで新規記事立ち上げるか…
by ぽ村 (2012-09-23 13:59) 

おかのん

>恐るべきmob系能力

なんのことでせう・・・
ローローの偽物話?

>どっちか一方を撃破

その発想はなかったワー・・・

選択肢の一つとしてありですね。実際一人だけなら楽だったはず。
まあどっちにしろクリア出来たらしいので。


では続きー。



第7章 紅の剣士


ラーマン神殿は、カシミア大橋のたもとにある。
古代の至宝が数多く残されていると言われる上、神聖な場所として立ち入りを禁じられている。
唯一立ち入る許可を得られるのは、大賢者ガトーと、その命をおびた者のみ。

しかし・・・


 ・


「はあ・・・・・・はあ・・・・・・

もうダメ・・・・・・

好きにすればいいでしょ!!
ああもう、ついてなーい!!!
あたしの人生ってなんだったのかしら!?」

フィーナはやけくそになっていた。
踊るのは嫌いではないが、先にいた一座は待遇が悪すぎた。というか扱いが奴隷並みだった。
しかも座長のセクハラもひどかった。
しかし逃げ出してみれば、今度は盗賊団に見つかり追い回される始末。そして今しがた力尽きたところである。

なのだが。
彼女は悪運はあるようだった。

「・・・・・・女、お前は生に意味があると思うか」

その男は、盗賊団の用心棒だった。
長い黒髪と、赤いその服はその筋では有名だが、フィーナは知らなかった。

「? 変なこと聞くのね。
あるに決まってるじゃない。『楽しい』ことよ!!
私はこれでも、自分の踊りで、みんなに『楽しい』をあげてきたの。
だから、その分くらい私も『楽しい』が欲しかったのよ」
「・・・・・・」
「疑うの? じゃあちょっと見てみなさい!!」

彼女は息を切らしていたことも忘れ、歌い踊りだす。
そして、その踊りは確かに楽しさをはらみ、心を浮き立たせ、活力を与えた。

パチ、パチ、パチ。

男は、知らず手をたたいていた自分自身に驚いた。
何かに賞賛を送る。
それは先の大戦の中の英雄達にもした覚えがなかった。

「あら、ふふふ。ありがと!
あなた、陰気そうに見えるけど、意外と素直な性根の人なのかもね。それに驚いた顔がなんだか可愛いわ」

自分を見て『可愛い』などといった女も初めてだった。

「・・・・・・気が変わった。
女、このかこみを抜けて南に下れば、アリティア軍がいるはずだ。そこまで逃げるぞ」
「え、え?
あなた、盗賊の用心棒なんじゃないの?」
「来るのか来ないのか」
「い、行く!
でも、どうしていきなり・・・

あ! 分かった。私が可愛いから恋に落ちちゃったんでしょ!!
もう、私ったら罪な女よね。
でも、私のいい人になりたいなら、その伸ばしっぱなしの髪を何とかしないと。
目元までかかる前髪なんてダメダメよ。
それから・・・・・・」
「・・・・・・」

完全に無視して歩き出す。

「ってちょっとおいてかないでぇーーー!
あ、そうだ。ねえ、名前くらい教えてよ」
「・・・・・・ナバールだ」


 ・


アリティア軍の天幕では、お決まりの軍議の時間であった。

「・・・アイシャに集めてきてもらった情報によると、カシミア大橋にはアストリアがいるようだ」
「! 『アカネイアの守り刀』・・・・・・
アストリア・・・・!!」

シーダやオグマ、ウェンデル司祭など、前大戦の英雄達には記憶に新しい。

「彼らとは戦いたくないし、正直勝ち目がない」
「一人一人がアストリア殿に匹敵する勇者で、アカネイア製の銀の剣を携えています。
ただ、彼らの任務はカシミア大橋の防衛のはず。いずれ渡らねばと思うと頭が痛いですが、今は気にせずおきましょう」
「うん。まずラーマン神殿だ。
深い森に囲まれているから慎重に・・・」

「マルス様ーーーっ!!!」

駆け込んできたのは、ラーマン神殿の様子を見に行かせたカチュアであった。

「どうしたの!?」
「ラーマン神殿が、盗掘されたようです!!
蜘蛛の子が散るように盗賊が出て来て・・・!!」
「なんだって!?」
「しかも、アカネイア軍が進軍を!!
アストリア殿の部隊ではありませんが、こちらに攻撃をかけてきています!!」


マルスは即座に命令を下した。




選択肢

まずはメンバー選びです。

ルオ、ルーク、ロディ、セシル、ライアン。
そしてシーダ。
オグマ。ウェンデル。ユベロとシリウス。
リンダとカチュアとマリーシア。
バーツ、シーザ、ラディ、ジュリアン、リカード。


この中から任意の9人となりますが・・・
次の選択ともあわせて考えてください。

「森の中」という動きにくい場所に、盗賊退治の部隊を送ることになります。
森では騎馬も人も動きは鈍く、自由に動けるのは飛兵くらいと言えるでしょう。
しかし、単独行動が多いことを見越しての『ペガサスナイトの育成』がなされていないので、飛兵にも不安があります。
以上のことをふまえて考えてください。

1・アカネイア軍を迎え撃つ、ならびに伏兵に備える部隊も必要な事を考えた上で、何人、そして誰を盗賊退治に向かわせるか。

2・盗賊退治の分隊に傷薬などを携帯させるか、加えて強力な武器をチョイスするかどうか。

3・ナバールの行動。そばにいる盗賊達を叩き伏せるか、フィーナを守って逃げる事に徹するか。
(盗賊達は逃げの一手の上、貴重なドロップアイテムを所持しています。しかし本隊からの援軍と協力してならともかく、一人ではきついです)

4・フィーナはどういう行動をとりますか?
「あたしは踊りが得意!! 私の踊りをみると、みんな『もうひと頑張りしよう』って気分になってくれるのよ!!
え、戦え?ううん、剣を使ったことないわけじゃないけど・・・・・・」


今回は多い上にちょっと難しいです。


というか、私は初プレイ時、カチュアがお気に入りだったため、この時点で単騎で突っ込んで無双。出来るだけの強さがあった・・・・・・ので問題なかったんですが、ルオ君やマルス王子はあんまり飛兵を出撃させてないため、うーん・・・

オマケ

5・お金を払えば『訓練場』での矯正レベル上げが出来ます。使うのなら『誰をXXレベル上げてから出陣する』と記述を。

それではどうぞ。

by おかのん (2012-09-23 22:24) 

ぽ村

>>おかのん
投下乙でヤス

早速メンバーですが
ルオ、ライアン、シーダ、オグマ、リンダ、カチュア、マリーシア、バーツ、、ジュリアン

飛兵二人が互いにフォローしながら先行し、ナバール・踊り子との合流優先。
ナバールは踊り子に応援してもらいつつ、向かってくる盗賊を優先して撃破。

飛兵の戦力不足は
移動速度が見込めるジュリアン・オグマがフォロー。


無理なら盗賊はガンガン逃して良い。
ココでは盗賊相手の飛兵育成メインで。


援軍は砦から出てきそうだな。
残ったメンバーが一つの砦を残して三つの固まってる砦に蓋をしてソコを拠点に増援を迎撃。
バーツ・マルス・ライアン・リンダ主軸で撃破。
別の拠点も一つづつあけて、いっぺんに数人の敵を出さないようにする。

特にバーツ・リンダ・飛兵はココで成長してもらおう。
ルオちんは遊軍。
マリーシアやリンダの護衛メインに便利に使うべし。

訓練場は基本無しで。

モットーは
「欲張らない秋★2012★」
by ぽ村 (2012-09-24 00:51) 

おかのん

続き続きー。



マルスは即座に命令を下した。


「ルオ、ライアン、リンダ、マリーシア、バーツ!!
本隊の進軍まで僕と防衛線を張るッ!!
シーダ、カチュア!!
ジュリアン、オグマと一緒に、盗賊どもの掃討を頼む!!
ガトー様よりの使命を果たさねばならない。
すぐに向かってくれ!!」

一斉に皆動き出す。


 ・


「急ぐぜ!!
砦を抑えちまいたい!!」

バーツが駆けるが、

「・・・・・・! 駄目、間に合わなかったわ。既に展開されている!!」
「というか、カチュアさんの報告で『進軍をかけてきている』って言ってたじゃない。
これだけ距離があるんだから、砦の封鎖が間に合うわけがないわ」

リンダの制止とアイシャのぼやきに、バーツが苦い顔をするが、今更である。

「ここで防衛線を敷く!!
各自、隊列を整えて!!」

騎馬と重騎士の波状攻撃。
しかし・・・


 ・


砦近くの勇者隊は、目の前の小競り合いに全く反応しなかった。

「アストリア隊長。我らは参加せずともよろしいので?」
「我らの任務は、この先のカシミア大橋の防衛だ。余計な手出しはいらん」

アストリアは、ジョルジュと違い、アリティア軍と戦うことに疑問はなかった。
しかし、ハーディンのやり方には疑問を持っていた。
何より、ここ数ヶ月臥せったままになっておられるというニーナのことが気がかりであった。

「奴らから手出しをしてくるなら容赦はするな」

それだけ言うと、また腰を落とした。


 ・


砦を抑えることは不可能だったが、なんとか勝利した。勇者隊は本当にピクリともしなかったのだ。

おかげでバーツもリンダも多少の経験を得ることができた。
カンが戻ってきているようだ。

「ねえ、ルオ」
「何?アイシャ」
「あの山に洞窟があるみたい。調べてみなくてもいい?」
「?」
「もしかしたら、ヤブヘビになるかもしれないけど。
あそこに伏兵がいるということもあるし・・・」

判断しかねているらしい。

「そうだなぁ・・・・・・」


 ・



「奴らはもう逃げの一手・・・・・・と思うのは早計だ。あれだけ大勢で荒らしたなら、何も取れなかった奴もいるだろう。
そういう奴らは向かってきて、追い剥ぎをしようとするかも。
そうでなくても、こっちが追っているんだとわかれば、逃げるよりは返り討ちにしようとする気性の荒い奴はいる」

ジュリアンの助言は思いの他役に立った。
追いすがれなくても呼び止めると向かってくる奴もいた。
おかげで追いかける手間は省けた。

そして・・・

「貴様か、シーダ」
「っ!! ナバール!!?」
「盗賊に追われていた小娘がついて来ている。保護しろ」
「!!?? え・・・ じゃあ、協力してくれるつもりなの?」
「こっちの質問にまず答えろ」
「わ、わかったわ。ジュリアンに頼んでおく」
「貴様らといた方が戦場にめぐり合うだろう。俺は剣が振れればそれでいい」
「頼むわね!!」

まだ盗賊は掃討しきっていない。
素早い盗賊を相手取っての戦いは経験となり、特にシーダの速さはアリティア軍随一にまで伸びた。

「ちょっと私を無視して話を進めないでよ!?」

再行動させる特殊コマンド『踊り』を持つフィーナが仲間に加わった!!

「なんでそんなナレーションっぽいの!?」

その傍らでは、オグマとナバールがにらみ合っていた。

「決着は」
「またいずれ」

ライバル心はお互いにあるらしい。



 ・



選択肢


アイシャが洞窟のことを気にしています。
どうする?


1・潜入してみる
2・無視する
3・とりあえず近寄って、様子を見る

選んだ上で、誰を向かわせるか記述を。
複数可。
ルオ、ライアン、リンダ、マリーシア、バーツ、マルスの中からメンバーを選んでください。


勇者隊は向こうからは動かないようです。
どうする?

1・喧嘩を売る
2・無視無視。強すぎる
3・制圧直前に無理しない程度に一斉攻撃



盗賊の首領は、手に入れたばかりの「サンダーソード」を振るってきます。
誰で戦う??

シーダ、カチュア、ジュリアン、オグマ、ナバール、フィーナから。
ヒント。剣の名前から特性を想像してください。
間接攻撃もしてきます。

ではどうぞー。

by おかのん (2012-09-24 12:29) 

ぽ村

>>おかのん

とうか(゚д゚ )乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんたらかんたら

そうか砦占拠は間に合わなかったか。
ギリギリ…
と期待してたが。

洞窟はいの潜入だが、援軍考えて複数人ほしいな。

ルオ・マルス・ライアン・バーツで、ライアンとバーツはフォロー役な感じで

勇者隊は…多分3が正解なんだろうなぁ。
あっちのターンの前に制圧して終了…って感じだろうけど、★欲張らない秋★なので2で。


>頭
サンダーソードは知ってるぞ。
魔防があるのはシーダ・カチュアだっけ?
飛兵を前面に、オグマ・ナバールのフォローでやっておしまい!
by ぽ村 (2012-09-24 19:57) 

ぽ村

遅ればせながら続きの新記事立てたびん♪

http://pomura-zatudan.blog.so-net.ne.jp/2012-09-25

コメントもグルニア編後はあちらに移転しとりまー★
by ぽ村 (2012-09-25 09:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。